ロードバイク「シマノハブ(デュラエース/アルテグラ/105など)のメンテナンス方法」についてご紹介
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今回は、ロードバイク「シマノハブ(デュラエース/アルテグラ/105など)のメンテナンス方法」についてご紹介します。
「シマノハブ(デュラエース/アルテグラ/105など)のメンテナンス方法」についてご紹介
シールドタイプのベアリングを圧入しているハブが多くなっている中、シマノは上級グレードのハブまで、アクシデントに強く、回転部にガタが発生しても解消できて、玉当たりをスムーズに調整できるカップ&コーン形式のベアリングを採用しています。
しかも、上級グレードのハブは、玉押し調整にハブスパナではなく、手で玉押しのセレーション(溝)をかみ合わせて、手で玉当たりを簡単に微調整したり、グリスアップなどのメンテナンスをできる構造に設計されています。
カップ&コーンベアリングを採用した「デュラエースハブ」
デュラエースハブは、ガタが発生しても確実に調整できる仕様を採用し、ダメージに強いカップ&コーンベアリングを採用しています。
調整には5mmアーレンキー2本、ケミカル類はクリーナーとグリスが必要です。
「デュラエースハブ」の構造

シマノのデュラエースの完組ホイールの前後ハブのカップ&コーンベアリングの回転部には、スパナなしで玉当たり調整できる構造を採用。上級モデルのハブ単体にも同じ構造が採用されています。
「シマノのデュラエースハブを分解する」
【1】クイックレリーズの調整ナットを回し分解

スプロケットを取り外したハブのクイックレリーズの調整ナットを矢印方向へ回して分解します。
クイックレリーズは弦巻バネを通して保管しておきます。
【2】オーバーロックナット部分を緩める

フリー側と反対側のハブ軸へ5mmアーレンキーを差し込んで、アーレンキーでフリーの反対側のオーバーロックナット部分を矢印方向へ緩めます。
【3】ワッシャーの入る位置を覚えておく

オーバーロックナットを外す時にワッシャーの入る位置を覚えておこう。その下にあるのが、手で移動して玉当たりを微調整する小物(玉押し保持間座)。
【4】玉押し保持間座の役割

この黒い小物(玉押し保持間座)がアルミ合金製のハブ軸の切り欠きとかみ合い、さらに、玉押しの外周に切られた溝とかみ合って、玉当たりの最適な位置を保つ仕組みになっています。
【5】黒い小物を緩める

ハブ軸を押さえて、黒い小物(玉押し保持間座)を少し浮かせて、奥へねじ込まれている玉押しの溝と小物の溝とかみ合わせて、矢印方向へ回して緩めます。
【6】玉押し保持間座を外す

ハブを垂直にして、ハブ軸が回転するのを手で押さえ、玉押しを持って矢印方向へ緩めて外します。
【7】ハブ軸をフリー側へ抜き取る

ハブを垂直にした状態でハブやフリーボディのベアリングが落下しないようにして、アルミ合金製のハブ軸をフリー側へ抜き取ります。
【8】ボールベアリングのグリス塗り

フリーのシールの下に、ボールベアリングが15個納まっています。グリスは1年間隔くらいで交換することをオススメします。ベアリングは傷がなければそのまま使います。
【9】ボールベアリングを外す

グリスでカップに張り付いているボールベアリングを、マイナスドライバーの先などで、ハブボディの中を通してトレーへ落下させて外します。
【10】取り外した部品(ハブ軸やクイックナットやワッシャー)を整理

取り外したハブ軸やクイックナットやワッシャーは、組み立てる時に方向や順番を間違えないよう、取り外した順にトレーへ並べておいて下さい。
【11】リテーナーを取り外す

フリーホイール部と反対側はマイナスドラバーの先端などで樹脂製のシールを変形させないように注意して取り外します。
【12】カップをクリーニング

リテーナーを取り外し、カップの油汚れをパーツクリーナーとウエスでクリーニングします。ボールベアリングに触れるボールレレースに傷がないことを確認して下さい。
【13】フリーホイール回転部の樹脂製シールを取り外す

ボールベアリングを取り外したフリーホイール回転部の樹脂製シールを変形させないように注意して、マイナスドライバーの先で取り外します。
【14】ハブ回転部のグリスアップとフリーボディのクリーニング

ハブの回転部のグリスは1年に1回はグリスアップしてコンディションを保ちます。パーツクリーナーをフリーボディへスプレーして油汚れを除去します。
【15】フリーホイール部(ボールレース/ハブボディ)をクリーニング

フリーホイール部のカップのボールレースやハブボディの中を、パーツクリーナーを染み込ませたウエスで拭いて油汚れを徹底的に取り去ります。
【16】フリーホイール部の反対側もクリーニング

フリーホイール部の反対側にあるカップのボールレースやハブボディの中を、パーツクリーナーを染み込ませたウエスで拭いて油汚れを除去します。
【17】フリーホイール部反対側のカップレースをグリスアップ

