『ガンダム開発史(宇宙世紀0078~0120年)』のご紹介
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『ガンダム開発史(宇宙世紀0078~0120年)』のご紹介
RX-78ガンダムの誕生
一年戦争を経て、宇宙世紀の兵器体系は一変した。モビルスーツの登場によって、この時代の戦略、戦術の概念は根底から覆された。ことに、MSに関して技術的に立ち遅れていた連邦軍を勝利に導いたガンダムは、MS開発に携わる技術者たちに高く評価された。
実質的に一年戦争の勝敗を決したのは連邦軍の生産能力なのだが、それらの量産型MSが高い能力を発揮し得たのもプロトタイプであるガンダムが高性能だったゆえである。
モビルスーツの登場
ガンダムの名はモビルスーツの一方の代名詞となり、宇宙世紀に永く受け継がれてゆくことになる。
連邦による人型兵器の開発
公国に人型の新兵器が存在するという漠然とした情報を入手した連邦軍の諜報機関は、軍事利用が可能な人型兵器という曖昧な仮定に基づいて対抗兵器の開発を決定した。
ミノフスキー博士の亡命
当時でも人型と呼べる程度の機動機器は存在していたが、兵器としての転用が可能な大きさや性能を持ったものなど実用化の見込はないと思われていた。しかし連邦軍は、T・Y・ミノフスキー博士の亡命により、公国製モビルスーツの存在を知り、さほどの期間を置かず、MSの威力を目の当たりにすることになる。
「ミノフスキ一粒子」が構成する特殊な場「Iフィールド」概念図
連邦が採用した新素材、ルナチタニウム
RX-78ガンダムが初めて採用した新素材。基本的な設計案や構造材の選定、調達は始まっており、マニピュレーターなどの基礎技術や小型核融合炉の研究は充分に実用可能なレベルに到達していた。
ことに連邦は月に産出するチタニウムを相当量確保しており、融合炉の隔壁をはじめ装甲材などの資材調達は順調に進んだ。
軽量、高耐久、堅牢なガンダリウム
ガンダムが高性能たりえたのは、このルナチタニウム合金を潤沢に使用できたことが要因のひとつだといっても過言ではない。連邦軍側の研究によって生み出されたチタニウム使用のMS用合金は、軽量で各種耐性が高く、かつ堅牢だった。
この素材によって、ガンダムの性能は非常に高く設定することができたのだ。この超高張力合金は、後に基本的な組成や加工法を含めてガンダリウムと呼ばれるようになり、高性能MSの建造には欠かすことのできないものとなる。
MSのエネルギー源、小型核融合炉
公国では核融合技術そのものが国家的に優遇されており、逆にMSの開発を決定させたのもその技術の蓄積があったからだといわれる。
MS開発に民間の技術協力を促す、連邦軍
連邦軍の手持ちの技術は宇宙艦艇規模の大規模大容量高出力のものばかりであったため、MSの開発は民間の技術協力がなければ不可能だった。逆に、そのことによってジェネ―レータなどは各社の技術が持ち寄りで構成され、機体各所に分散配置されているものもあり、メインテナンスや部品換装を簡便化している。
連邦軍、「ビンソン計画」「V作戦」の発動
連邦軍は、ジオン公国との戦争によって疲弊した戦力の建て直しを目的として、主に宇宙艦艇建造計画を目的とした「ビンソン計画」と、新兵器開発を目的とした「V作戦」を発動させた。
V作戦とコア・ファイター構想
V作戦は、主にモビルスーツの開発と運用を実現するためのものだったが、航空戦力の増強を目的としたコア・ファイター構想が平行して進行したこともあって、航空/航宙兼用の熱核ジェット・ケットエンジン搭載の可変戦闘機をMSコクピットとして採用することが決定した。
運用データとパイロットの生還を確保する手段として期待されたからでもあるが、これは技術的な問題はともかくMSの運用データが皆無に等しい連邦軍の苦肉の策でもあった。
ビームライフル
ジオンのザクと比較すれば急造の連邦軍製モビルスーツが、数で勝るとはいえ、互角に闘うことができたのは、単純に考えれば武装が強力だったからだ。
「エネルギーCAP」開発による携帯ビーム兵器の登場
MSに小型化が困難なビーム兵器を搭載することは不可能と思われていたが、連邦軍の技術陣はエネルギーCAPを産み出し携帯を可能とした。ガンダムは、ルナチタニウムと合わせ、投入当時、すでに最強の盾と矛を手に入れていたことになる。
RX-78ガンダムのメガ粒子砲
ビームサーベルやビームジャベリンの原理は、メガ粒子の直接放出時に出る熱エネルギーを用いたものである。これにも小型メガ粒子砲と同様に、エネルギーCAPが用いられ同一原理でメガ粒子を発生している。
