【MS操縦マニュアル】『機動戦士ガンダムセンチネル/逆襲のシャア』モビルスーツ操縦システムのご紹介

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今回は、『機動戦士ガンダムセンチネル/逆襲のシャア』モビルスーツ操縦システムをご紹介します。

プラモデル1/144 AMS-119 ギラ・ドーガ 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」 シリーズNo.06 [0023036]

『機動戦士ガンダムセンチネル/逆襲シャア』アクシズ戦争/第2次ネオ・ジオン抗争関連サイトマップをご紹介します。

『機動戦士ガンダムセンチネル/逆襲のシャア』モビルスーツ操縦システムをご紹介します。

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モビルスーツが開発されてから10数年。その間に各種の新技術が矢継ぎ早に開発され、コクピットは単なる操縦席ではなく、マン・マシーンのインターフェースへと進化してゆくことになります。

宇宙戦艦(UC)80年代から採用されたリニアシートと全天周囲モニターによってモビルスーツの操縦性は飛躍的に向上した。しかし、その技術が成熟するとともにシステム自体がもつ問題点も明らかになってきた。

ベルトにより身体を固定する方式ではなく、発生する衝撃自体を吸収するリニアシートのコンセプトはモビルスーツコクピットの概念を一変させる画期的なものであったが、モビルスーツの実際の運用上のデータによれば戦闘時の衝撃は一瞬にせよシートのみによる保護機能を上回るケースがかなりの頻度で起こっていることが明らかになった。

そのため、旧世紀に車両等で採用されていたショック・バルーンをリファインしコンソールに組み込んであり、パイロットの身体保護が確実なものとなった。

急激な衝撃の発生と同時にシート頭部からへルメットが離れた場合、コンマ1秒以内にバルーンが展開し、衝撃を吸収する。コンソール内へのバルーン収納は1秒〜5秒前後である。

さらに、コントロールスティックのホールド性を向上させるためにアームレイカーを採用している。これで、スティックよりも少ないアクションで同等以上の操作が可能となった。

アームレイカーとは、モビルスーツのコクピットにある操縦レバーのこと。従来のスティックよりも少ないアクションでより多くの操作が行える。ボールの上にカップが載ったような構造で、保持性も向上している。

火器管制や戦闘、巡航モードをあらかじめ設定しておけば、ほとんどの操作はサイドコンソールを用いることなく、アームレイカー・スティックのみでおこなうことができる。

これにより、操作の煩雑さはほぼ解消され、パイロットは戦闘、あるいは作業に専念できるようになった。火器のトリガーやマニピュレーターの操作、機体の方位等は手首のボール部分で行ない、スロットルや制動等はアームの操作で行なう。手前に引けば加速し、前方に押せば、逆噴射になる。

90年代のMSの操縦に、90年代のものとそう大きな差異はない。例えば、開発当初の自動車は車種ごとに運転方式が異なったが、普及するにしたがって徐々に統一されていったのと同じようなものだ。

それでも、付加機能やコンソールのハウジングは機種ごとに違っているので注意が必要だ。しかし、操縦方法自体に大きな変化はないのでそれほど気にすることはない。

今回は、この時代に最も普及したAMS-119操縦システムの画面表示概要と、対艦戦を除いたショートレンジにおける戦闘シークエンスについての説明をする。

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AMS-119ギラ・ドーガは、再興したネオ・ジオンの主力量産型MSだ。非常にバランスがよい機体で、新兵からベテランまで対応でき、その技術に応じたパイロットの手足となる機体である。

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戦闘に関していえば接近戦において特に真価を発揮し、モビルスーツは開発当初のコンセプト自体が、ミノフスキー粒子散布下における有視界戦闘を想定したものであったので、この機体はモビルスーツの開発理念にもっとも忠実につくられたものであるといえる。そのためこの機体は、中・近距離に主眼を置いた武装がほどこされている。

狙撃が必要な場合や、敵が高速で移動している場合は、標準装備のビームマシンガンが有効である。この機体が装備している兵器の中で最も射程が長く、貫通力も大きいため、モビルスーツに対しても艦艇に対しても威力は絶大で、連射で命中させられればほぼ確実に粉砕することができる。

敵の接近を許してしまったら、銃およびシールドに装備されたグレネイド・ランチャー、またはスツルムファウストを使用する。

どちらも炸薬による推力のみで射出されるだけなので、ある程度接近してから射ったほうが効果的であり、与える損傷も大きい。無論、その爆発に巻き込まれないよう、回避、防御行動をとることを忘れてはならない。

グレネイドは、シールド上にマウントされたランチャーから射出される。モニター上のレティクルの表示に合わせ、トリガーを押す。

スツルムファウストは、グレネードを上回る破壊力を持っている。直撃をくらえば、ほとんどのモビルスーツは無事では済まない。

どちらの場合も、サイドコンソール火器管制セレクターによって、戦闘の方針を設定していれば、パイロットの判断を必要としない部分はコンピューターが対応してくれる。

どちらの戦闘でも、実際の目視状能と同じ映像上に重なってレティクルが表示されるので、発見時点でロックオンを完了していれば、敵機が戦闘不能に陥るまではコンピューターが追尾し続ける。

