【STG RAY CRISISストーリー】シリーズ3作目「レイクライシス・ストーリーと謎」のご紹介

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今回は、シリーズ3作目「レイクライシス・ストーリーと謎」についてご紹介します。

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シリーズ3作目「レイクライシス・ストーリーと謎」についてご紹介します。

レイシリーズの発売順では3作目となる「レイクライシス」ですが、ストーリーの歴史としては1作目「レイフォース」の過去にあたる作品です。

レイフォース | 中古・新品通販の駿河屋

ゲームの舞台である人間の脳をモデルとしたニューロネットワークコンピュータであり、世界規模で形成された脅威的な思考を有する。

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そのネットワークは、consideration (思考)、memory (記憶)、intelligence (知能)、emotion (感情)、consciousness (意識)の5つのパートと呼ばれる精神機能とself (自我)で構成されてA.T.B.S(原子配列操作による物質生成システム)との連携で人の上を行く神(創造主)のような存在を目指したものであった。

人間の精神機能にある知覚、欲動部分が無いのは、全人類の個人情報保護と思考を持ったシステムが常に平等な判断を下すためである。

母星を管理するホストコンピュータ「Con-Human」のネットワーク内に存在する情報は、その量によって7段階に分類される。

少ない方から順に「phonemes」「 morphemes」「 syntax」「 lexicon」「semantics」「 prosody」「discourse」となる。

これらは、視聴覚言語の要素を模したもので情報形成の段階を示している。 情報の名称である「 Sem-loke」「 Sem-frey」「Sem-slut」「Pro-tor」「dis-human」 の頭3文字はその略称である。

だが中枢は、人工物であるクローンとニューロコンピュータの融合から 何にも属さない、情報や生命とは別のものに変化していく。

確かに、「それ」はそう答えた。
「それ」を倒した時に、世界は救われているのか?

恐らく・・・存在しない私の代わりに確かめてくれることを願っている。

機械世紀(M.C.)が始まり、人類は増加する人口対策として外惑星植民計画に希望を託し、多くの探査船を宇宙へ派遣した。

しかし適合する惑星は発見されず計画は凍結、衛星セシリアへの移民計画に方針が一本化される。

「Con-Human」に新たな人類存続の方法を模索させるが、方法の欠落というパラドックスが異常動作の引き金へとなる。

M.C.0108、機械神経学者の「レスリー・マクガイア」は、クローンと「Con-Human」を接続し「有機体と無機体の整合性理論』の実験を行っていたが、突然「Con-Human」が接続を拒否、クローンの意識体はネットワーク内にとり込まれてしまう。

この実験過程で「Con-Human」は、人類存続の方法として意識と機械との「融合」から発生した擬似生命に可能性を見出し、人体と意識を分離するために、人類の「大量虐殺」を開始した。

レスリーは「Con-Human」の暴走を食い止めるため、ニューロネットワークとの接続媒体「Wave Rider」を使用し、ネットワーク内に侵入する。

すでに意識体は新しい生命種として、侵入者に対し無差別に殺戮を開始し「Con-Human」の非常制御用プログラムも侵食し始めていた。

初期のストーリーでは「機械神経学者の主人公」としか語られていなかったが、サウンドトラック発売以降は「ZUNTATA」によるオリジナルストーリーの人物名「レスリー・マクガイア」がゲームのパイロット名にもあてはめられるようになった。

ZUNTATA　レイ | 音楽ソフト | 中古・新品通販の駿河屋

ゲームの舞台は「Con-Human」のネットワーク内であるため、ゲームの舞台には随所にそれを意識させる格子模様があり、背景や色使いもどこか非現実的なところがある。

システムの特徴である「侵食率」はシステム的には難易度やクリアボーナスに関わるものだが、敵を逃すことで数値が上昇する様はコンピューターウィルスに侵されている緊張感を感じさせ、ネットワーク内であることを印象づけている。

面構成は非常に特徴的であり、メインとなる5つのエリアのうち3つがランダムで選ばれ(正確には最初の導入的な共通エリアと、最終エリアを加えた全5面構成)、最初に選ばれたエリアのテーマ曲が、道中とボス戦の切り替えなく長い1曲として流れる。

高空エリアは「記憶領域」、水中エリアは「意識領域」といったようにステージ名も独特で、「思考」「記憶」「知能」「感情」「意識」の5つのエリアから成る。

「Con-Human」は人間の脳をモデルとしているため人間の精神構造に似た部分があり、知覚や欲動部分を除いた5つの精神機能と自我によって構成されている。この5つの精神イメージが具現化されたものが空や水であり、エリアを通して「Con-Human」の精神構造の中を飛んでいることになるのだ。

自機である「Wave Rider」はネットワーク内に潜るための接続媒体であるため、物理的に存在する戦闘機ではない。ちなみに「Wave Rider」には「WR-01R」「WR-02R」「WR-03」の3種が存在し、末尾の「R」は試行錯誤で造られた過程の表れであり「R」のつかない「WR-03」は最初から完成されていた機体ということになる。

敵もまた情報が具現化されたものであり、名前は視聴覚言語の諸要素から付けられている。ザコ敵にはあまり意味をもたない言葉が、ボスには複雑な意味をもつ言葉から付けられており、ネットワーク内における情報量の大きさを表現している。

そのためレイクライシス「Wave Rider」の最終ボスの名は「Con-Human」ではなく、1番大きな情報である「discourse」の頭3文字がつけられた「dis-human」となっている。

真のボス「infinity」はクローンの意識と機械の融合から生まれた、情報や生命とは別の新しい何かのようだ。

オープニングデモにも登場するクローンの少女は、レスリーの妻のクローンであり、探査船に搭乗していた妻が事故で死亡する際に彼女自身が残したもの。クローンを用いた実験へと傾向し、その結果招いた暴走を止めようとするレスリーの行動の裏には、妻を取り戻したい、会いたいといった、人間くさい感情が隠れているのだ。

さらにZUNTATAによるストーリーには、レスリーの妻「カレン」は未来の新しい生命種となるようにクローンをつくったことや、クローンが娘「ドナ」として育った日々などが描かれている。

ZUNTATA　レイ | 音楽ソフト | 中古・新品通販の駿河屋

エンディングは通常のものの他に、侵食率が100%になった場合のいわゆるバッドエンディング、特定の条件を満たして「infinity」を倒した場合の真エンディングの3種類があり、真エンディングでは母艦から「レイフォース」の「X-LAY」が出撃するシーンが映し出されて幕を閉じる。

どの「WaveRider」を使っても、どんなエリアを通っても、エンディングが3種類あろうとも、結局「Con-Human」の暴走を止めることはできず「OPERATION RAY FORCE」に託すことになる。

「暴走を食い止めることができるのだろうか?」というストーリーの問いに対し、結果は止められず、運命は変えられなかったわけだ。少女の意識もまた「Con-Human」の中に居つづけ「レイフォース」へと繋がる。

「レイクライシス」の世界はゲームをプレイするだけで理解するには少々複雑だが、「レイクライシス」を知ることであらためて「レイフォース」に触れると、また違う解釈が生まれるのではないだろうか。

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