フリーホイール部反対側のカップのボールレースにグリスを塗って、ボールベアリングをカップに張り付ける準備にかかります。
【18】各部品をクリーニング

ハブ軸、玉押し、ロックナット、テーパー状のスペーサー、ボールベアリング、ワッシャーなどにパーツクリーナーをスプレーして油汚れを取り去ります。
【19】フリーホイール部と反対側の樹脂製シールの確認

フリーホイール部と反対側の樹脂製シールが変形していないか確認して、ボールレースへグリスを塗ってリテーナーをセットする準備をします。
【20】ベアリングをセット

グリスを塗ったカップヘリテーナー状のベアリングをセットします。
リテーナーをセットする際は表と裏の向きに注意し、シールもセットして下さい。
【21】カップへダストシールを圧入

カップへ樹脂製のダストシールを圧入します。指先やマイナスドライバーの柄で全体を均一に押し込んで、リテーナーと干渉していないことを確認します。
【22】ボールレースへのグリスを塗り

フリーホイール部のボールレースへグリスを塗って、ボールベアリングをセットする準備をしてから、ハブ軸などを通して回転部を組み立てます。
【23】回転部組み立ての準備

リテーナーのベアリングをセットした側を下にして、ハブを垂直に立てて、下から仮にハブ軸を通してグリスアップや回転部の組み立てを始めます。
【24】ベアリングのグリスアップ

仮にフリーの反対側から通したハブ軸の先端カップ近くに止めてベアリングが落ちないようにして、カップに塗ったグリスヘベアリングを並べていきます。
【25】樹脂製ダストシールをセット

フリーホイール部のカップに塗ったグリスに張り付けるようにベアリングを並べたら、樹脂製のダストシールをセットします。取り付ける向きに注意して下さい。
【26】樹脂製シールをフリーホイール部へ押し込む

樹脂製のシールを最初はフリーホイール部へ手で押し込み、仮圧入してからドライバーの先などで押して、押し込み具合が一定になるようにして下さい。
【27】ハブ軸を反対側から抜き取る

ハブを垂直に保ち、フリーホイール部のカップにグリスを張り付けたベアリングが落ちないように注意しながら、ハブ軸を反対側から抜っ取って下さい。
【28】ハブ軸をハブボディへ差し込む

フリーの反側から抜き取ったハブ軸を、フリーホイール部側からハブボディへ差し込みます。
ハブ軸のフリー側には玉押しやオーバーロックナットが固定されています。
【29】ハブ軸を差し込む

ハブのボディを垂直に保ち、ハブ軸を差し込む時にフリーホイール部のベアリングに触れて脱落しないよう慎重に差し込みます。
【30】ハブ軸へのグリスアップと玉押しのねじ込み作業

ハブ軸を軽く押して抜けない状態のまま、ホイールを裏返します。フリホイール部の反対側に出たハブ軸へ、グリスを塗ってから玉押しを矢印方向へねじ込みます。
【31】玉押しを奥まで押し込む

アルミ合金製のハブ軸の先端のネジ山。玉押しをねじ込んで奥まで押し込むと、リテーナ一のベアリングと玉押しのボールレースが接触します。
【32】ガタの解消方法

玉押しとキャップ(玉押し保持間座)の溝がかみ合って矢印方向へ玉押しを回すとガタを解消できます。
キャップの穴とハブ軸の切り欠きがかみ合って玉当たりを保持することができます。
【33】ハブ軸の切り欠きとキャップをかみ合わせて固定

キャップを玉押しへかぶせて溝をかみ合わせ、ガタなくスムーズに回る位置に玉押しを動かし、ハブ軸の切り欠きとキャップをかみ合わせて固定します。
【34】玉当たりの調整

ハブ軸を5mmアーレンキーで押さえて、キャップを浮かせて玉押しの溝とかみ合わせて玉当たりの調整を行います。
【35】オーバーロックナットをねじ込む

玉押しの位置を固定して、玉当たり調整する黒いキャップの上へ、オーバーロックナットを矢印方向へねじ込みます。
【36】フリー側ハブ軸の固定

フリー側のハブ軸へ5mmアーレンキーを差し込み、オーバーロックナットにも5mmアーレンキーを差し込み、矢印方向へ閉め合わせて固定します。
【37】回転部にガタがないかの確認

ハブ軸を持って回転部にガタがないか、スムーズに回るかを確認します。ガタがあったら、「【33】ハブ軸の切り欠きとキャップをかみ合わせて固定」の作業へ戻って、玉押しの位置を調整してガタを解消させます。
【38】各部品にグリスやオイルを注油

クイックシャフトのネジやクイックレバー、ハウジング、調整ナットなどにグリスやオイルを注油して、スムーズに作動するようにします。
【39】クイックレバーの調整ナットをへ締め込む

シマノのクイックレリーズはクイックレバーの可動域が180度、両側へ弦巻バネをセットして調整ナットを矢印方向へ締め込みます。
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