【98式AV外観仕様】『機動警察パトレイバー』98式AVイングラム外観仕様の変化(ロールアウト1998年4月~退役2001年)のご紹介

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今回は、『機動警察パトレイバー』98式AVイングラム外観仕様の変化(ロールアウト1998年4月~退役2001年)についてご紹介します。

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ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に、あらゆる分野に進出した多足歩行式作業機械「レイバー」。
しかし、それは「レイバー犯罪」と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。
続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特科車両二課を創設して、これに対抗した。

通称「特車二課」パトロールレイバー中隊パトレイバーの誕生である。

『機動警察パトレイバー』98式AVイングラム外観仕様の変化(ロールアウト1998年4月~退役2001年)についてご紹介します。

イングラム３号 リアクティブ | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

1~3号機は1998年4月のロールアウト時点で完全に同一の仕様であった。運搬車輛や指揮車も車輌本体と同時に納入されている。

• 3輛分の当座の予備パーツ一式は別便で数日に分けて運び込まれ、その中にはハンドリボルバー・カノンなどの主要装備品も含まれていた。
• 整備マニュアルは、紙・電子の冊子が事前に特車二課に渡されており、整備員たちは実車の到着に備えつつ、先行して稼働中の第一小隊に混じって実地訓練を行っていた。
• 98式AVは警察用に開発されたレイバーであるため、純粋なAV-98が一般に販売されることはないが、パトランプなどの警察用装備を取り除いたこの外観がAV-98の基本形ということができる。

3輛の98式AVは、八王子工場から特車二課の拠点である大田区城南島の整備場へと運び込まれた後、同課整備班の手でナンバープレート、パトライトなどの装備品が取り付けられた。

98式AV イングラム　1/48 | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

各車識別のため所属や車体番号がシールによって貼付されたが、腰部フレームに刻印された車台番号の若い順番に、1、2、3号機として割り当てられている。

98式AV2号機は、配備後数か月で外観を大きく変じている。内部機構そのものに大きな変更はないが、頭部のユニットがまったく新しいデザインとなり、肩部の装甲も異なる。損耗が予想以上に多かったことから純正部品が早々に尽き、開発中のパーツを急遽流用したと言われているが、真相は不明である。

当時の篠原重工は陸上自衛隊用のレイバーを開発中であり、その試作として様々な評価試験を行っており、用済みのパーツをタダ同然で調達できることは警察としても多大なメリットがあったのは事実である。頭部はそもそも丸ごとを予備部品として用意できる数が限られており、これも試作品の流用でしのいだものと考えられる。

第二小隊の搭乗者、指揮者両方の運用者たちが車輛や事件対処に慣れるに従い、外装パーツの損耗率は徐々に減っていった。一方、内部の可動フレームの負荷は、効率良い運と限界まで車輛性能を引き出すことの両面が進化した結果、損耗の高い部品とそうでない部品が極端に分かれていったという。こうした運用データも後の新レイバー開発に活かされている。

1、2号機と同時に納入された3号機であるが、しばらくの間は第二小隊の人員錬度不足から現場に投入される機会がなかった。

その間、主として整備員の訓練に供されたほか、98式AVやその派生機に関する開発中パーツのテストベッドとされ、必要があれば八王子工場へ戻されて何度となく小規模改修を施されていたようである。

後に新たに電子戦車輛としての能力付加のための改修を受け、頭部が固有のものに換装された。やがて「黒いレイバーに関連する事件」に際して急遽投入されることになり、その際は暫定として1号機バックアップの篠原遊馬巡査が搭乗した。

1999年8月「方舟事件」大規模改修が行われた98式AVをご紹介します。

1999年8月の「方舟事件」において、メーカー後送が必要なほどの破損を生じた第二小隊の98式AVは、これを期に大規模改修を行っている。

零式　1/60 | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

• 腕部・脚部の外装パーツはそのままに内部の駆動フレームが一新されているが、外観では従来のものと区別しづらい。
• 胸部側面の内部機構やフレームも同時に見直しが図られた結果、肩幅が大きく減じている点、また手首が手袋状の保護装具で覆われた点が識別点となる。
• 胸部の脇にあるインテーク開口部も幅を減じた結果、専用運搬車輛の固定装具も交換された。また、内部的にはセンサー系やコンソールの一部なども更新されている。

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2号機の改修ポイントは1号機に準ずるが、頭部がさらに新しい仕様のものに換装された。

3号機も1、2号機と同等の駆動系改修を受けたほか、頭部を新造品に換装、さらに内部の電子戦装備もアップデートされている。

パトレイバーLED | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

3号機の担当は、アメリカより招聘した香貫花クランシー巡査部長相当官が正式な搭乗員として当直任務のローテーションに組み込まれていたが、後に同官の帰国により熊耳武緒巡査部長に引き継がれている。

そのほか、車体のベース塗色が別メーカーのものに更新された結果、白色の色味が若干変化している。なお、ここの時期より少し前に全車輛とも部隊章が改訂され、また各車のブレード状アンテナの先端色が統一された。

大規模改修の後、約2年間の運用期間を経て2001年に98式AVは退役となる。充分に実績を挙げていることから、本来であれば段階的な装備更新が望ましいはずであるが、量産を前提としない98式AVのパーツ生産をメーカーに続けさせるよりは、第一小隊と第二小隊とで一気に新型車輛への移行を図ることが、予算的にも運用効率的にも良いと判断されたのであろう。

同時に小隊メンバーも入れ替えられ、各官とも新しい任務地へ転属している。3輛の98式AVは篠原重工八王子工場に戻され、警察用装備のパトランプなどを外されて実験機として余生の一時期を過ごすことになる。

イングラム1号機 リアクティブ | おもちゃホビー | 中古・新品通販の駿河屋

その後、2002年2月に起こった柘植行人による自衛隊クーデター誘発事件において、特車二課第二小隊後藤喜一隊長の独断により借用され、事態収拾のため再び任務に就いた。その際、陸上自衛隊のレイバー用に開発されたリアクティブアーマーを装備している。

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