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『機動戦士ガンダムセンチネル』関連用語一覧のご紹介
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『機動戦士ガンダムセンチネル』関連用語一覧のご紹介
『機動戦士ガンダムセンチネル』関連用語一覧のご紹介 | |
名称 | 英名 |
アーマー | armor |
アームレイカー | armlaycer |
Iフィールド | I field |
アポジ・モーター | apogeemotor |
AMBAC(アンバック)システム |
Active Mass Balance Auto Control SYSTEM
|
EWAC |
early warning and control
|
インコム | incom |
イジェクションポッド | ejection pod |
ウィング・バインダー | wing binder |
ウェイブ・ライダー | wave rider |
エネルギーCAP |
energy capacitor
|
Eパック | energy pack |
オールレンジ攻撃 | all-range attack |
核パルス推進 |
nuclear pulse thrust
|
ガンダリウム | gundarium |
クラブ | crub |
グレネード | grenade |
コア・ブロック・システム |
core block system
|
サイコ・コントロール・システム |
psyco-contorol system
|
サイコミュ | Psycomu |
S.F.S.(サブ・フライト・システム) |
sub fright system
|
シールド | shield) |
ジェネレーター | generator |
シュツルムファウスト | sturmfaust |
準サイコミュ | quasipsycomu |
ショックバルーン | shockballoon |
スカート | skirt |
スペースコロニー | spacecolony |
全天周囲モニター |
all surrounding moniter
|
ソーラ・システム | solar system |
ソーラ・レイ・システム | solar ray system |
大気機動 |
cinergetic manuvering
|
ダミー | dummy |
ディスクレドーム | discradome |
テール・スタビレーター | talestabilater |
T.M.S.(トランスフォーマブル・モビルスーツ |
transformablemobile suit
|
ノーマルスーツ | normal suit |
バーニア・ロケット | vernier rocket |
バイオ・コントロール・システム |
bio control system
|
バイオ・センサー | bio sensor |
バインダー | binder |
B.W.S.(バック・ウェポン・システム) |
back weapon system
|
バリアー | barrier |
バリュート | ballute |
バルカン | vulcan |
ヒート・サーベル | heat sabre |
ヒート・ロッド | heat rod) |
ビーム・サーベル | beam sabre |
ビーム・スマート・ガン | beam smart gun |
ビーム攪乱幕 |
beam confusing membranous
|
ビーム兵器 | beam wepon |
ビーム・ライフル | beam rifle |
ビット | BIT |
ファンネル | funnel |
フライング・アーマー | flying armor |
F.S.U.(フライト・サブ・ユニット) |
flight sub stitution unit
|
プロペラント | propellant |
ヘリウム3 |
helium fleet / helium-3
|
ヘリウム船団 | helium fleet |
マグネット・コーティング | magnet coating |
マス・ドライバー | mass driver |
マニピュレーター | manipulater |
ミサイル | missile |
ミノフスキー・クラフト | Minovsky craft |
ミノフスキー・物理学 |
Minovsky physics
|
ミノフスキー粒子 |
Minovsky particle
|
ムーバブル・フレーム | movable flame |
メガ・バズーカランチャー |
mega-bazooka lancher
|
メガ・ライダー | Mega raider |
ラグランジュ・ポイント | Lagrange point |
リフレクター | reflector |
リニア・シート | linear seat |
アーマー[armor]
装甲のこと。兵器に搭乗している人間、又は兵器自体の重要箇所(コクピット、エンジン、関節など)を守るために施される「ガンダリウム系合金」「発泡金属」「カーボン・セラミック」複合材料等をサンドイッチ構造にした複合材料が主流。
アームレイカー[armlaycer]
新しく導入されたモビルスーツのコントロール・スティック。球形の可動部を掌で覆う様にして、指でそれぞれ定められたスイッチを操作しつつ、球形部分全体を手首で動かしMSをコントロールする。グリプス戦争末期の頃から、徐々に布及した。
『機動戦士ガンダムセンチネル/逆襲のシャア時代』 モビルスーツ操縦コンソール各部名称のご紹介 |
|
パネルコンソール関連 | |
1 | メインマルチディスプレイ |
2 | 通信用モニター |
3 | 後方警戒モニター |
4 | ショック・バルーン |
5 | メインディスプレイモードセレクター |
6 | ディスプレイ・セレクター |
アーム・レイカー関連 | |
7 | コントロールスティック |
8 | レイカーカバー |
9 | アームレイカー |
サイドコンソール関連 | |
10 | ジェネレ ーター駆動系コントローラー |
11 | 予備パネル |
12 | インデックスサブコンソール |
13 | COMキーボード |
14 | エマージェンシースティック |
15 | コクピットコントロール系スイッチ |
16 | ディ スプレイ起動スイッチ |