状況によっては(例えば複数の敵機が戦闘域内に侵入してきた場合など)モニター内に優先順位まで表示されるので、常に自機の状能を把握しておかなければならない。

現在の戦闘を続けながら、参入してくる敵機の走査データ（スキャン）する必要があるからだ。僚機が同じ領域にいる場合、援護が期待できるかどうかも重要な要素となる。

追撃するかキャンセルするかはパイロットの判断だが、自機の状態によってはコンピューターが中断か戦闘続行かを指示することもある。外から見なければ判らない損傷もある。即座に判断せよ。

白兵戦闘は、すべての戦闘行動のうちで、最もパイロットの技能が問われるものだ。
この戦闘で重要なことは、必ず機先を制すること。白兵戦闘で使用されている武装は有効半径が狭い分だけ威力が凄まじく、装甲に特別な装備や処理(いわゆるIフィールド等)をほどこしていないかぎり、致命的な損傷をこうむることになる。

敵機がビーム兵器を装備しているときは注意が必要だ。自機の受けるダメージが甚大であるからだ。たとえ相手が腕一本であっても、ビームサーベルのひと振りで全損する可能性がある。

ビームピックでジェガレンの頭部を粉砕するギラ・ドーガ。敵がビームライフルで武装していても、懐に入りこめばこちらが有利になる。

戦闘空域が混戦状態のときは、敵機とのニアミスは日常茶飯事である。ニアミスだけならまだいいが、そのときに相手がビームサーベルを構えていたら、次の瞬間、一撃で破壊される可能性がある。

相手が白兵装備をしているかどうかは、以前までコンピューターが判断してくれたものだが、近年のビーム兵器は、作動状況を間欠的に調整できるようになっており、走査（スキャン）しにくくなっている。

ビーム兵器の有効線上に物体があるときだけビームを発生させることができる機構が開発されたからだ。

しかし、実際の戦闘になれば、その判断は瞬時にしなければならない。だがこのAMS-119であれば、充実した白兵能力を持っているので極端に不安を持つこともない。

白兵戦闘になったとしても、腕部からビームサーベルユニットまでの長さと、敵機までの距離や行動予測によって、最適な接触時点を算出したコンピューターが、敵機のウィークポイントとタイミングをレティクルとその他の表示で指示してくれる。

とりわけ、この機体に標準装備の白兵戦闘用ビーム兵器ユニットは、ソード、アックス、ピックと、3種類のビーム刃を形成できるため、状況に応じた選択が可能だ。

すべて自動というわけにはいかないが、ビームソードアックスがどのビーム刃を展開すればベストであるかもコンピューターが判断してくれる。

しかし、それはあくまでパイロットの判断と操作が確実でなければ効を奏さいことはいうまでもない。

3種類のビーム刃を形成するビームソードアックス。白兵戦闘時の使い勝手を考慮して設計されている。

ビーム刃の形状パターンは、ソード(剣)、アックス(オノ)、ピック(ツルハシ)の3種類があり、ピックの時はレーザートーチとして使用可能。

ビームサーベル同士の闘いであれば、討ちあった瞬間に、互いのレーザー発振器が作り出す超強磁界同士の反発作用により、それ以上押すことができなくなる。

ここで引くタイミングを誤ることがあってはならない。いつまでも押し合ったままだと、ビームサーベルのユニットどころか機体のジェネレーターにまで支障を来たす恐れがある。

離れるタイミングをつかめない時は、他の四肢を使って相手との距離を取り直すこともできる。

だが、特に宇宙の無里力空間でのモビルスーツの四肢は、AMBACシステムのユニットとしても機能しているので注意しなければならない。追撃するときと離脱するときは、とらなければならない操作が異なるからだ。追撃時は腕を振り下ろした反対のベクトルで、離脱するときは慣性に従って極力ロスタイムを少なくする。

敵の戦力を奪ったならば、爆発の可能性もあるので即座に離脱する。対応が遅れると、巻きこまれてしまうことがあるため注意が必要だ。

武装を消耗し、モビルスーツ本体のみの戦闘におちいった場合、マニピュレーターを損傷する可能性を考慮しながら両腕を使用して直接、敵機に打撃を与える手段もある。その場合、動力パイプやモニターカメラなどを破壊する戦法も効果的だとされている。

自機が損傷し、戦闘不能となった場合、あるいは敵の援軍が接近してきた場合、相手との戦力差が認められた場合は、即座にその戦闘空域から離脱するように教官からは教えられる。

緊急用のCMPが残っているうちに、戦闘モードになっているディスプレイのオーダーを切り替え、進路を検索、設定する。

当然、その間に相手の攻撃の回避行動をとりながら離脱コースが確定しても、敵機に後ろを見せれば狙い撃ちにされてしまうため、80年代以降のモビルスーツは、非常に有効な欺瞞装置を持っている。

マニピュレーターから射出されるバルーン・ダミーがそれで、チャフ効果と錯視作用があり、敵のセンサーやコンピューターおよびパイロットを攪乱することができる。

グリップ部分にはダミー、信号弾、トリモチ弾等が装備されているマニピュレーターの甲から射出されるバルーン・ダミー。敵機の目前で展開させ、視野を奪う手もある。

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