MS用メガ粒子砲(RX-78タイプ)
MS用メガ粒子砲(RX-78タイプ) | |
射出区間 | |
1 | ガイドライン |
成長区間 | |
2 | 第1加速リング |
3 | 第1収束リング |
4 | 第2加速リング |
5 | 第2収束リング |
6 | 第3加速リング |
7 | 第3収束リング |
8 |
照準用光学センサー
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発生区間 | |
9 | ビーム発生装置 |
蓄積区間 | |
10 |
メガ粒子発生装置
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11 | エネルギーCAP |
12 |
補助動力系コネクター
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13 |
制御系コネクター
|
14 | 補助センサー |
15 |
補助グリップ駆動用モーター
|
教育型コンピュータ
公国の軍部は、連邦のモビルスーツの開発ペースがここまで急速だったとは考えておらず、緒戦においては対MS戦闘そのものを戦略、戦術に組み込んではいなかった。
ガンダムが一年戦争の終結まで第一線で闘い続けられたのも、武装や装甲が高性能だったことはもとより、機体が戦闘ごとにそのデータを蓄積し学習する能力をもっており、公国が有効な対MSの手段を講じる前に経験を重ねていくことができたためだともいえるだろう。
一度の実戦は数百回のシミュレーションに勝る。新技術の集合体であるはずのMSも、実際には運用するパイロット次第だと証明したことになる。
終戦後のガンダム開発計画
一年戦争は終結したが、地球圏には依然として不穏な空気が流れていた。表立って反旗を翻す勢力は陰を潜めていたものの、連邦政府に反発する人々は多かった。
当時の課題として、連邦軍は威信を回復する必要があった。また、公国のように武装蜂起する勢力が現れた場合を想定すれば、一年戦争で疲弊し弱体化した戦力を建て直す必要があった。
連邦軍の上層部では、ガンダムやホワイトベースそのものを、戦力として高く評価していたわけではなかったが、スケープゴートとして編成した割には画期的な戦績を残したことは認めざるをえなかった。また、MSの開発を推進する上で、ガンダムの名を使わない手はない。
極秘裏に進められた、ガンダム開発計画
更にジオン公国との戦争でとりあえずの勝利は収めたものの、MSという新兵器が開発された以上、その戦闘能力は最低限のものとして考えなければならず、その時点で考え得る最強の兵器を開発する必要がある。
大艦巨砲主義に溺れていた連邦軍が一年戦争の緒戦で被った損害は教訓として活かされなければならない。
ガンダム開発計画は、これらの連邦軍再建計画の一環として、極秘裏に推進されることになった。
ガンダムGPシリーズ
それは公国系の技術者や施設も導入して行われた。この時期に建造されたGPシリーズは、最強の機動兵器を創ることを目的とし、ジオンと連邦の技術を融合させ、また整理を行う位置付けもされていた。
これらの機体は諸般の事情で公にされることはなかったが、基礎設計や技術的には第一世代モビルスーツのものでありながら、性能的には第二世代MSに匹敵するものをもっていた。
連邦軍とアナハイム・エレクトロニクス
モビルスーツが次世代に進化するための基本的な技術の蓄積はこの時期に行われており、一方でアナハイム・エレクトロニクス(以下A・E)と連邦軍の関係を強固なものとした。
実質的にこれらの機体を建造した生産能力はもとより、軍と軍需産業にありがちな機密の共有が、癒着ともいえるほどの緊密な関係を成立させてしまったのだ。
この事件に前後して連邦軍製のモビルスーツの供給企業が整理されていくことになるが、連邦軍自体のMS生産能力も温存され、ニタ研などを始めとして実験的な機体の製造や基礎戦力となるMSの量産配備は軍内部で行われていた。
実際、問題となるほどの寡占状態が発生するのは0090年代前後である。
第2世代MSで普及した機体構造、ムーバブルフレーム
戦時中誕生した、MSの機体構造
ジオン系のモビルスーツの基本的な構造は、装甲の分割整備が容易なセミモノコックが多く、連邦系のMSは軽量化と内部容積の確保に有利なモノコック構造が多く採用されていたが、高性能化と運用効率の問題からするとどちらも決定的なものではなかった。