17 | 外部モニターモー ドセレクター |
18 | 火器管制スイッチ |
19 | サブデ ィスプレイ/機体モニター |
20 | 通信コントロ ールパネル |
21 | 駆動、 燃料系モードセレクタ |
22 | センサーモードセレクター |
Iフィールド[I field]
ミノフスキー粒子、メガ粒子の相互作用(力のやりとり)を媒介し岸力を生じさせる場(フィールド)。ミノフスキー物理学の法則に従って、ミノフスキー立方格子を圧縮したり、メガ粒子を偏向、集束させたりすることが可能で、フィールド・モータービーム兵器、ビーム・バリアー、ミノフスキー・クラフトなど広く応用されている。
Iフィールド概念図
アポジ・モーター[apogeemotor]
人工衛星を高度36,000kmの静止衛星軌道に投入するために使用する固体ロケットの事で、アポジ・キック・モーターとも言う。
モーターとは一般に固体燃料を使用するロケットを指し、アポジ(遠地点楕円軌道の最も地球から離れた点)で点火する故にこう呼ばれる。
AMBAC(アンバック)システム[Active Mass Balance Auto Control SYSTEM]
モビルスーツ以前の宇宙機は姿勢を変化させるのにバーニアを作動させ推進剤を消費していた。しかし戦闘中にこの方法で方向転換や、回避運動を行なうには膨大な推進剤が必要となる。
ZIONIC社が開発した自然姿勢制御技術
そこでMSの開発当初、ZIONIC社ではAMBACシステムという能動的質量移動による自然姿勢制御の方法を実用化した。これは機体の一部分がその反作用を受けて逆に移動する性質を利用して、姿勢を制御しようというものである。
宇宙空間では無駄になると考えられていた腕と脚は、デッド・ウエイトどころか推進剤の消費なしに姿勢制御を行なう有効な手段として働くこととなった。最近のMSでは手足以外にもバインダーと呼ばれる作動肢によるAMBACを併用する機種もある。
EWAC[early warning and control]
早期警戒管制のこと。基地や艦隊防衛のため、様々なセンサーを積んで敵の行動に関する情報を早期に獲得したり、自軍の兵力を展開するための管制をする。
宇宙ではモビルスーツでEWAC任務を行うことが多く、センサーやデータ・プロセッサー、通信装置などの電子機器を納めている巨大な頭部がこれらのモビルスーツの外観上の特徴になっている。
艦隊の「目」の役目をするのEWAC機
1機又は2機をペアで常に滞宙させ全天の監視を行ない、情報はデジタル処理されレーザー、電波通信を併用して母艦の戦闘情報室にリアルタイムでデータ送信する。
つまりEWAC機は母艦を中心としたEWACシステムの目の役目をするのである。
宙域によってミノフスキー粒子濃度にムラがあるので、同じEWAC機でも還境によって素敵可能な範囲が変わってしまうが、場合によっては非常に有理な情報を獲得出来る。
インコム[incom]
準サイコミュ兵器の一種。平たい円柱形で、有線誘導され内蔵のビーム・ガンで攻撃をする。内部に誘導用のワイヤーが巻かれていて、これを繰り出しながらパルス状のロケット推進をする。
ワイヤーは、たるまない様に微かに張力が掛かる様になっており、インコムが飛行方向を変えるときはリレー・インコムと呼ばれる一種のおもりをワイヤー上に残すのでワイヤーはピンと張られたまま、インコムとMS本体を継なぐ。
収容するときは、延ばしたワイヤーを巻き戻しつつ、同じ軌跡を取って回収する。
イジェクションポッド[ejection pod]
一年戦争時代の第1世代MSの多くは積極的な脱出装置を装備していなかった。しかし、RXシリーズのコア・ブロックシステムが余りに高価で、これに代わる脱出システムが求められた。
戦後の第2世代MSのコクピットは、リニア・シートと360°全天周囲モニターが組み合わされ、これ全体を脱出ポッドとし、非常時には射出する方式となった。
この方式は比較的廉価で多くのMSに使用されているが、MSの熱核反応炉の爆発などには耐えられず、コア・ブロックシステムなど、他の脱出システムの研究が続けられている。
ウィング・バインダー[wing binder]
MSN-00100「百式」が採用した機体制御システムを構成するバインダーで、翼のような独特の形状をしている。偏平な細長い形で中央付近にて「く」の字に動く。これを背中に縦方向に2枚背負っており、ちょうどVG翼のような動作をする。
「百式」は可変モビルスーツ(TMS)として開発が進められたため、MA形態でも効率よく働くバインダーが必要であり、M・ナガノ開発チームによって考案されたものである。これが後にカラバのMSK-006で用いられTMSのバインダーとしての有効性を示した。また、アクシズのAMX-107「バウ」のバインダーが、これに良く似ている。
ウェイブ・ライダー[wave rider]
衝撃波(ショック・ウェイブ)を利用して揚力を得るタイプの機体。一般に揚力を得るには、翼の上下面で気流の速さが変わる性質を利用するが、ウェイブ・ライダーは極超音速で飛行するときに、衝撃波が下面に集中して発生する性質を利用する。
衝撃波は圧縮波なので機体の下面の圧力を高めるのである。これを衝撃波の波乗りに見立ててウェイブ・ライダーと呼ばれている。しかし慣用的にはあらゆるTMSの変形状態を指すことが多い。
エネルギーCAP[energy capacitor]
メガ粒子砲は現代の代表的なビーム兵器だが、実用化されて10数年を経た今日でも通常型メガ粒子砲は使用電力が大きく、電力源を合わせると質量・体積ともに巨大となる。
0076年に開発された「エネルギーCAP」
0076年に開発されたエネルギーCAPは、メガ粒子砲の性能を維持したまま小型化するものであり、今でこそ当り前なものとなっているが実用化された当時、MSがビーム兵器を携行できるということは革命的なことだった。
エネルギーCAPは、ミノフスキー粒子が縮退してメガ粒子になる直前の状態で保持、蓄積する装置で、この状態からであれば、モビルスーツに可能な範囲の電力供給でメガ粒子を発生させることが出来る。但しこれに蓄積した分を射ってしまうと、母艦なり基地なりで再びチャージしない限り発砲不能になる。
MS用メガ粒子砲(RX-78タイプ)
MS用メガ粒子砲(RX-78タイプ) | |
射出区間 | |
1 | ガイドライン |
成長区間 | |
2 | 第1加速リング |
3 | 第1収束リング |
4 | 第2加速リング |
