「電子工作：トランジスタの取り付け方法」についてご紹介｜「電子工作/修理/メンテナンス」

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今回は、「トランジスタの取り付け方法」についてご紹介します。

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電子部品の中には、小型のラジオペンチを使っても、丁寧にはさむことができないような細いリード線を備えたものがあります。たとえば、TO-92パッケージの小信号用トランジスタのリード線もその1つです。

このような場合は、ピンセットを使います。ただし、電子回路用です。私たちが家庭で目にする医療用ピンセットは、脱脂綿には便利ですが、小さな電子部品をはさむには明らかに不向きです。

ディスクリート部品の多くは、リード線の根元がふくらんでいます。これは、実装するときに基板から距離を置くための「止まり」と呼ばれるものですが、手づくりで曲げ加工するときは、このふくらみを固定位置にします。

ピンセットでしっかりと固定した状態で、左手親指と人差し指でリード線の先端をつまみます。ピンセット先端を支点にして円弧を描くように曲げます。

裏かえして【2】と同様にしてエミッタ端子のリード線を曲げます。このとき、型番の印刷された面から見てハの字形になるように均等に開いていることを確認します。

ベース端子が、コレクタ端子と平行になるように、くの字形に折り曲げます。このとき、ピンセットでどこをはさむと2.54mmになるのか、ユニバーサル基板を近くに寄せて、寸法を確認しながら行う必要があります。

さらに、エミッタ端子をくの字形に折り曲げます。3本が平行になったら、実際にユニバーサル基板の穴に入れてみましょう。

TO-92パッケージでは、エミッタ端子とベース端子について、それぞれ2回の折り曲げが必要です。やさしそうに見えますが、何個行っても均一に仕上がるようトレーニングします。

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