【第2回】名作アドベンチャーゲーム・オホーツクに消ゆのあらすじのご紹介～舞台は北海道へ　第ニの殺人事件発生～

『北海道』に到着すると、

『道警』(北海道県警)の『猿渡俊介』という
若い刑事が『オレ』を出迎えてくれた。

どうやら、この『北海道』では、彼が『オレ』の部下になってくれるようだ。

愛称で『シュン』と呼んでやることにしよう。

聞くところによると『道警』(北海道県警)は今、

『北竜会』という『ヤクザ』の妙な動きを抑えるために、てんてこ舞いしているそうだ。

しかし『オレ』の任務は『増田殺し』の『犯人』探し
そっちにかまっているわけにはいかないのだ。

死んだという知らせを伝えるのは、ベテランの『オレ』でも嫌なものだ。

だが黙っているわけにもいかない

心を鬼にして『増田の妻』に東京での事件のことを話すと、
彼女は我を失ったようにドッと泣き崩れた。

それ以上は、泣きむせぶ彼女からはなにひとつ聞きだせなかった。

ところが『彼女の証言』とは裏腹に、
近所の人たちの話だと、『増田』というのはかなり『いいかげんな男』だったという。

うーむ、矛盾を解決できぬまま

『オレ』はこの事件の『カギ』を握っていると思われる人物
『飯島幸雄』を捜してみることにした。

電車で『北浜』にやってきた『オレ』は、
周囲の妙な雰囲気を感じずにはいられなかった。

駅員に聞いてみると、なんと問題の『飯島』が『死体』となって発見されたというのだ！

急いで『北浜海岸』へ行ってみると、確かに『死体』は『飯島幸雄』その人であった。

死因は、鈍器による後頭部の強打。

東京の事件が『ピストル』だったのに対して、今度は手口が違う。

この『2つの事件』はなんの関連もない事件なのであろうか?

調べてみると、『飯島』には『真二』という『ひとり息子』がいるということがわかった。

さっそく『真二』を呼んでいろいろと尋ねてみると、
彼は次のように『証言』してくれた。

『真二』の『証言』が事実だとすると
『増田』(第一の被害者)が、『飯島』(第ニの被害者)をゆすっていたのだろうか―

だが、何のために?

それに、何故2人とも殺されなくちゃいけないんだ

『オレ』にはわからないことだらけだった。

更に『真二』に『増田』の写真を見せてみると

あらたな人物が『捜査線上』に浮かび上がってきた。

『札幌』の『ススキノ』で働いている『源』さん――彼も調べてみる必要がある。

が、実際に『コロポックル』という店に行き『源』さんと話をしたのだが、
何ひとつ収穫は得られない。

どうやら、他人のそら似だったようだ。

『札幌』からの帰り道に『オレ』は『網走駅』で下車してみた。

地元から政治家が出るということで『網走』の街はお祭りさわぎなのだ。

しかし、事件に関係ありそうな情報はまったく得られなかった。

しかたなく、再び電車に乗ろうとすると、

地元の警察と連絡をとっていた『シュン』が、まっ青な顔で駆け寄って来た。

『ボス』、大変です！
『網走港』にまた水『死体』が上がったそうです！

これで3つめの殺人事件。

しかも『死体』は全部水の中で発見されている。

いったい、この『北海道』でなにが起ころうとしているのだろうか?

『網走港』にあげられた『死体』は、身元がすでにはっきりしていた。

東京都目黒区・大手スーパ一社長『白木雄九郎』

『秘書』から話を聞くと、

『白木』は『摩周湖』に旅行に行くと言っていたらしい。
だが、『網走』に行くとは言ってなかったという。

そして『白木』(第三の被害者)と『飯島』（第二の被害者）と

更にもうひとり(秘書の記憶が不鮮明なため、名前がはっきりしない)が

昔からの古い知り合いであることがわかった。

やはり、この『3つの殺人事件』は

確実にどこかでつながり合っているようだ・・・

『オレ』は『白木』(第三の被害者)の足取りを追うため『摩周湖』へ向かうことにした。

『秘書』の証言では、『白木』』(第三の被害者)は『摩周湖』に旅行に行くと言っていた。

霧で有名なこの湖、『オレ』になにか『事件解決』の『糸口』を与えてくれないものだろうか。

しかし『摩周湖』では『白木』の足取りを掴むものは見つからなかった・・

『摩周湖』で聞き取りをしている最中、ひとりの『髪の長い女性』と出会うことになる。

彼女の名前は『野村真紀子』、東京からのひとり旅だそうだ。

そう言って湖のほうへ視線をそらした彼女の瞳は、どこかずっと遠くを見つめているかのようだった。

どうやら『シュン』のヤツはひと目で彼女を気に入ってしまったようだ。

続いて『オレ』は別に『紋別』に訪れた。

『飯島』（第二の被害者）がうわ言のようにつぶやいていた土地だ。

そこで聞き込みを続けていると、突然『見知らぬ男』が話しかけてきた。

『鉄二』?