5 | 第2収束リング |
6 | 第3加速リング |
7 | 第3収束リング |
8 |
照準用光学センサー
|
発生区間 | |
9 | ビーム発生装置 |
蓄積区間 | |
10 |
メガ粒子発生装置
|
11 | エネルギーCAP |
12 |
補助動力系コネクター
|
13 |
制御系コネクター
|
14 | 補助センサー |
15 |
補助グリップ駆動用モーター
|
Eパック[energy pack]
モビルスーツ用ビーム・ライフルの外装着脱式エネルギーCAP。ライフル銃のマガジンと同様に交戦中の交換が可能で、エネルギーCAPを内蔵するタイプより射撃回数を多くとれる。
ガンダムMK-II専用ビームライフルのエネルギーパック
オールレンジ攻撃[all-range attack]
サイコミュによって「人」から「機械」への単位時間あたりの情報伝達量が飛躍的に高まり、それまでは一人の人間に不可能だった複雑な動きが可能になり、人で複数の砲台をコントロールすることができる様になった。
一つ一つの砲台の機動・姿勢制御を行いながら、四方八方から複合攻撃を行うことをオールレンジ攻撃と呼ぶ。
「エルメス」で実用化された遠隔無人攻撃
初期のオールレンジ攻撃は、各砲台と母機がケーブルで継ながれレーザー信号によるコントロールと電力の供給がなされたが、一年戦争末期登場した「エルメス」ではビットと称する十機の熱核反応炉搭載の無人攻撃機を、ミノフスキー通信を利用して無線で操っていた。
その後サイコミュもピットも進歩して最近ではニュータイプ以外でも限定的にオールレンジ攻撃を行えるインコムシステムなどが開発されている。
核パルス推進[nuclear pulse thrust]
核融合による爆発を連続して起こし、その反動で物体を加速し動かそうとする推進方法。パルスとは衝撃的な波のことである。
重水素とHe3(ヘリウムスリー)の入った燃料ペレットにレーザー或いは、その他の粒子ビームを照射し、小規模な核爆発を200回/秒前後の周期でくり返し起こす。
この爆風はHeとp(陽子)からなるプラズマであり中性子はほとんど発生しない。そこで四方に広がるこの爆風のうち、前方に向かってくるものを超伝導コイルによって生み出される凹面状磁場のクッションで受け取る。
コロニー落としや小惑星の移動などに利用される核パルス推進装置
爆風の運動量は、動かそうとする物体に吸収されるのでその分だけ速度が増す。化学燃料ロケットに比べると、はるかに大きなエネルギー変換効率を持ち、噴射速度も大きい割に構造も簡単である。コロニー落としや小惑星の移動など大質量物体の加速に用いられることが多い。
ガンダリウム[gundarium]
ガンダリウムは、チタン系超高張力合金であり、耐熱性、耐蝕性、堪性、硬度に優れ、軽量で放射線絶縁性も高い。RX-78の外装にガンダリウムαが使用されたのが最初だったが、その後「β型」「γ型」と改良され、ムーバブルフレームの進化と共にモビルスーツに欠かせないものとなった。
しかし、チタン自体の分離、加工の難しさや、高価なレアメタルを使用しているためコストが高いのが問題である。
クラブ[crub]
連邦軍によるシュツルムファウストの呼称。連邦軍でも一年戦争後少量生産されたが、ジオン式の名称を好まない将兵にこう呼ばれた。
グレネード[grenade]
元来は歩兵などが使用する擲弾、手榴弾のことを言うが、モビルスーツ用兵器におけるグレネードには、弾体発射用の炸薬と若干の推進剤が付属している。
ショートレンジ・ミサイルよりも精度は低いが安価であり、基本的に誘導装置を持たないので、主に接近戦に用いられる。
コア・ブロック・システム[core block system]
連邦の「V作戦」で、MSのコクピット、中央電子機器、動力部を含む胴体の中核ブロックを、着脱式で互換性があるようにした。
パイロット及び高価な電子機器の回集率は高まると予想されたが、量産型RGM-79ではコストを抑えるため採用されず、その後今日迄試作MSではしばしば導入されたが、量産機に使用された例はない。
サイコ・コントロール・システム[psyco-contorol system]
サイコミュによるマン・マシーン・インターフェイスと、ミノフスキー通信による遠隔操作で、MSの外からMSを操縦しようというシステム。
ティターンズがサイコガンダム2号機で初めて用い、サイコガンダムMkIIでは始めから装備されている。そしてサイコガンダムMk.IIを回収したアクシズ側に技術が流出し、サイコ・コントロール・システム搭載のキュベレイIIを2機製造した。
キュベレイIIは外観上キュベレイと変化はないが、外部からサイコミュ・コントローラーで機体とファンネルが操作可能な全く新しいMSとなった。キュベレイIIの量産型としてキュベレイMk.IIが10機程生産されている。
サイコミュ[Psycomu]
いわゆるニュータイプが継続的な緊張状態に於いて「感応波」と呼ばれる特殊な精神波を発することはよく知られている。これは一年戦争中、ジオン公園の嘱託であったリサ・コロニー(サイド6)のフラナガン機関によって発見されたものである。
▼フラナガン博士
もともとサイコミュとはニュータイプから発せられる感応波を、受信、翻訳(機械語に)することを指したが、近頃では更にプロセッサーを介してコマンドやコントロールを行うシステムの総称となっている。オールレンジ攻撃もこれ無くしては不可能となる。ニュータイプ兵器の要となるシステムである。
S.F.S.(サブ・フライト・システム)[sub fright system]
一年戦争でジオン公国軍が用いたド・ダイ・シリーズに端を発する。ド・ダイ・シリーズは、モビルスーツが空中移動するための単なる補助システムではなく、それ自身が航空機として設計されており、高度な航空装置と火器管制装置が備えられている。
この兵器にはパイロットの搭乗が必要であったが、精密な飛行が可能で、支援攻撃機としても優れた武装を有し、運んで良し、戦って良しの傑作機であった。しかし多機能を求めたあまり、高価になったことが問題となる。
戦後、MSの飛行サポートに特化したS.F.S.が主流に
戦後、連邦はMSの飛行サポートだけを目的としてコストを下げる方向に改良を加え、地球上用以外にも宇宙用なども開発した。グリプス戦争では主にMSの航法装置で飛行する無人型のS.F.S.が各軍で使用された。
しかしその後には再び有人方式が検討され、ネオ・ジオン軍の台頭に伴ってMSを搭載する他にも広い意味での輸送機として使われた。