ムーバブルフレーム誕生の経緯
一年戦争末期においては、モビルスーツクラスのビーム兵器の普及からビーム・バリアなどの特殊装備を施さない限り有効な防御装置が存在しないことが判明し、その後、一般のMSは最低限の耐弾処理が施される程度のものが主流となった。
一年戦争終結からグリプス戦争の間に開発されたムーバブルフレームはその時流に沿ったもので、機体のユニット化と故障発生率の低下を目指したものである。
ガンダムMkIIではじめて採用された、ムーバブルフレーム
ムーバブルフレームは、堅牢で可動に優れ、採用以前のMSとは一線を画す。そのためザクから始まった第一期モビルスーツの第2世代を象徴する構造として位置付けられている。この構造を初めて採用したのがガンダムMkIIで、その運動性能は画期的なものだった。
脱出装置、イジェクションポッドの採用
ムーバブルフレームの採用とともに第2世代MSの特徴として捉えられているのがイジェクションポッドである。既存のモビルスーツの多くは脱出装置を持たず、被弾、破損した場合パイロットの生還率が異常に低かった。この傾向はビーム兵器の普及とともに顕著となり、改善策が模索されることとなった。
第2世代MSのコクピット開発
ガンダムに採用されているコア・ブロックシステムは非常に高価で量産MSに採用することは不可能に近かったが、一年戦争末期からコクピット構造そのものの見直しが始まり、公国系の機体のユニット化や、連邦系の脱出用イジェクションポッドと兼用のコクピットブロックなど、多様な方法が検討された。
リニアシート、全天周囲モニターの登場
一年戦争終結後は居住性や操作性の見直しも始まり、外部からの衝撃を吸収し、ベルトが不用となったリニアシートや、全方位の目視が可能な全天周囲モニターが開発された。
▼vガンダムのリニアシート
▼全天周囲モニター
マグネットコーティング
公国軍が投入してきたニュータイプ(NT)専用機と交戦する際にパイロットが感じたレスポンスの格差を改善するために施された。
この手法はムーバブルフレーム採用の時期にも活用され、基本的な各種アクチュエーターの性能向上はもとより、TMS(トランスフォーマブルモビルスーツ)の実用化に大きく貢献することになる。
サイコミュとは
サイコミュとは、サイド6のフラナガン機関が開発したサイコ・コミュニケーションシステムの略称であり、基本的に無線による誘導が不可能であるミノフスキー粒子散布下における戦闘空域での無線誘導を可能とする兵器システムなどで採用されている。
この兵器は、公国軍が確立したもので、ニュータイプと呼ばれる宇宙時代に対応した新たな能力を持つパイロットでなければ操作することができない。
vガンダムで採用されたサイコミュ
この装置は、ビットやファンネルと呼ばれる攻撃端末を遠隔で操作でき、しかも離れた複数の敵の攻撃が可能で、また、搭載した機体のレスポンスを向上させることができる。
通常の遠隔操作の情報伝達方法と違い、知覚や思惟の相互通信システムとでも呼ぶべきものだが、開発された当初はパイロットに与える負担が大きく、ガンダムタイプのMSに積極的に採用されるのはvガンダムまで持ち越されることになる。
▼ガンダムのサイコミュヘッドセット
バイオセンサー
最高度の軍事機密、サイコミュ技術
サイコミュは、MS(MA)などの機動兵器のマン・マシーン・インターフェイスとしては理想的な機能を持っている反面、パイロットに対する負担が大きいという致命的な欠点があった。
そのため、サイコミュの周辺の技術は連邦軍によって隠蔽されており、民間の企業が公に開発することは不可能で、軍需産業といえども容易に入手することはできない最高度の軍事機密として扱われていた。
民間にも流出し始めた、サイコミュ技術
しかし、それらの開発に従事した技術者などを完璧に追跡することは難しく、また連邦軍が運営するニタ研などの施設から情報が漏洩することもあり、画期的な機体制御システムとしてのサイコミュの概念や基本的な機能そのものは、かなり広く知られるところとなっていた。
或いは連邦軍が意図的にリークした情報かも知れないが、アナハイム・エレクトロニクス(AE)を始めとしていくつかの民間企業にもサイコミュの概念そのものは流出していた。
アナハイムが開発した準サイコミュ装置、バイオセンサー