またもや新たな人物の登場だ。

『オレ』は事件の裏に、何か『複雑な人間関係』が
隠され国ているような気がしてならなかった。

『紋別』での聞き込みを終えて『パトカー』に戻ると、

備え付けの『無線』が『ピーピー』と鳴りだした。

『シュン』がマイクを取り、

ハイ、こちら『猿渡』ですが

緊急連絡、『知床』でまたも殺しが発生！　急行せよ！

『オレ』と『シュン』は顔を見合わせて息をのんだ。

いったいこの連続殺人はどこまで続くのだ?

いいしれぬ恐怖が『オレ』たちの背筋を駆け抜けてにいった。

問題の『知床五湖』では、
既に警官が『死体発見現場』の周りをとり囲んでいた。

『オレ』は、水づけになった『死体』を念入りに調べてみた。

『殺しの手口』は

『網走港』の時とほぼ同じで（第三の被害者の殺害方法）

『ストッキング』で首をしめられて死んでいる。

ただ、『凶器』である『ストッキング』を残している

ここまで完璧だった『犯人』らしくないが・・・・

『死体発見者』である新婚旅行中の夫婦にもいろいろと聞いてみたが、
『犯人』に関する有力な情報はさっばりだった。

『オレ』はこの事件の手掛かりを見つけるため、

近くの『駐車場』で聞き込みにまわった。

すると、運のいいことに『売店のおばさん』が、しっかりと『ガイシャ』の顔を覚えていた。

はたして『犯人』はその女なのだろうか?

いずれにせよ、この『連続殺人事件』で

はじめて『犯人像』らしきものが浮かび上がったことに、
『オレ』は手ごたえを感じずにはいられなかった。

せっかく『知床』まで来たのだし
『オレ』はついで近くの『ウトロの街』でも聞きこみを行なった。

すると、ときには思いがけぬ収穫もあるもので、

あの『白木』(第三の被害者)が、昔このへんで『行商』をしていたという事実がわかった。

更に『おみやげ屋』の『証言』によって

『犯人』らしい女性が泊まっていた『旅館』の名前もわかった。

『オレ』は、ためらわずにその『旅館』へ向かった。

目をつけたとおり、その『旅館』で『ガイシャ』と犯人らしき女性の身元がわれた。

『白木達男』と妻の『郁美』

住所は『『函館市螢町』

『白木』だと?

『網走』で殺されたあの『白木』(第三の被害者)と、何か関係があるのだろうか?

また、番頭の『証言』から、新たな事実もわかった。

『まりも屋』か。
『オレ』はさっそく、その『観光旅館』へ車を向けた。

『旅館』の『番頭』は親切な人で、いろいろな質問にていねいに応対してくれた。

なかでも、『白木』が『ヤクザ』に追われていたという情報は貴重なものだった。

だが、『知床』の殺人については、なにひとつ手がかりが得られなかった。

そこで、今度は『2人の住所の線』から事件をあらってみることにした。

『オレ』は『函館』の街にやってきた。

もちろん、2人の住所が『函館市登町』だったからである。

ところが、いくら捜してみても『螢町』という町は見つからない。

それもそのはず、ここ『函館』には『螢町』なんていう町は存在しなかったのである。

あの2人、住所を偽っていたな。

『捜査』に行き詰まった『オレ』は、再び『摩周湖』にやって来た。

別に『シュン』が行きたがったわけじゃない。

何故かこの『摩周湖』の空気が
『オレ』の気持ちを和らげてくれるような気がしたからである。

そこで、偶然にもまた『野村真紀子』と出会ってしまった。

そういう彼女の表情には、どことなく疲れが見えるようだった。

『シュン』にいちゃつかれても困るので
『オレ』は直ぐにこの地を立ち去ろうとした。

すると、『真紀子』が奥歯にものが挟まったような言いかたで話しかけてきた。

ありがとう

『オレ』は彼女に別れを告げ、『捜査』を再開することにした。

再び『まりも屋』(ウトロの旅館)を訪れた『オレ』は、素晴らしいの幸運にめぐり会った。

なんと『阿寒湖』にいた写真屋が、『犯人』らしい女性の顔写真を持ってきたというのだ！

その『写真』を手がかりに『捜査』を続けてゆくと、

女の行き先が段々明らかになってきた。

そして、事態は思わぬ方向に進み、
『知床の殺人』については、この女が『犯人』であることが明らかになった。

『女』を聴取したところ、

『白木』とは偽名で本名は『小野とく子』
『知床五湖』で発見された男は『井持邦雄』と判明する。

女は『痴情』のもつれから『井持』を殺害し、
また『井持』の提案により『白木』と偽名を使用した事を白状する。

しかし、『増田』『飯島』『白木』の殺人に関しては関与を否定するのだ。

これで、この『知床五湖』での殺人は、

今までの3つの『連続殺人事件』と関係があるようにみせかけた『偽装殺人事件』だったのだ！

つまり、『連続殺人事件』に関しては、この女は『シロ』なのだ。

せっかく『捜査』してきた努力が、一気に崩れ落ちるような気がして、
『オレ』は捜査に行き詰まるを感じずにはいられなかった。

そう『小野とく子』が、『痴情』のもつれから『井持』を殺害した単独殺害だね。