シールド[shield)
モビルスーツの腕で保持するアーマーのこと。原始的なようだがポピュラーな防御装備のひとつ。熟練パイロットは有効に用いるが、そうでないと唯のデッドウェイトになる。
限られた重量のなかでシールドと機体全身の装甲との配分をどのようにするかは、設計者の苦労の種。また、流体力学的な整流・断熱効果を目指して設計されるものもある。
ジェネレーター[generator]
一般に、モビルスーツなどに搭載される熱核反応炉による発電機のこと。ミノフスキー物理学の応用によって、He-D反応からクリーンで高効率なエネルギーを獲得することが可能となった。
純粋なジェネレーターの他に、熱核反応ロケット/ジェット・ジェネレーターと呼ばれるロケットやジェット・エンジンと同じ様に、熱エネルギーから推力も得ようとするハイブリッド型のジェネレーターもある。
シュツルムファウスト[sturmfaust]
ジオン公国軍の開発した接近戦用ロケット兵器で、ロケット弾と使い捨てランチャーを一体にした武器。専用のグレネードランチャーが用意されていないモビルスーツにおいても、状況に応じて携行可能で、他の飛び道具と比べ廉価だが、ビーム兵器と比べると命中精度は低く長距離の使用は適さない。
準サイコミュ[quasipsycomu]
ニュータイプ用サイコミュ誘導兵器技術を応用した、普通のパイロットでも操作出来るシステム、又はその概念のこと。
サイコミュ程大きな情報のやりとりは出来ないが、パイロットの脳波を繰り返しサンプリングすれば、特定の命令をリアルタイムでコマンドすることが出来る。
インコムなどに応用されるが、コンピューターによるサポートをしても2次元的な動きには限界がある。
ショックバルーン[shockballoon]
モビルスーツのパイロットに対する衝撃は、機体各所の緩衝装置や、リニアシートのマグネティックアブソーバーで吸収されるが、それでもシートにかかる大きなマイナスG(後方へ向けての大きな加速)に対しては、リニア・シートのコンソールパネルから、瞬間的に風船式のクッションが膨らみ、パイロットを守る。
衝撃を受け、展開するショック・バルーン
スカート[skirt]
モビルスーツの腰部から尻部を覆うアーマー。リックドムのそれを連邦軍がこう称したのが始まり。主に内部にバーニアを有し、装甲だけで無くエアダム効果など流体力学的な理由で設置されている場合もある。
スペースコロニー[spacecolony]
地球上のエネルギー資源の枯渇、環境、人口問題などを解決するために、人類の移民を目的に建造された人工天体。
主流のスペースコロニーは、アイランド3(島3号)
現在ある主流のスペースコロニーは、G.K.オニールの提唱したアイランド3(島3号)と呼ばれるタイプで、半径3.2km全長32.2kmの円筒形で、両端は半球形の巨大な圧力容器だ。
▼最も代表的なコロニーである島3号タイプの風景
- これを2分間で1回転させて、円筒の内壁に0.9Gの人工重力を発生させる。
- この円筒と内側面を軸方向に6等分し1つおきに居住区が3面ある。残りの3面は「窓」で、各部に取り付けられた鏡から反射させた太陽光の採光を目的としている。
- この円筒と、外部に取り付けられた3枚の鏡、そして円筒より少し離れた所をぐるりと取りまく小さな円筒形の農場ブロック。
コロニーが36〜40集まったサイド
これらをひとまとめにしたのが一基のスペースコロニーだが、軌道上に浮かぶこれらの36〜40集まったサイドの事や、7つのサイドを全部あわせたものをスペース・コロニーと呼ぶ場合もある。
サイド3に多い、密閉型コロニー
また少数ながら密閉型と呼ばれる同じくらいのサイズだが鏡と採光窓のなコロニーもある。
サイド3に多いこのタイプのコロニーは、窓がないため居住可能区の面積が2倍になるが、円筒の中心部に人工太陽を設置しなければならず、またその稼動用の太陽電池パネルをコロニー周辺に大量に浮かべなくてはならないのでコストは高い。
▼一年戦争時のサイド3、ジオン公国のコロニー
尚、この人工天体は、月面に設けられたマスドライバーや、地球周回軌道に運ばれてきた「ルナII」「ルナV」「ソロモン」などの小惑星は、コロニー建造用の資源を供給するのが目的であった。
全天周囲モニター[all surrounding moniter]
第二世代のモビルスーツで、リニア・シートと共に採用されたコクピットシステム。脱出用イジェクションポッドの内面を全て曲面モニター・パネルで覆いMSの機体各所のカメラからの映像をコンピューターが再構成したCG画像を映し出す。
画像は、パイロットの視点で歪みが無くなる様になっている。モニター面は一般にほぼ球形だが、コア・ブロックシステム方式のコクピットは狭いので、左右からつぶした様な形をしている。
ソーラ・システム[solar system]
連邦軍が、対アステロイド要塞攻撃用に開発した大規模破壊兵器。折りたたみ式フレームにアルミニウム蒸着した薄膜を張ったミラーパネルを400万枚以上転開し、全てのミラーを姿勢制御することによって、巨大な凹面鏡を作る。
これで太陽光線を反射させ、目標上に焦点を合わせ高熱を発生させる。ソロモン攻略戦に初めて投入され、暗礁宙域に展開してソロモンのゲートを攻撃するのに使用された。
ソーラ・レイ・システム[solar ray system]
サイド3特有の密閉型コロニー1基をまるごと改造した直径6.5kmのレーザ一砲。1年戦争末期、ジオン公国軍は大きく斜いた戦局を打解するための最終兵器として総力をあげて開発した。
この技術は戦後連邦軍に接収され、ティターンズによってグリプスIIをコロニーレーザー砲に改造する際に再び使用された。パワー・ソースは、いずれの場合も大量の太陽発電衛星を使用する。
大気機動[cinergetic manuvering]
正しくは、大気利用軌道面変換のための機動のこと。軌道面とは、天体を周回する物体がとる軌道の円又は楕円を含んだ面のことで、赤道を含む面を基準として、この面と交わる角度を軌道傾斜角という。
大気の反作用を利用した方向変化方法
地球上のある軌道を飛んでいる物体が、軌道傾斜角を変えるために一担大気圏突入と同じ要領で大気圏上層部まで高度を下げ、大気の反作用を利用して飛行機が旋回する様に方向を変える。
そして再び元の高度まで上昇すると、大気圏で旋回した角度だけ軌道面がズレたことになる。
プロペラント消費を抑えることができる軌道面変換