0080年代後半のアナハイム・エレクトロニクス(AE)は、連邦内部で対立するエゥーゴとティターンズ双方に兵器を供給しており、その際、ニュータイプ(NT)能力をもつと思われるパイロットに供与する機体にはバイオセンサーと呼ばれる準サイコミュ装置を秘密裏に組み込んでいた。
「Zガンダム」「ZZガンダム」に組み込まれた準サイコミュ装置
バイオセンサーは、リフレクタービットやインコムなどといっ武装としての簡易サイコミュとは異なり、あくまでも機体のコントロールシステムの補助を行う機能を持つ種類のものとしてZガンダムやZZガンダムに装備されていた。
これらの機体のパイロットはいずれも高いNT能力を持っていたと言われ、特にティターンズやネオ・ジオンのニュータイプ(NT)専用兵器との対戦において、機体スペック以上の能力を発揮したという。
エゥーゴが発動した「Zプロジェクト」
この計画は、エゥーゴが発動させた新兵器の開発を目的とした計画で、多くの高性能モビルスーツを輩出している。ZガンダムやZZガンダムもこの計画に基づいて開発されたもので、複数のプロジェクトが同時に進行しており、短期間のうちに実に多種多様なモビルスーツが産み出された。
流用されるZガンダムの基本構造
ことに、Zガンダムに採用されたムーバブルフレームの基本構造は、コピーが容易な上に、他のあらゆる構造とは比較にならない強度を持たせることが可能となる。
第3世代MS、可変モビルスーツの登場
この時期に多く開発されたTMS(可変モビルスーツ:NRX-044/ORX-005など)は、MSが基本的にもっていた汎用性をさらに推し進め、機体構造そのものを変形させることで機体の機能や目的を変更し、複数の任務に迅速に対応することができる。これは既存のMSをはるかに凌駕する機能であり、便宜上第3世代MSに分類されている。
「Zガンダム」「ZZガンダム」に採用されたガンダリウムγ(ガンマ)
ガンダリウムγは、ルナチタニウム系の新素材で、ZガンダムやZZガンダムに採用されていた。開発したのはアステロイド・ベルトに逃亡した旧ジオン勢力のアクシズで、シャアが地球圏の情勢を探るため連邦軍に潜入する際持ち込んだもの。
ガンダリウム「α」と「γ」
ガンダムに採用されたルナチタニウム合金をガンダリウムαとして、ガンダリウムを経て開発され、ガンダリウムの特性をさらに向上させている。この素材の登場がなければ、Zプロジェクトによる数々のMSは完成することはなかったといわれるほどのスペックを持ち、後の高性能モビルスーツのほとんどに採用されている。
逆に、この合金技術のスピンオフによって、ガンダリウムレベルの装甲は通常のチタニウム/セラミック複合材で賄えるようになった。
サイコフレームとは
サイコフレームとは、ガンダムに採用された新素材で、サイコミュ機能を持つLSIクラスのコンピュータチップを金属粒子レベルで鋳込んだモビルスーツ用のフレーム。
モビルスーツにサイコミュを搭載する場合のスペースを大幅に削減し、回路や構造の取り回しを高効率高密度に行うことができる。
グラナダ工場製サザビーとフォン・ブラウン工場製、vガンダム
この素材の生成技術は、ネオ・ジオンのMS(MSN-04サザビー) を生産しているアナハイム・エレクトロニクス(AE)のグラナダ工場と、連邦軍ロンド・ベル隊の新型モビルスーツ(RX-93vガンダム)を開発しているフォン・ブラウン工場の技術格差を是正するために意図的にリークされたという。
後のMS小型化に受け継がれる、サイコフレーム技術
この素材をコクピット周辺や機体各所に分散配置することで、ガンダムのサイコミュシステムや機体そのもののレスポンスは飛躍的に向上した。この技術は、サイコミュ機能以外のチップを鋳込む方法としても転用され、後のMCA構造などMSの小型化に寄与している。
▼サイコ・フレームの構造
▼サイコ・フレームに鋳込まれたコンピュータチップ
第2期MS、F(フォーミュラ)計画
軍事費削減から、MS小型化を提言しするサナリィ
0000年代、連邦軍は高性能で調達容易なモビルスーツの開発を決定した。軍の諮問機関であるサナリィはMSの小型化を提言し、MS開発の流れは新たな局面を迎えた。
モビルスーツはF計画によってもう一度基本から再構成されたことになり、MSの世代分けも白紙の状態に戻ったことになる。
第2期モビルスーツ開発への模索
すなわち、モビルスーツは小型化によって、規格そのものが変更されたのだ。技術的な問題からいっても、モノコックやセミモノコック、ムーバブルフレームといった基本構造そのものがF計画以降のMSには当てはめにくく、既存の世代分類の手法は成立しなくなった。
