【STG RAYSTORMストーリー】名作シューティング「レイストーム・ストーリーと謎」のご紹介

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今回は、名作シューティング「レイストーム・ストーリーと謎」についてご紹介します。

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名作シューティング「レイストーム・ストーリーと謎」についてご紹介します。

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人類が恒星間航行を実用化して100年あまりが経過したA.D.2219「地球」は多数の植民惑星を抱えるほどに繁栄していた。

しかし厳しい軍政下に反発した急進的植民惑星諸国は、セシリア星系第2惑星セラフィムの第2衛星セシリアを中心とした「セシリア連合」を成立し、地球からの解放を求め反旗を翻す。

「セシリア連合」は武装蜂起から僅か24時間で地球を制圧、さらに地球の破壊を宣言する。

この事態を受け「バルカ機関」は、セシリア星系で発見された「オーバーテクノロジー”LAY”」を基に開発中の「R-GRAY」全13機による、セシリア制圧作戦「OPERATION RAYSTORM」を発動する

前作「レイフォース」のストーリーでは年号が機械世紀であり、その舞台は地球とは明言されず、あくまで「母星」として語られていた。対して「レイストーム」は未来の「地球」が舞台である。

オーバーテクノロジー “LAY” の文字列に、前作の自機「X-LAY」を想起させるが、ストーリー上で続編として直結しているわけではなく、パラレルワールドという位置づけだ。

7面+最終ボスの全8面構成で、地球から飛び立ち宇宙を経て敵衛星セシリアの都市〜内部へと続く。

宇宙から始まり母星の内部を目指した前作と似ている部分もあれば、母星を壊す側か護る側か、敵が機械か人間か、といったように、「レイフォース」と「レイストーム」は対照的な要素が目を引く。

「セシリア連合」が地球を制圧できたのは地球戦力の鹵獲に成功したことが大きく、4面「3RD FLEET(第3艦隊)」の大艦隊は、ボスである「ハンニバル」含めほとんどがもとは地球(地球/太陽系連合軍)の艦艇である。

奪取した戦力でもって8都市を砲撃し消滅させ、地球を無条件降伏させるに至るのだが、2面「OLD GAUL CITY(旧ガリア市)」は砲撃を受けた都市の1つで、さらにセシリア軍の地球降下拠点となっている。

地球破壊までの猶予が6日間、この戦争を予測してたかのような「バルカ機関」は、もともと「オーバーテクノロジー”LAY”」の研究を目的にセシリア植民地議会によって設立され機関で、研究成果と共に地球へ亡命した後「R-GRAY」シリーズを開発したという経緯がある。

前作同様に自機やボス、ステージ設定はもちろん、いわゆるザコ敵にまで全長や乗員数設定があり、人間同士の戦争だということを、あらためて感じさせられるのだ。

その反面、キャラクターの見た目などは皆無で、「R-GRAY」パイロットに関しても「一切公表されていない」という設定だけで全てが謎になっており、解釈はプレイヤーに委ねられている。

6面ボス「アラリック」はその難易度とデザインのかっこよさからカリスマ的存在だが、設定には「海洋魚類(ハマチ)から採取される特殊な有機物質が大量に必要」とあり、とてもインパクトがある。

前作4面ボス「G.P.M.S.2」の由来も「Ground Performed Mad Shell地で舞う暴れガニ」であり、海洋生物が登場するところに、ダライアスシリーズのタイトーならではの遊びを感じられます。

「レイストーム」の世界を語る上で外せないのはプレイステーション版で初搭載されたエクストラモードと13機モードの存在だろう。

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エクストラモードでは敵配置や攻撃パターンの変更・追加、背景やエフェクトの変更・追加に加え、BGMが全てアレンジされている。4面終了時のワープ航法の演出や、5面の背景に水色の衛星セシリアの追加、エクストラモード各面のローディング中に表示されるMAPなど、エクストラモードでの変更・追加点は世界観にも一層深みを与えています。

13機モードは、「R-GRAY」シリーズは計13機が開発された・・・というストーリー設定に合わせた形で「R-GRAY1」と「R-GRAY2」それぞれのオート・マニュアル各3機に「R-GRAYO」というプロトタイプを合わせた計13機以内でクリアするというもの。パイロット13人の存在を意識できる設定になっている。

一番の変更点はエンディングだ。最終ボス「ユグドラシル」を破壊し、中枢から脱出後、アーケード版では僚機と共に地球に帰還していて、味方の艦隊も確認できる。

だがエクストラモードでは状況を伝える「R-GRAY戦闘報告」が流れ、バックには崩壊中の「セシリア」があり、ボロボロになった「R-GRAY」一機のみが帰還した先には「セシリア連合」によって破壊された地球の残骸があるだけという、何とも空しいエンディングとなっている。

さらに1機モードで(難易度を初期設定以上で)クリアすると、地球とセシリアは消滅し「R-GRAY」の記録もないという旨の追加文が流れる。

戦争は何も残さないというメッセージを受け取ると同時に、タイトーSTGはやはり惑星が壊れるのか・・・と思った人も少なからずいることだろう。

『レイストーム』にもまた「ZUNTATA」によって独自に構築された世界があり、エクストラモードBGMのサウンドトラックである「RAYSTORM -NEU TANZ MIX-』のブックレットに記されたショートストーリーでは「衛星セシリアは太古の地球」と定義されている。

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既存のセシリア星系の設定に矛盾があるが、セシリアを破壊したため地球も滅ぶと考えることもでき、迎える結末はエクストラモードと同じ<「地球とセシリアは消滅」なのである。

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