この大気利用の軌道面変換は、ロケット噴射による軌道面変更よりプロペラント消費が少なく済み、余分なプロペラントに機体を占領される事なく軌道上を縦横無尽に飛び回ることができ、しかもロケット推進を併用すれば、1回の機動で90°C以上の軌道面を変えることが出来る。これは普通の軌道変換法では全く不可能な事である。
軌道面変換には、高性能機体が必要
しかし、どんな宇宙船でも可能な訳ではなく、マッハ25ものスピードで大気圏上層を飛ぶとき揚力と抗力の比(CL/CD値)の適切な形状で、しかも空力加熱に強く、大きな抗力に耐える頑丈な機体でなければならない。
ダミー[dummy]
MSや、岩塊、艦艇などに形・サイズを似せて作った張子の似せ物。主に宇宙で使用される。ミノフスキー粒子の影響が大きい崎では電子的なセンサーの信頼性が低く、ダミーによる期瞞は効果が高い。大低、風船式で、微量のガスが封入され真空中に放り出すと膨らみ目的の形になる。
マラサイ型ダミーカプセル
ディスクレドーム[discradome]
円盤の複合センサーのこと。全体がレーダー・アンテナである訳ではなく、パッシブ・アンテナやTVカメラ、IRセンサー、レーダー・センサーなどの集合体である。モノアイなども複合センサーであるが、精度、有効距離などで数段優れ、長距離攻撃用のMSなどが装備する。
テール・スタビレーター[talestabilater]
背中の中心線上に尾穂の様にマウントされた、バインダーの一種とも言える。MSZ-006を始めとして、「ハンブラビ」「ジオ」などにも同様のものが見られる。AMBACとプロペラント噴射によって機体の姿勢を制御する目的がある。バーニアスタビレーター、ロング・スタビレーターなどとも呼ばれる。
T.M.S.(トランスフォーマブル・モビルスーツ[transformablemobile suit]
第2世代のモビルスーツで確立されたムーバブル・フレームの柔軟性を、MS自体の変形に応用した第3世代MSのこと。ムーバブル・フレームによる変形の他、分離合体が可能なMSも開発されている。
熱核反応炉(themo nulear reactor]
ミノフスキー物理学の応用で初めて可能になった「He3」を使用する核融合炉の一種。それまでの通常型原子炉に比較して高出力で小型化が可能となった。
ZAS社が開発し、0074年MS-04に搭載された熱核反応炉
一年戦争勃発前、ジオン公国のエンジン・メーカーZAS社で開発され、0074年ザクの前身型であるMS-04に搭載されたのが最初であり、以来現在までほぼ全てのMSに主機として用いられている。
MS-06FザクIIに搭載された「MYFG-M-ES系ジェネレーター」
宇宙艦艇でも動力推進源として運用されている熱核反応炉
熱核ロケット・エンジン
推進装置としては、熱核反応炉の熱エネルギーからプロペラントの運動エネルギーを得る熱核ロケット・エンジンが開発され、それまでプラズマと化学燃料を並用していた時代の軍艦から大きく進歩した。
ノーマルスーツ[normal suit]
宇宙活動用の宇宙服のこと。MS(モビルスーツ)に対して、通常の宇宙服を区別してこう呼ぶ習慣がある。パイロット用、作業用、一般用など、用途によって仕立てが異なる物が使われる。生命維持装置や、通信機が内蔵されている。
バーニア・ロケット[vernier rocket]
宇宙機(MSを含む)の姿勢を制御するため、メイン・ロケット(スラスター)の他に機体の各所に付けているサブロケット・エンジンのこと。
機体の向きを変えたり、回転したり、微かな移動、制御するのに用いられる。モビルスーツのバーニア・ロケットのことをアポジ・モーターと表記するのは間違い。
バイオ・コントロール・システム[bio control system]
NZ-000クィン・マンサに搭載されたサイコミュ・システムの一種。MRX-009サイコガンダムのサイコ・コントロールシステムを改良して、より高度な操縦がモビルスーツの外から出来るようにした装置。
操縦者はニュータイプに限られるが、専用インカムを頭に装着し、感応波を発して指令を行えば、インカムが信号を中継してMS及びビット(ファンネル)を思いのままに操作することができる。
バイオ・センサー[bio sensor]
MSZ-006「Zガンダム」、MSZ-010「ZZガンダム」のコクピットに、ニュータイプ兵器の模索のためアナハイム・エレクトロニクスによって秘密裏に搭載されたブラックボックス。簡易サイコミュとして働く。
バインダー[binder]
初期のモビルスーツは人間と同様、頭と胴と四肢から構成されていたが、近頃では人型と呼べないシルエットを持つものもある。
前大戦でジオンが開発したモビルアーマーに匹敵する機動性能を持つ最近のMSは、人間にない新しい体節を持つ。
バックパックの一部を可動にしてAMBAC機能を持たせると同時に、推進ノズルの向きを変えるようにしたのが始まりで、安価で交換も容易な為にショルダー・バインダー、ウィング・バインダーなどの各型へと進化した。
構造はセミモノコックのものが多く、バーニアとプロペラントスペースを有し、作動してAMBACを行う。最近ではそれ以外に武器を内蔵したものも多い。
B.W.S.(バック・ウェポン・システム)[back weapon system]
モビルスーツの宇宙での行動時間は非常に限られており、格闘性を重視するとプロペラント搭載量や大口径火器の携行に不自由することになる。
この対策として、強力なメガ粒子砲を装備したS.F.S.(サブフライトシステム)のような物がMSに合わせて開発されたことがあった(Gディフェンサー、メガライダー)。
これを更に発展させ、MSと合体した時にウェポン・システム(WR)になるように考案されたのがB.W.S.だ。
基本的には、様々な兵器と強力な推進器、プロペラントをまとめたユニットをバック・パックと着脱式にしたもの。MSZ-006RやRGZ-91リガズィに採用された。
バリアー[barrier]
メガ粒子砲に対してのみ有効な、ミノフスキー物理学の応用の防御システム。機体表面にIフィールドを張ることによりビームを偏向させる。偏向型メガ粒子砲の偏向機や、リフレクター・ビットと同じ原理である。
バリュート[ballute]
耐熱/難燃性繊維で出来た、穴の小さなドーナツ状のバルーン。機体の進行方向に向けて、バルーン中央の小さい穴からロケット・ノズルだけを突き出して、機体全体を覆う様に包み込む。
そしてロケットを噴射しながら大気圏の上層まで高度を下げてくると、大気の抵抗で減速される。
