「電子工作：電子回路を設計する：LEDランプ」についてご紹介｜「電子工作/修理/メンテナンス」

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今回は、「電子工作：電子回路を設計する：LEDランプ」についてご紹介します。

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半導体部品として最初に決めたいのは、点滅回路としての負荷であるLEDです。極端にいうと、この回路の目的はLEDランプを点灯させることであり、この部品が消費電流の大きさを左右するからです。

LEDは2個ありますが、回路図上で左右を区別できるように、色を赤と緑にしましょう。形状はなるべく小さいもの、ここでは直径3mmの製品を探します。

順方向電圧VF=2V、順方向電流=10mAで安全に連続動作できるものはたくさんありますが、ローム(株)のSLR-332シリーズを選びました。

赤の型名は「SLR-332VR」、緑は「SLR-332MG」です。下記にメーカのデータシートを掲載していますが、シートの拡大図を見ながら、選定した根拠を以下に述べます。

レンズの直径が3.2mm、アノードとカソードの各リード線間ピッチが2.5mm(参考値)であり、ブレッドボードやユニバーサル基板へ取り付けることができます。

レンズの樹脂色を「着色拡散」にしました。着色拡散とは、指向性のあるLED素子の光を広い角度まで分散させるための処理です。どこから見ても点滅が確認できます。

順方向電圧については、IF=10mAのときの赤がVF=2.0V、緑がVF=2.1Vですから、予定どおりの値です。高温下での使用を前提としていませんから、周囲温度T=25°Cの測定条件どおりに連続使用することとします。

順方向電圧と順方向電流が、「電気的特性」の表に従った使い方ですので、通常の使い方で破壊に至ることはありませんが、念のため絶対最大定格を確認しておきます。

IF=10mAとVF=2.0Vの値をかけ算すると消費電力が得られます。10mA×2.0V=20mW、これに対して許容損失PDを、最も低い値で見ると60mWです。常温で3倍の余裕があります。

次に、順方向電流については、赤が2倍、緑が2.5倍の余裕があり、問題なしと判断します。なお、高電流でパルス駆動することはありませんので、ピーク順方向電流を見る必要はないでしょう。

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