カスタムナイフのマスターピース「R.W.ラブレス」が手掛けた「ラブレスナイフ作品一覧」のご紹介
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今回は、カスタムナイフのマスターピース「R.W.ラブレス」が手掛けた「ラブレスナイフ作品一覧」をご紹介します。
カスタムナイフのマスターピース「R.W.ラブレス」が手掛けた「ラブレスナイフ作品一覧」のご紹介
| ラブレスハンター |
| VL&A(Von Lengerke and Antoine) Delaware Maid Hunter/ VL&Aデラウェアメイド・ハンター |
| Improved Handle Drop Point Hunter(Lawndale Logo) インプルーブドハンドル・ドロップポイントハンタ |
| Drop Point Hunter(Lawndale Logo)ドロップポイントハンター |
| SmallDropPointHunter3 1/4 inch(Engraved by BruceShaw) / Drop Point Hunter3 3/4 inch(Engraved by H.H.Frank) |
| Leather handle Droppoint Semi Skinner Set レザーハンドル・ドロップポイント&セミスキナー・セット |
| Pro Hunterプロハンター |
| スモールドロップポイントハンター |
| 4″ドロップド・ハンター/ケーパー・フィン/トラウト&バード |
| Crown Stag BigBear(Lawndale Logo)クラウンスタッグビッグベアー |
| JuniorBearジュニアベアー |
| Big Bear(Engraved by Dan Wilkerson)ビッグベアー |
| ジュニアベアー(5 3/4インチブレード)との大きさ比較。 |
| Crown Stag Big Bear(Lawndale Logo)クラウンスタッグ・ビッグベアー |
| Big Bear(Lawndale Logo)ビッグベアー |
| Junior Bear / Baby Bear ジュニアベアー(上・中) / ベビーベアー |
| Junior Bear Sheep Horn Handle/Baby Bear Black Camo Micarta ジュニアベアーシープホーンハンドル/ベビーベアブラックカモマイカルタ |
| Junior Bearジュニアベアー |
| Big Bear ビッグベアー |
| CIAのスペシャルオペレーター「ハリー・アーチャー」からのオーダー作品 |
| Loveless Fighter(ラブレス・ファイター) |
| Sub-HiltFighter(Loveless ‐ Johnson DoubleName)サブヒルト・ファイター |
| Mini Boot Knifeミニブーツナイフ |
| Fighter / Boot Knife |
| New York Specialニューヨークスペシャル |
| New York Special ニューヨークスペシャル(オリジナル) |
| SKINNER & SCANDIC |
| Scandicスキャンディック |
| 使い倒しのセミスキナーナイフ |
| Stiff Hornスティッフホーン |
| Kitchen Knifeキッチンナイフ |
| Bird & Trout Knifeバード&トラウトナイフ |
| Stiff Hornスティッフホーン |
| Whittlerホイットラー |
| City Knifeシティナイフ |
| 1970年代後半のウッドハンドルモデル |
| Utility Knifeユーティリティナイフ |
ラブレスハンター
ラブレスハンターの魅力は、その実用性の高さにあります。特にドロップポイントハンターは、ハンティングナイフのスタンダードという地位を確立し、以前は「アフリカハンティングに行くなら、ラブレス・ナイフを下げていけ」というのがまことしやかにハンターたちの間で囁かれていました。
しかし、リバーサイド期に入り価格が順調に上がっていった結果、ラブレス・ナイフは蒐集の対象、もしくは投資の対象になっていってしまっています。
VL&A(Von Lengerke and Antoine) Delaware Maid Hunter/VL&Aデラウェアメイド・ハンター
VL&Aというのは、シカゴにあった高級スポーツ用品店で、1920年代からスカーゲル(Scagel)ナイフを売っていたことでも知られています。この2本は、58年にラブレスが6本作ったうちの2本で、ハーフタング構造であるのが珍しい作品。ブレード長は約2 3/4インチ。