これを利用して軌道変更や大気圏再突入を行なう。バルーン中央から噴射されたガスが、空力加熱でプラズマ化した大気とバルーン表面を絶縁し、更にバルーンに封入されているガスによって機体は熱から保護される。
バルカン[vulcan]
モビルスーツが近接防禦用に、また宇宙戦闘機などが固定武装として装備している機関砲の総称である。
単銃身で複数の薬室を持っており、弾頭と液状の炸薬が別々に薬室に送られてから発射されるまでが1つのサイクルとなっており、これが薬室を回転させることによって繰り返される。
駆動は通常の直流モーターで行われ、発射速度は500~2000発/分程度である。口径は60mmのものがポピュラーであり、機関部は単結晶鋼で作られている。20世紀後半の航空機機銃の傑作であったM61バルカンの名を襲名しているため、混同されがちだが、別の物である。
ヒート・サーベル[heat sabre]
MSスケールの刀剣類の型を成し、柄の部分でMSの手からエネルギーを供給して刃を高熱化して敵にダメージを与える。同様の兵器にヒート・ホーク、ヒート・ランス、ヒート剣などがある。
ヒート・ロッド[heat rod)]
MS-07グフの右腕に装備されている。対MS戦用兵器伸縮式のロッドで、敵MSに接触させパルス状の高電圧を掛け、電子機器にダメージを与える。
ビーム・サーベル[beam sabre]
エネルギーCAPを応用したビーム兵器の一種。ただしビーム・ライフルとは異なり、メガ粒子ではなく高エネルギー状態のミノフスキー粒子を放出させるものである。
ビーム・スマート・ガン[beam smart gun]
エネルギーCAPを使用したモビルスーツの携行兵器であり、大出力のビーム・ライフルの一種。使用時はMSとムーバブル・フレームで結合され、砲口にビーム偏向器が取り付けられている物が多い。
メガ・バズーカ・ランチャーに比べると出力は低いが、ずっと小型化され取り廻しも容易で、近〜長距離の使用が可能な高級兵器である。
スマートガンとMSを接続するムーバブル・フレームには、MSからエネルギーCAPへのエネルギー供給用の動力チューブや相互のセンサーのデータをやりとりするコネクターが内蔵されている。
そして、腕や腰にガッシリ装着されるので、ビーム偏向器と各種センサー・データと合わせ、精密で安定した射撃が約束される。
ビーム攪乱幕[beam confusing membranous]
宇宙より有効距離が短い、地上でのメガ粒子ビーム
メガ粒子ビームを吸収しやすい(透過させにくい)ガスのこと。メガ粒子ビームは宇宙より地上の方が有効距離が短い。
集収させて発射されたメガ粒子は、真空中であっても次第に拡散し少しずつ弱まるが、地上ではそれより先に大気中の分子にメガ粒子が衝突してエネルギーを失うからである。
ビーム攪乱暮の原理
非常にメガ粒子が減衰しやすいガスを積極的に発生させれば、そこを通過してくるビームの威力は弱くなる。これがビーム攪乱暮の原理だ。
しかし、致命的なビームを受ける可能性が低くなる一方で、自分達の発射したビームも当然弱くなるので、状況に応じて使い分けなければならない。
ビーム攪乱用弾頭
M弾頭と呼ばれるビーム攪乱用弾頭は、このガスとミノフスキー粒子を高濃度で散布する効果があり、対要塞戦など目標の位置がはっきりしている場合に使用される。
ビーム兵器[beam wepon]
現在使用されているビーム兵器は様々な名称で呼ばれているが、その大部分がメガ粒子を発射するものであるから、それらはどれも基本的にはメガ粒子砲であるといえる。
メガ粒子砲はミノフスキー物理学の軍事応用として、熱核反応炉に並び近代戦には欠かせないものとなっている。エネルギーCAPを用いて小型化したものはビーム・ライフルと呼ばれMSによって携行される。またビーム・サーベルもミノフスキー物理学に立脚したビーム兵器である。
ビーム・ライフル[beam rifle]
エネルギーCAPを用いたメガ粒子砲のこと、主にMSやビットに装備される。この方式は連邦軍のRX-78で初めて採用され、以来一般のメガ粒子砲と区別されビーム・ライフルと呼ばれている。
プラモデル1/100 MG MSA-0011(Ext) Ex-Sガンダム(イクスェスガンダム) 「ガンダム・センチネル」 [0116415]
ビット[BIT]
ジオン公園軍がMAN-08「エルメス」でサイコミュ攻撃システムの一環として、ミノフスキー通信利用の無人随伴攻撃機を導入「ピット」と名付けた。
戦後も研究されるサイコミュ技術
このニュータイプ=サイコミュ技術は、終戦後・小惑星に逃げ延びたジオン残党によって研究が続けられた。
「ファンネル」と「リフレクター・ビット」
また連邦軍側もジオン公国軍施設から接収して得た情報からサイコミュ技術を導入した。そして後に、ジオン側はキュベレイ系MS搭載の「ファンネル」、連邦軍はサイコガンダムMk.IIの「リフレクター・ビット」へと進化していくことになる。
ビットの構造
基本的な構造は、熱核反応炉を化学ロケットによるメーン・スラスターとバーニア、光学センサー(モノアイ等)、ビーム砲とこれらの制御装置からなある、エルメスのビットは全長8.4mもあり、最近の標準的なファンネルのサイズに比べると随分大きい。
ファンネル[funnel]
エネルギーCAPの性能が向上により小型化したサイコミュ兵器
エルメスのビットは熱核反応炉搭載型で、全長8.4mもあったが、ファンネルではエネルギーCAPの性能が向上した為、熱核反応炉クラスの大電力は不要となり、小型化が可能となった。
被発見率、破弾率が低下するも、滞空時間は短い「ファンネル」
そのためファンネルでは被発見率、破弾率が大幅に低下したが、その分、滞空時間は短く、10機のファンネルはローテーションで母機のファンネル・ホールにてエネルギーCAPとプロペラントの再チャージが行われる。
新たな機能を追加した様々な「ファンネル」
小型化が進められる一方で、αアジールのファンネルではエルメスのビット並みに大型で20.4MWものビーム砲と大出力スラスターを搭載したり、vガンダムのフィン・ファンネルは、ビーム砲のIフィールド発生器をバリアーにも流用出来るなど、新たな機能を追加したファンネルの研究も行なわれている。
フライング・アーマー[flying armor]
どちらもウェイブライダタイプの飛行性能を狙ったもので、軌道上から大気圏をかすめた飛行や、再突入を行なうのを目的として設計されている。
F.S.U.(フライト・サブ・ユニット)[flight sub stitution unit]
