【傑作グラディウス】時代を越え、風格を備えた名作「グラディウス」のご紹介

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今回は、時代を越え、風格を備えた名作「グラディウス」をご紹介します。

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「グラディウス」が全国のゲームセンターにお目見えしたのは1985年の春である。当時のゲームセンターには、シューティング、ジャンプアクションなどを中心に、大型筐体、レーザーディスクゲームとさまざまなジャンルがあった。百花繚乱のゲームの中で、ひときわ目立ったのがこの「グラディウス」である。

プラモデル1/100 ビックバイパー 「グラディウス」

「グラディウス」は横スクロールシューティング、いわゆる「横シュー」のジャンルを確固たるものとした傑作である。

プラモデル1/100 ビックバイパー 「グラディウスV」

横スクロールシューティングの歴史は古い。1970年代には、戦闘機が爆弾を落としていくタイプのビデオゲームが存在した。

しかし「グラディウス」のベースになるゲームを作ったのは、コナミの「スクランブル」(1981)であった。「スクランブル」は地形をかわしながら、ミサイルとショットで先に進む緻密なゲーム性を持っている。

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空中へのショットと地上へのミサイル。「グラディウス」は、これらのゲーム性を受け継ぎながら、新たな世界を構築している。

何よりプレイヤーを驚かせたのは、その奥の深さを感じさせる世界観と、次に何が出てくるかわからないステージ展開であった。

当時はゲーム専門誌もほとんどなかったし、もちろんインターネットもない。発売前にゲームを宣伝することもあまりなかった。

そして当時の一般的なゲームには、セーブはもちろん、コンティニューして先に進む、というシステムすら存在しなかった。ゲームは上手いプレイヤーでなくては先に進めないものなのだ。そして次に何が出てくるか、それを楽しみにプレイヤーは腕を磨き、ゲームセンターに通っていたのである。

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だが実際には、単調な展開の続くゲームが多かったのも事実である。当時は容量の関係で、表現力に限界があった。またそのゲーム作りに慣れているため、発想の固定化もあったかもしれない。

ところが、「グラディウス」はそれまでのゲームと大きく異なっていた。宇宙を舞台としているが、通路が狭くなったり、モアイが登場したりとプレイヤーを飽きさせない。

触手のついた細胞ステージなどは、プレイヤーを驚愕させたものである。しかもそれでいて同時に、オプションという新たなアイデアをうまく活かし、ち密なゲーム性を成り立たせている。この世界観とゲーム性の融合が、プレイヤーを魅了したのである。

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現在はマニアの間で名作とされている作品でも、発売当時は難しすぎたり、マニアックすぎて売れなかったゲームが多い中「グラディウス」は珍しい例外であった。

プラモデル1/100 ビックバイパー 「グラディウスII ゴーファの野望」

リリースされた1985年の1年間を通じてゲーセンに残った汎用筐体ゲームは、全メーカーを見渡してみても、2〜3本程度に過ぎない。

そんな中、難度が高く、マニアックだったにも関わらず「グラディウス」は広く一般に人気があり、ゲームセンターで生き残り続けた。

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高いカリスマ性と、広い一般への人気の浸透。これを兼ね備えているのが「グラディウス」である。時代を越え、風格を備えた名作とはこのような作品のことを言うのであろう。

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