カッソには”Von Lengerke and Antoine”と彫られています。ハーフタングなのでタング部分はテーパーになっていません。
Improved Handle Drop Point Hunter(Lawndale Logo)インプルーブドハンドル・ドロップポイントハンタ（上）
ブレード長3 1/4インチ、ハンドル材バーガンディマイカルタ。シュレイド社から依頼されたプロダクションモデルのもととなったプロトタイプ。シュレイド社に送られましたが、その後また市場に出てきた作品。
シュレイド社は1975年に“Schrade-Loveless Hunter”を売り出しています。このモデルもプロトタイプと同じく154CM鋼のブレードが奢られていましたが、ハンドルはデルリン(樹脂の一種)製でした。
Drop Point Hunter(Lawndale Logo)ドロップポイントハンター（下）
ブレード長3 1/4インチ。当時としては珍しいブラスラップ(ハンドルのタング部分全周にブラスが挟み込まれている)仕様。この個体は1971年当時ラブレス工房で働き始めたスティーブ・ジョンソン氏にラブレスがプレゼントしたもの。
各部のフィット&フィニッシュを見てもスタッグの使われ方を見ても、ローンデール時代のラブレスナイフがいかに高品質だったかがわかります。ラブレスとしては、期待のできる新人であるジョンソン氏に、最高の見本を手渡したということが想像できる作品。
Small Drop Point Hunter3 1/4 inch(Engraved by BruceShaw) / Drop Point Hunter3 3/4 inch(Engraved by H.H.Frank)
Leather handle Droppoint Semi Skinner Setレザーハンドル・ドロップポイント&セミスキナー・セット
左がドロップポイント。いずれもブレード長3 1/4インチ。1994年にイタリア向けに製作された作品。”1954-1994″とロゴの脇に刻印された6セットとは別に、このレギュラーロゴバージョンが製作されています。
Pro Hunterプロハンター
上は、1985~86年に25本ほど製作されたハーフタングモデルの中の1本。後にプロハンターと呼ばれることになったデュプレックスグラインド(Duplex Grind)ブレードのファーストモデルです。ブレード長3 3/4インチ。
下はブレード長4 1/4インチのフルタングモデル。ロウ付けしてあるヒルト部の処理からして、1991年頃の製作だと思われます。
スモールドロップポイントハンター
非常に珍しいスモールドロップポイントハンター。全体が薄く、小振りに作られています７。オーナーはアル・ウィリアムズ氏で、彼がナイフショーに参加する際には必ず腰から下げていたのが知られています。ブラスバックには”Al Wiliams”の刻印が入っています。
Crown Stag Skinner(Lawndale Logo)/Crown Stag Skinner(Riverside Logo)/Crown Stag Utility(Riverside Logo)
ローンデール・ロゴのモデルはコンパス付きブレード長4 1/4インチ、1967年製。リバーサイド・ロゴはショップナンバーはR.W.L.。
1976/10/12の日付が入っている珍しいモデル。ユーティリティのブレード長は3インチ、これも76年製。
1967年製(上)76年製ではハンドルの構造が違います。
4″ドロップド・ハンター/ケーパー・フィン/トラウト&バード(左から)
ローンデールからリバーサイド、1970年代に製作されたラム・インプルーブドハンドルのナイフシリーズ。ブレードもハンドルも入念に磨き込まれたハイクオリティの作品。
Crown Stag BigBear(Lawndale Logo)クラウンスタッグビッグベアー
ブレード長8 1/2インチ、ショップナンバー70-479。1970年製と思われるローンデールロゴ、クラウンスタッグハンドルのビッグベアー。4本ほど作られましたが、この個体はスタッグの形状、テクスチャーが一番優れているとされています。
JuniorBearジュニアベアー
1988-89年に作られた5 3/4インチブレードのジュニアベアー。シープホーンハンドルのジュニアベアーはこれ1本のみといわれています。
Big Bear(Engraved by Dan Wilkerson)ビッグベアー(エングレイブダン・ウィルカーソン)
著名なエングレイバー、ダン・ウィルカーソン氏によって彫刻が施された唯一のビッグベアー。