モビルスーツの飛行、又は宇宙での巡行性能を向上させるためのオプション・パーツであり、それに必要な推力や電子機器などを補い、武器を搭載する場合もある。
ZplusやMk.Vでは普段は腕に付けているためシールドに似ているが、性質としてはバインダーに近い。MSZ-006ZplusのノーマルF.S.U.には、着陸装置やカナード翼が付いている他、ビームスマートガンと一体式のF.S.U.も用意されている。
MSの飛行能力を補うものとしては、古くからS.F.S.があったが、S.F.S.がMSを搭載するという形であるのに対し、F.S.U.はMSの一部といった形である。又、これに似た物で、他にB.W.S.がある。
プロペラント[propellant]
推進剤のこと。推進ノズルから噴き出し、その反作用を推力とする。推力はプロペラントの単位時間あたりの噴射量と噴出速度の積に比例するが、噴出速度は推進方法によって最大値に限界がある。
そのためモビルスーツを加速したり機動をかけたりするには大量(大質量)のプロペラントが必要である。機体のスペース限界や、コストの高騰をさけるため最近では機外に単純なプロペラントタンクをぶら下げた機種が多くみられる。
ヘリウム3[helium fleet / helium-3]
ヘリウムの同位元素で、普通のヘリウム(He)の原子核が、陽子2個、中性子2個なのに対し、中性子が1個しかないヘリウムの事。熱核反応炉のD-He反応には、デューリウム(重水素H)と伴になくてはならない燃料である。
核融合には、他にもD-T反応やD-D反応などがあるが、どれも大量の中性子を発生するため扱いにくい。D-He反応は中性子がほとんど発生しないクリーンで扱い易い組み合わせである。
ヘリウム全体のうち0.015%に過ぎない超希少元素であり、しかも地球上にはほとんど存在しない。ヘリウム船団が木星で採取してくる他、大量生産するのは難しい。
ヘリウム船団[helium fleet]
ミノフスキー物理学の応用により、核融合を制御できるようになった人類
ミノフスキー物理学の応用によって実現した熱核反応炉によって、ようやく人類は核融合を制御できるようになった。
木星から採取する、貴重な資源「ヘリウム3」
しかし熱核反応炉の燃料になるヘリウム3は、地上にはほとんど存在しない。そこで、ヘリウムを大量に含む木星の大気から採取し、地球圏まで大量輸送するために復往しているのがヘリウム船団である。
▼木星ヘリウム採掘船サウザンス・ジュピター
一年戦争の頃、連邦軍とジオン公国軍の間でヘリウム3を輸送するヘリウム船団の不可侵の約束が交わされていたことからも、宇宙植民の時代に於いて、ヘリウム輸送がいかに重要か分かる。ティターンズがベースとしていた「ジュピトリス」もヘリウム船団の1つである。
マグネット・コーティング[magnet coating]
RX-78の間節の駆動部はフィールド・モーターと呼ばれるミノフスキー物理学の応用されたアクチュエータが使用されたが、後に機体のレスポンスを高めるためにマグネットコーティングを施した。
これはフィールド・ロスを減らし、時定数を高めようとするもので、姿勢変換に要する時間は、27%短縮された。
マス・ドライバー[mass driver]
天体の表面にある物体を、リニアモーターで出来た何10kmもあるレールの上を走らせ、脱出速度まで加速して放り出し、その天体の周回軌道(又はその外)に乗せる施設。マスキャッチャーと合わせて使用する。
マスキャッチャーとは
マスキャッチャーは、マス・ドライバーから発射された物体の進む軌道上にあり、これを受け止めるための装置。巨大なネットで打ち上げられた物体を捕獲する。
ブースターを併用して脱出速度を出す方法もあるが、いずれにせよ大気のない星の方が都合がよいので、月面にだけ建造されている。
マニピュレーター[manipulater]
遠隔操縦機、マジックハンドとも言うが、モビルスーツでは腕全体のことを指す。しかし最近のMSは、腕にシールドや武器を接続内蔵する等、多様化していあるので、簡易MSやMAの単純な腕のことを指すことが多い。
ミサイル[missile]
ミノフスキー粒子散布技術の普及以前は、一般にミサイルとは誘導装置をもったロケット推進式弾頭のことを指した。
しかしミノフスキー粒子下では電波が遮断されるのでレーダーによる誘導はできなくなり、その上超LSI等のハードウェアに直接障害が生じ、高価で大型な保護装置無しではコンピュータの運用は完全に不可能になった。
そこでミサイルもそれまでのような小型で精密な誘導の行われる兵器は無くなり、一時は無誘導のロケット弾に近いものか、有線の有視界コントロール式の物だけになった。
ミノフスキー・クラフト[Minovsky craft]
ミノフスキー物理学の技術応用の一つである。ミノフスキー粒子は正負が交互に格子状に整列する。これは粒子間に働く電気力とT力によって起こるこれまでの素粒子にない性質で、これに作用するフィールドを発生させて機体を浮遊させようというシステムである。
ミノフスキークラフトは暫定的な反重力システムと称されるが、重力加速度は通常の物体と同様に掛かっている。それをミノフスキー粒子の立方格子によって落下をささえている訳で、重力をコントロールしている訳でも慣性をコントロールしている訳でもない。
一年戦争時、ミノフスキークラフトを初めて装備した「ホワイトベース」
一年戦争時のニュータイプ・シップと呼ばれたペガサス級2番艦ホワイトベースが、ミノフスキークラフトを装備した初めての実戦大型艦であった。現在ではモビルアーマークラスの機体でも装備が可能である。
ミノフスキー・物理学[Minovsky physics]
ミノフスキー物理学は、もとジオン公国の物理学者で、一年戦争の直前に連邦へ亡命したT.Y.ミノフスキーにより提唱された物理学である。
彼はミノフスキー粒子の存在の仮定と新しいゲージ理論によって、自然界の4つの力(重力、電磁力、強い力、弱い力)を統一し、大統一理論に一つの決着を付けた。
彼の予言したミノフスキー粒子はまもなく彼自身によって発見され、素粒子物理学にピリオドが打たれたと言われる程だった。
ミノフスキー粒子[Minovsky particle]
T.Y.ミノフスキーが発見した、ミノフスキー粒子とは、静止質量が殆んどゼロで正か負の電荷を持つ。
これらは目に見えないフィールドを形成するが、このフィールド内を伝播しようとする電磁波のうち、マイクロ波から超長波にかけての波長域は減衰が著しくなる。一方で超LSI等の集積回路に誤作動機能障害を生じさせる性質がある。
