【98式AV塗装/マーキング】『機動警察パトレイバー』98式警察用レイバーの塗装とマーキング規定

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今回は、『機動警察パトレイバー』98式警察用レイバーの塗装とマーキング規定についてご紹介します。

ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した多足歩行式作業機械「レイバー」。
しかし、それは「レイバー犯罪」と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。
続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特科車両二課を創設して、これに対抗した。

通称「特車二課」パトロールレイバー中隊パトレイバーの誕生である。

『機動警察パトレイバー』98式警察用レイバーの塗装とマーキング規定についてご紹介します。

イングラム アルフォンス・スペシャル | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

今般入手し転載の許可を得た「警視庁・総務部・装備課・車輌係開発班」が新型レイバー導入に際して策定した塗装並びに標識記入適用基準書類『次期導新型特殊用途車輌外装に関する塗装要領』は、従来型車輛における運実績と外装美粧(塗装)の詳細な効果分析などのデータを含め、A4版50数ページに及ぶ文書として作られている。

これを全文掲載することはあまり意味がない(興味ある方は公開申請すれば入手可能なはずである)ので、ここではそこに添付されている図版の一部のみを掲載することとした。

文書の概略は以下の通り。なお器材納入と備品調達関連企業ならびに業者の一覧なども含まれるが、ここではすべて割愛している。

98式AV イングラム　1/60 | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

98式警察用レイバーは従来運用車輛に比較して運動性能が強化され、実動に供するに至っては警務の広範な拡大が期待される。

• しかし従来車輛運用時における一般周知度は低いという分析結果もあり、新規車輛の導入に伴いより広範に認知度を高めることが期待される。
• このため、従来の警察用特殊車輛で広く用いられて空色/白や青灰色/白、あるいは灰色などの塗色ではなく、今後運用される特車については特例のない限り、一般認知度の高い警邏車に準じ白/黒のツートーンを用いることとする。
• 特車98式については、黒と白の比率に関して検討を行い、最終的に別掲添付図の塗り分けを基本とし、現場運用における問題点が指摘された時点で、随時変更等を検討する。

98式AV イングラム　1/60 | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

塗装は車輛外板素材の物性に影響を及ぼさない水溶性常温硬化型ウレタン樹脂塗料(別表納入備品一覧の塗料欄を参照)を使用し、塗布に際しては、現場における応急処置以外は、必ずスプレーガンによることとする。塗装皮膜厚さの不均質は特車の運動平衡に悪影響を生じる可能性があるためで、充分な留意が必要である。

塗装には車輛外板素材の物性に影響を及ぼさない水溶性ウレタン塗料(別表納入備品一覧の塗料欄を参照)を使用、塗布は緊急時の部分的な補修塗装を除き、必ずスプレーガンによるものとする。

• 塗装皮膜厚さの不均質は車輌の運動平衡に影響を生じる可能性を有するためである。
• また塗装膜保護のため、最外層は仕上げ用紫外線硬化型エポキシ樹脂塗料(高透明)によるコーティングを施すことが望ましい。

パトレイバー　グッドスマイルカンパニー | 中古・新品通販の駿河屋

各駆動部を覆う防護強化布部分については、柔軟性が担保されねばならないため、車体外皮用塗料が付着しないようにせねばならない。防護強化布に褐色などの不都合が生じた場合には部品交換を行い、塗料の塗布は行わないこと。

車体塗色は現行道路交通法令により色彩制限はないが、一般への認知度が高い車輛に準拠することとし、白地に黒の塗装を基本とする。

従来の警察用レイバーにあっては、特殊用途警察車輌としての位置付けから白/青灰色、または白/暗灰青色などが用いられてきたが、広範な周知という観点からこれらを刷新し白/黒を標準とすることが決定された(視覚的、心理的効果に関する研究結果の項を参照)。

パトレイバーLED | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

各車輌の所属ならびに器材記号は、図版指定の位置および寸法で記入すること。なお記入については、塗料による塗装ではなく、粘着式貼附シールにて行うこととする。車輛への貼附は別途、車輌ならびに器材適用要領を参照のこと。

なお、特殊重機運用に関する危険表示・注意喚起表示については、これを適用しないものとする。特車出動に際しては、周辺の立ち入り規正が十全に勘案されているからである。

ただし、保守点検に関連する特記事項があれば、これを貼附シールによって明示することは制限されない。

所属部隊エンブレム:必須ではない。記入の際は図版位置の四角内(各辺300mmを上限とする)に貼附シールを用いて表示する。

指定書体による号車番号を表記する。高さは350ミリ、色は黒のみとする。背面も同様とする。尚、散光式警光灯は赤色とする。

車体所轄表示文字は各辺200ミリ大のシールを用いる。また文字間は100ミリとする。欧文文字は高さ100ミリ、白の貼附シールを使用する。

通常車向け方向指示灯。位置表示灯、停止表示灯のマウント部は反射防止のため、ツヤ消し黒で塗装すること

アンテナは車体用塗料を用いないこと。専用塗料の適用が必須である。(以下改訂追記）

大型アンテナ覆端部は車両識別の一助となるよう塗色を以下のように規定する。

• 1号車：ベージュ
• 2号車：黒に明灰色帯
• 3号車：青灰色
• 予備車輌：明灰色

名は略記とする。同車は現行、特科車両2課のみの配備であるため特2」と記しダッシュを置いて小隊、車両号車を一桁数字で記入する。左右に記入

記入の際は図版位置の四角内（各辺350mmを上限とする）に貼附シールを用意て表示する。

警視庁の文字は各辺200ミリ大の貼附シールを用いる。また各文字間は100ミリ、第一文字目は盾下端より420ミリとする。

足の黒色部分は周辺安全性強化のため表面に合成ゴムダンバーを導入した器材が更新追加される(納入時期は別表参照。尚、新器材においては車体用塗料ではなく同時に納入される専用のウレタン黒色塗料を用いること。車体用塗料の使用は新器材の機能に悪影響を及ぼす。また表面コーティング塗料の塗布も行わないこと。

特車二課所属98式AVマーキングについてご紹介します。

篠原重工製の商品としての型式番号及び車輌名。

図は左から1、2、3号機を示す。書体自体は98式AV導入時に作られたもので第一小隊ではその後の機材更新まで使われていない。

特車二課の部隊章。横向きのヘッドギアの図柄に「2」の文字、「S.V.II」は「Special Vehicles Division II(特車二課)」の頭文字である。米大統領訪日時など折に触れ幾度か改訂されているが、中央の略章が用いられることが多い。

特車二課(特2)第二小隊の1号機(-21以下同様)を示す。この3桁の数字が車輌のほかの部位に入れられることもある。

いわゆるナンバープレート。公道において活動するにあたり、国土交通省令で定められた通り取り付けられる。ナンバー自体は上の車輌固有識別票に合わせられている。

背中とシールド前面に警視庁のロゴが入る。近年のパトロールレイバーでは、国際化の風潮に伴い「POLICE」の文字を併記することが多くなっている。

ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した多足歩行式作業機械「レイバー」。
しかし、それは「レイバー犯罪」と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。
続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特科車両二課を創設して、これに対抗した。

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