飴色に透ける美しいシープホーンハンドルに、ゴールド、ニッケルシルバーブラックのエングレイブが映える。ダンの彫刻は「スティップリング・エングレイブ」という手法で、シープの顔などは細かい点を手作業で1個ずつ打ち込んで濃淡を出すという、気の遠くなるような手間がかかる作業から生み出された作品。
Crown Stag Big Bear(Lawndale Logo)クラウンスタッグ・ビッグベアー
ブレード長8 1/2インチ、ショップナンバー70-479。1970年製と思われるローンデールロゴ、クラウンスタッグハンドルのビッグベアー。4本ほど作られましたが、この個体はスタッグの形状、テクスチャーが一番優れているとされています。
Big Bear(Lawndale Logo)ビッグベアー
ブレード長8インチ、ハンドル材カーリーメイプル、ヒルト材ブラス、エンドキャップ材アルミ。このビッグベアーもローンデール時代の珍しいモデルとして知られています。メイプルハンドル自体も珍しいのですが、ヒドゥンタング構造のウッドハンドルというのは激レアな作品。
Junior Bear / Baby Bear ジュニアベアー(上・中) / ベビーベアー
サブヒルトの位置や形状、ハンドルの厚みや固定方法などに違いがあります。下のベビーベアーはジョンのお父さん、J.W.Denton氏のために作られたベビーベアーとしては1番最初の個体。ショップナンバーは、JWD-ALW001となっています。
同時に作られたALW-JWD001という個体もあり、こちらはコレクター、アル・ウィリアムズ氏のために作られた作品。
Junior Bear Sheep Horn Handle/Baby Bear Black Camo Micartaジュニアベアーシープホーンハンドル(上)/ベビーベアブラックカモマイカルタ
レア中のレアともいえるシープホーンハンドルのジュニアベアーとブラックカモマイカルタハンドルのベビーベアー。ベビーベアーのリバーサイドロゴは、極小型でこれもまた珍しい1993年製の作品。
Junior Bearジュニアベアー
ブレード長5 3/4インチ、ヒドゥンピン、ブラウン”Camo”マイカルタハンドル。ショップナンバーはBBB(ビッグ・バッド・ボブ)。カモマイカルタ材は、ブラック、ブラウン、マルーンの3色がありましたが、非常に少量しか生産されなかったため、ラブレスはごく特別なナイフにしかこの素材を使っていません。これは1993年頃自分用に作ったといわれています。
1969年、CIAのスペシャルオペレーター「ハリー・アーチャー」からのオーダー
1969年、CIAのスペシャルオペレーターであったハリー・アーチャー氏からラブレスにコンタクトがあり「実戦で使えるファイティングナイフを作れるか」という依頼がきます。
ラブレスは「一般人にはファイターを売りたくないが、ヴェトナムに行かざるを得ないハリーのような戦士には、進んで作る」と返事をしたといいます。
最初に送ったのはP4-5の写真の4本とサブヒルトファイターでしたが、その後もオーダーは入り続けます。「請求書は、ペンタゴンに送ってくれ」というハリーの要求通りに請求書を回すと、ちゃんと支払いがあったと生前のラブレスが話していたそうです。
Loveless Fighter(ラブレス・ファイター)
アメリカでは、2000年代に入ってラブレスファイターナイフの第1次ブームがやってきました。ビッグベアーを先頭に、各種ファクイターに対する需要が高くなり、その価格もうなぎ上り。
日本ではラブレス・ナイフといえば「ドロップポイント」がひときわ有名ですが、アメリカでは、ラブレスといえは、ビッグベアーにジュニアベアー、ファイティングナイフにシュートナイフ、ブーツナイフにウィルダネスと、ダブルグラインドのファイターに人気が集中していた時期があり、今もその需要は衰える気配を見せません。
Sub-HiltFighter(Loveless ‐ Johnson DoubleName)サブヒルト・ファイター
ハリー・アーチャー(HarryArcher)氏のために作られたスペシャルモデル。唯一無二のサブヒルト・ファイターと呼ばれています。軽量で取り回しの良いバランスに作られています。HJAのロゴ。ブレード長51/4インチ、ハンドル材はスタッグ。
ヒルト後ろ部分の鋼材のデザイン。バランスはあくまでもこの中央部分にあり、頑丈ながらも軽量のナイフに仕上がっています。
Mini Boot Knifeミニブーツナイフ
“Pig Sticker”という別名も持っているミニブーツナイフ。ブレード長は4 1/2インチ、マイカルタハンドルはヒドゥンタングで、薄く軽量に仕上げられています。上はブーツナイフ。
Big Bear ビッグベアー
Fighter / Boot Knife
ファイター(上)/ブーツナイフファイターのブレード長は6 1/2インチブレードブーツナイフは5インチ。どちらも「スカルクラッシャー(直訳すると頭蓋骨粉砕機)」を備えています。