近代戦の戦術を一変させた、ミノフスキー粒子応用技術
よってレーダーによる長距離素敵や無敵や無線データリンクは使用に困り、電子装置も高価で重量もかさむ保護システムが必要になり、精密誘導兵器はコスト、サイズ、重量を同時にクリア出来なくなった。これによって近代戦は様相を一変させることになった。
ムーバブル・フレーム[movable flame]
グリプス戦争からMSの機体構造は、ムーバブル・フレーム式へ
グリプス戦争のモビルスーツが一年戦争時から大きく変化した事のひとつに、その機体構造の主流がムーバブル・フレーム式になった事が挙げられる。
連邦の「セミモノコック式」とジオンの「モノコック式」
これまでのモビルスーツには2つの流れがあった。つまり連邦軍のセミモノコック式とジオン公国軍のモノコック式であり(前者は装甲板の分割が可能で、破損時のリペアが容易、後者は構造重量の軽減に有利で、機体内の有効スペースが大きい)共に一長短であった。
ビーム・ライフルの登場
しかし、連邦軍が実用化したビーム・ライフルはMSのビーム兵器携行を可能としたので、MSの被破損のうちのビーム破弾の占める割合が飛躍的に高まった。ビームに対して一般の装甲は無力に等しく、直撃では誘爆大破となる事が多い。
ビーム・ライフルの高性能化に伴ってこの傾向が高まった。
ビーム・ライフルへ対応した、MS操縦者の生存性向上を目指すジオン
この流れを察したジオン公国軍は、終戦間際のニュータイプ兵器で物理的防御は最低限とし、機体のユニット化やバリアーによる生存性の向上を目指すことになる。
注目される、機動性、信頼性の高いムーバブルフレーム技術
この流れは戦後のモビルスーツ開発に受け継がれていったが、一般のMSのレベルではビーム兵器に対する有効な「盾」は未だ無く、近年では最低限の装甲以外を施さない設計が多くなってきた。
ムーバブル・フレームはそうした中で生じた構造で、それまでより優れた作動が可能となり、故障発生率の低い堅牢で信頼性の高い完成されたシステムである。
このムーバブルフレームの登場が、後にMSの機体各部を大きく入れ替えた変形を行なう可可変モビルスーツ(TMS)へと変化していく土壌となった。
メガ・バズーカランチャー[mega-bazooka lancher]
メガ・バズーカランチャーの作動原理はメガ粒子砲と同じだが、小型の熱核反応炉を搭載し、モビルスーツに扱える最大のビーム兵器であって威力は並の戦艦の主砲を遥かに凌ぐ。
プラモデル1/144 HGUC MSN-00100 百式+メガバズーカランチャー 「機動戦士Zガンダム」 [0126793]
しかしあまりにも質量が大きく、移動用のバーニアを自ら備えているのだが、それでもMSが携行するには機動不足である。また熱核反応炉も最低限の物を使用しているため、連射性が極端に悪く、次の発射迄の空白時間は無防備となる点が重大な問題である。
メガ・ライダー[Mega raider]
メガライダーは、発展型メガ・バズーカ・ランチャーにS.F.S.(サブフライトシステム)の機能を足し合わせた新兵器の総称である。
これまでのメガ・バズーカ・ランチャーは、ジェネレーター(熱核反応炉)が低出力であり、連続した射撃に大きな制約があった。
大出力熱核反応エンジンを搭載するメガ・ライダー
そこでメガライダーでは大出力熱核反応エンジンを搭載することによってこれらの問題を解決した。2基の熱核ジェットは大型MAクラスの強力なものでS.F.S.としてもかなりの性能を発揮できた。
メガランチャーの動力源として母艦で再チャージ可能なEパックを併用することによりこのクラスのメガ粒子砲の中では最高の連射性能を誇る。
ラグランジュ・ポイント[Lagrange point]
宇宙空間で3つの天体が行なう運動(3個の質点の運動)は大変複雑だが、地球・月系で考えた場合、人工衛星のとりうる軌道のうち、系の中から見て互いの相対位置の変わらない軌道(月と人工衛星が同じ角速度で地球を回るような軌道)があり、発見者の名をとって、ラグランジュ点(ポイント)と呼ばれる。
地球圏のラグランジュポイントは、5点
ラグランジュ点は、L1~L5の5点があり、L1~L3は地球月を通る直線上にある準安定点(あまりバランスの良くない軌道)、L4L5は安定点で地球月の距離を一辺とした正三角形上にある。
1年戦争時の地球圏
これらの点はスペレース・コロニーを建造するポイントとしては比較的優れていると言える。また、ラグランジュ・ポイントは、地球・月系だけのものではなく、他の天体(例えば太陽・木星系など)にも存在する。
リフレクター[reflector]
ここでいうリフレクターは、メガ粒子ビームの反射器のことである。ビーム・バリアーなどと同様、フィールド・ジェネレーターが主体になって、リフレクターに射ち込まれたビームを特定の方向に反射する。
ビーム・バリアーなどと違って、ビームが拡散しない様に、しかも大幅な偏向が必要なので、高度なIフィールドが必要である。
またビーム・バリア一同様連続した作動には大量の電流が必要なので、射撃のタイミングとシンクロさせて、ビームがリフレクターに達する瞬間に作動させる。
射撃位置(MSの位置)とリフレクターの位置はある程度の距離が必要なので、リフレクター・ビットやリフレクター・インコムといった形で使用される。
リニア・シート[linear seat]
第1世代MS課題、パイロット生還率の低さ
第1世代のMSの最大の欠点の1つは、パイロットの脱出装置が無い事であった。もともと省スペース、軽量単純を目的としたものであったが、MS戦が本格化するにつれてパイロットの生還率の低下が問題となってきた。
第2世代では、脱出ポッドを兼ねた「全天周囲モニター/リニア・シートシステム」を導入
そこで第2世代では脱出ポッドを兼ねた「全天周囲モニター/リニア・シートシステム」を導入した。これでパイロットは死角なしに全周囲の目視が可能になった。
この新しいコクピット・システムは大変良好であり、旧来のMSもリニア・シートに積み替えれば総合性能が向上する為、この改造を施された機体も数多くある。
しかしこの脱出システムでも熱核反応炉の誘爆からは逃がれられない事が多く、かつて価格の上昇を理由に採用が見送られたコア・ブロック・システムが再び見直される様になった。
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