第1期、第2期モビルスーツ
現在までの武装や周辺技術の進化から考えると、機体の小型化はそれほど重要なファクターとは思われにくいが、単純に考えても、ジェネレータの出力効率がほぼ同程度で全長が最大7m縮小された場合、その重量出力比はケタが違うことは明白だろう。
軍備費の削減を目的として始まったMSの小型化は、結果的にはMSそのものを変革してしまったのだ。
SFP(Sil-houette Formula Project)とは
アナハイム・エレクトロニクス(AE)は、MSの小型化推進に積極的でなかったため、次期主力モビルスーツの開発に先だって行われた新型機の開発コンペティションでサナリィに敗れた。
そこでAEは、サナリィのF計画の機密を奪取するため、非合法活動も含む新型モビルスーツの開発計画を発動させた。それが、このSFP(Sil-houette Formula Project)ある。
一年戦争以降のモビルスーツ、ことに、連邦製MSの象徴でもあるガンダムタイプの開発で遅れをとったアナハイム・エレクトロニクス(AE)は、汚名を挽回するべく、すべての技術を投入してこのプロジェクトを推進した。
アナハイム、RXF91を開発
基本的にはサナリィ製の超高性能機であるF91のデータを入手し、RXF91が完成した時点で当初の目的は達成されたが、次期主力モビルスーツは、この機体を凌駕する性能を獲得していなければならない。
コア・ブロックシステムを採用した、AFX-9000
F91の特徴であるビームシールドとヴェスバ―の技術導入に成功したアナハイム・エレクトロニクス(AE)は、それらの更なる強化を目的としてAFX-9000を開発した。
この機体は、各種武装を充実させていることを始めとして、MS開発の要諦である、確実なデータ蓄で実績のあるコア・ファイター(コア・ブロックシステム)の導入によって、データとパイロットの生還率を高め、次期主力MSの開発ベースとしての機能を充実させた。
バイオ・コンピュータ
モビルスーツの性能として、アナハイム・エレクトロニクス(AE)製のRXF91は、サナリィ製のF91に匹敵する能力を獲得した。
しかし、機体管制や各種制御装置を統合して管理するメインコンピュータの開発に関しては、基本的に従来の手法に頼っていた。あくまで機体のスペックを模倣しただけだったのだ。
サナリィ製F91に搭載された、バイオコンピュータ
サナリィ製のF91に搭載されたバイオコンピュータは、容量や処理速度は無論、高性能ではあるが、いわゆる演算装置というよりも、戦闘を「体験する」という表現が適切な傾向を持っている。
バイオコンピュータ搭載の経緯
F91は、搭乗するパイロットがニュータイプ並みの能力を持っていなければ発動しない最大稼働モードが設定されているが、通常のパイロットではその機能は封印されたままで、いわば通常は手加減した性能しか発揮していないことになる。
この判定を行うために最も適切なのがバイオコンピュータであり、いわゆる機械的に曖昧さを捏造する処理傾向の設定ではなく、記憶や感情を積極的に機体操作に取り込む方法を想定した結果、搭載が決定されたのだ。
サイコミュとは別の方向性を示す、バイオコンピュータ搭載MS
ユニットを構成する素子を構造的に人間の脳に似せただけでなく、実質的に人間が持つ記憶や感情の領域まで踏み込んだ判断を行えるように設定されているのだ。
ガンダム以来、通常のMSに搭載されるコンピュータが、多種多様な戦闘パターンを習得していたのに対して、バイオコンピュータはセンサー系の情報をパイロットに直接伝達することも可能とした。
センサ―の情報がモニター上に表示されるのではなく、機体が「感じた」ことをパイロットも認識することができるのだ。これらの機能は、それまでに開発されたサイコミュとは別の方向性が示されたことを意味する。
モビルスーツに搭載される様々な機能は、小型高性能化が達成されたのと時期を同じくして変革をはじめた。MSという存在は、基本的なスケールが縮小されたというだけでなく、新たな段階にステップアップしたということができるだろう。
ただし、実際には第1期、4世代分のモビルスーツと混在するという状況は、それぞれの棲み分けを成立させるか、どちらかが駆逐されるまで続くことになるはずだと考えられる。第2期のMS群の真価が問われるのはこれからだということができる。
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