【1991年キャラバン大会】史上まれにみる大激戦となった「第7回キャラバン大会 ファイナルソルジャー戦」のご紹介

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今回は、史上まれにみる大激戦となった「第7回キャラバン大会 ファイナルソルジャー戦」をご紹介します。

ファイナルソルジャー | 中古・新品通販の駿河屋

80年から2000年代のシューティングゲームについてご紹介します。

史上まれにみる大激戦となった「第7回キャラバン大会 ファイナルソルジャー戦」をご紹介します。

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第7回キャラバン公式認定ソフト「ファイナルソルジャー」をご紹介します。

時は23世紀初頭・・・平和であった地球に最大の危機が訪れた!大西洋上の上空2000マイルに、突如時空の歪みが発生し、おびただしい数の未来兵器が出現したのだ。

時空と空間を自由自在に操る生体兵器“ガデルエル”の率いるその兵器群は、25世紀の未来超大国が人類の歴史を変えんとするために、過去のあらゆる時代に送り込んできたものであった。

23世紀の地球上の各国軍隊は、この未来からの侵略に必死の抵抗を行ったが、200年の戦闘能力の差の前ではなすすべはなかった。だがその一方で各国の科学アカデミーが総動員し、当時の科学力の粋を結集して一機の戦闘機を作り上げた。史上初の時空航空システムを搭載し、各国軍部内機密の新兵器を装備しつくしたこの戦闘機は“零式ドライアード”と命名され、対未来超大国「ガデルエル」への最後の切り札として、備えられたのであった。

すでに20世紀の地球では、「ガデルエル」によって大規模な破壊と殺りくが引き起こされていた。そして23世紀の地球においても、ガデルエルの魔の手は地上から宇宙へとのびていった。

過去と、そして現在の地球を守るため、ドライアードは未知なる時間の彼方へと旅立っていく・・・・。

通常のゲームモード「NORMAL GAME」を始めたら、コントローラの方向キーから指を離してみよう。しばらくは敵機があらぬ方向に弾を撃って自機には命中しないはず。序盤の易しさはシリーズ屈指。

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シリーズで初めて、画面全体攻撃のボム(2つまで付けられるオプションを任意に爆発させる)が採用されるなど緊急回避手段まで完備しているのだ。

体と反射神経の成長過程にある幼稚園児でも、クリアはままならないまでも中盤まで安心して遊べるのではないか。まさに入門用の手応えだ。

それは世界観にも見て取れる。これまでのシューティングゲームは、世界観やメカデザインにミリタリーやSFアニメの影響の色濃いものが多かった。

一方の「ファイナルソルジャー」はどちらかというと70年代の特撮やタツノコアニメの雰囲気に近い。直感で造形の面白さが伝わるデザインだ。

「ガンヘッド」と「スーパースターソルジャー」によって確固たる信頼を築いたからこそ、本作はより新しい若い世代への入門を歓迎し敷居を下げているように思えた。

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攻撃は前作「スーパースターソルジャー」同様の通常ショットに加えて4種の武器を使い分けるのだが、その性能をスタート前に3パターンから選べる。

これがどれも独特で、特に攻撃力の高い武器「ファイヤー」は、一度に発射できる弾数が少なかったり射程距離が短かったり正面に撃てなかったり、どれも初心者お断り仕様。

けれど多少うまくなると難易度の低さもあって、逆に攻撃の当てづらさで遊び応えが出てくるから面白い。「狙い撃ち」にこだわるシリーズの伝統も継承されているのだ。

1991年7月24日、夕刻。この年のキャラバン初日となった東京新宿大会会場は、決勝戦開始1分30秒後にひときわ大きな歓声に包まれた。画面上にあふれんばかりの敵弾、それを次々に相殺する自機・ドライアード、途切れることのない爆音、猛烈な勢いで上昇し始める得点・・・・。

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ステージ上の決勝進出者15人全員が、ロボット型の中ボス「ガヴェルグ」を瞬殺せず、大量に吐き出され続ける1個100点の赤い弾を相手に得点稼ぎを始めていた。

5分モードのラスボス「ゴルジャノイ」撃破後に余る秒数から換算されるタイムボーナスを狙わず、その時間を中ボスが吐き出す弾を壊し続けることに充てたほうが、取れる得点は格段に高くなるのだ。

この技には因縁がある。それまでに出た5本のキャラバンシューティングは、やられた自機が特定の地点まで戻されるシステムを採用しており、いくつかのソフトではそれを逆手に取って高得点を狙う「自爆技」が生み出された。

しかし、そのシステムは今作から廃止され、やられた自機は例外なくその場から再スタートを切るようになった。それに伴い「自爆技」も封じられたのである。

だが、タイムボーナスの代わりに別な得点源を模索することこそが勝利の鍵という発想は各プレイヤーの中で生き続け、それがキャラバン初日からいかんなく発揮されることとなったのだ。

この「中ボス稼ぎ」を基点として、戦法はますます研ぎ澄まされていった。「中ボス稼ぎ」に用いる時間を延ばすには、より早くラスボスを倒す必要がある。

そこで、ステージ後半の地上物密集地帯一掃のために使われていた「ボム」の存在が着目されるようになった。これをラスボス戦に転用することで飛躍的な時間短縮が可能となり、得点の伸びしろはますます広がっていった。

しかし、その代償として地上物密集地帯を地力で破壊しなくてはならず、それを大会の一発勝負でいかにロスなく行えるかが、差を生む要因にもなっていった。

また、中ボス稼ぎ自体も得点力がある一方で高いリスクを内包しており、多くのプレイヤーを悩ませた。吐き出される弾を撃ち漏らさず、かつ中ボス本体には自機からの流れ弾を当てないようにする。

この両立が難しかったのだ。中ボスを予期せぬ早さで倒してしまい稼ぎの量が足りず、最終的な得点が伸び悩む。歴代キャラバンの名だたる上位プレイヤーですら得点の伸びを欠く。

そんなケースが各地のキャラバン大会で頻発した。最終的な得点ランキングは、上位10名がわずか1万3千点差内にひしめき、史上まれにみる大激戦となった。

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