New York Specialニューヨークスペシャル
右から「1992年製マルーンマイカルタハンドル」「97年製ブラックマイカルタハンドル」
New York Special ニューヨークスペシャル(オリジナル)(左)
1972年に7本(その後もう2本作られた)だけ作られた、スペシャルオーダーナイフ。私服の刑事がポケットに隠し持てるよう小さく薄く作られており、ポケット内で安定しやすいよう四角いシースが考案され、ナイフがスナップで固定できるようになっています。ラブレス・ナイフの中でも最もコレクタブルといわれている。
New York Special (Loveless-Merrit Double Name)ニューヨークスペシャル(ラブレス-メリット・ダブルネーム・プロトタイプ)
1991年に作られたNYスペシャルのプロトタイプ。当時の相棒であるジムメリット氏(故人)とのダブルネームロゴが入っています。アイアンウッドハンドル。このプロトタイプは、ジムの個人所有のものでした。
中央のプロトタイプに比べ、エッジのカーブ、イアを含むハンドル形状および厚みなど、デザインが刻々と変わっているのがわかります。
ハンドル部分にホックがあり、親指を使って片手でシースから抜くことができるようデザインされています。ただしこのホックは経年変化で腐食してしまうことが多く、オリジナルモデルのみの意匠となりました。
SKINNER & SCANDIC
Scandicスキャンディック
1999年のAKIショーでミーティングをした6人のコレクターのためだけに作られたのが、このスキャンディックモデル。
左はショップナンバーにR.W.L.と入った珍しいモデル。後年、ラブレスは日本向けにこのモデルを22本作っていたことが分かっています。右のショップナンバー729は、日本から舞い戻ってきた1本。
「使い倒しのセミスキナーナイフ」
ラブレス工房に送られてきた「使い倒しの」セミスキナーナイフ。感動したラブレスからコレクターのアル・ウィリアムズ氏に送られた手紙も残っています。
Stiff Hornスティッフホーン
ボルスターとハンドルのピンが18Kゴールドで作られた1992年製。どうして作られたのか不明ですが、この仕様は1本のみ存在が知られています。
Kitchen Knifeキッチンナイフ
1992〜1993年頃3本だけ作られたというレアナイフ。ブレード長は4インチほどで長く薄めに作られたブレード作品。下はブラウンカモ・マイカルタハンドルで、ショップナンバーRWLとなっていることからもその貴重さがわかります。
Bird & Trout Knifeバード&トラウトナイフ
一番下のナイフは1987年に作られたバード&トラウトナイフ。この2 3/4インチブレードに、このサイズのグリーンマイカルタ・ラムハンドルを持ったモデルは2本だけ存在が確認されています。
上の2本には特別な名前はなくバード&トラウトの大型版として作られた作品。いずれもブレード長3 1/2インチ、同じグリーンマイカルタハンドルですが、微妙に色が違います。一番下のモデルは、ややとがったポイントになっています。
Stiff Hornスティッフホーン(上)
これはラブレスからジョンデントン氏に卒業祝いとして1986年に送られたスティッフホーン。ボルスター部が普通のモデルより長い仕様で、25本ほどがこの仕様で作られたことがわかっています。
エングレイブはジョン・ロビン(JonRobyn)氏作で、片側にエドゥアール・マネの「オランピア」、反対側にはフランシスコ・ゴヤの「裸のマヤ」が入っています。
Whittlerホイットラー（下）
1970年代後半に作られた2 3/4インチブレードにシープホーンハンドルのモデル。これも同じモデルは確認されていません。
City Knifeシティナイフ
上は1988年にラブレスからJ.W.デントン氏に贈られたもの。2 1/4インチブレード、エングレイブはサイモン・リットン(SimonLytton)氏によるもの。
下は1993年に作られたもので、そのブレード長は2インチと、ラブレスナイフの中でも最も短い部類に入る。エングレイブはダン・ウィルカーソン(DanWilkerson)氏。
1970年代後半のウッドハンドルモデル
特別な名前を持っていない1970年代後半に作られたウッドハンドルモデル。2 1/4インチブレード、エングレイバーの名前もわかっていない作品。
Utility Knifeユーティリティナイフ
スタッグのヒドゥンタング構造で、ブレード長2 1/2インチの小型モデルだ。「ボブは小型のナイフを作るのは、あまり好きではなかった」と言われています。
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