【グラディウス列伝】「グラディウス」を愛したツワモノたち～ワザを極めた者、1億点を目指した者～のご紹介

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今回は、「グラディウス」を愛したツワモノたち～ワザを極めた者、1億点を目指した者～についてご紹介します。

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「グラディウス」を愛したツワモノたち～ワザを極めた者、1億点を目指した者～についてご紹介します。

プラモデル1/100 ビックバイパー 「グラディウス」

ゲームに対するプレイヤーの愛情は、時にして様々な形で現れる。コミュニティを作ったりコスプレをしたりというのも、その表現のひとつなのだろう。

例えば、2周目以降の「ザブ」のかわし方である。あるモノは、このザブを画面の一番下で、左右の動きだけでかわす方法を編み出した。下にパワーアップゲージがあるので「ザブ」が来るたびに動き、パターン化していけば理論的には可能である。

しかし実際には、このパターンのほうが実行が難しい。なによりそんなパターンを使わなくても、ツワモノは「よけまくりのパターン」をすでにマスターしているのである。

それなのに、ぶつかる度にどの位置にいればいいか調べ、ひとつひとつ組み上げ、最後にはパターン化することに成功したのである。

ゲームは趣味の範疇ではある。しかしこれは、趣味の中の趣味、ともいえる遊びであろう。さらにある3人のツワモノは、「グラディウス」で1億点を達成するというプロジェクトを進行させた。

プラモデル1/100 ビックバイパー 「グラディウスIII -伝説から神話へ-」

さすがに1億点ともなると、ゲームセンターで達成するのは難しい。そこで基板を持っている人間が集まり、自宅で挑戦することになった。

この挑戦で最初に問題となったのが、熱暴走の危険である。1億点を達成するには、2日以上かかる。ゲームセンターでは問題なく稼働する基板であっても、3日近くプレイし続ければ何が起こるか分からない。そこで原始的ではあるが、扇風機の風を直接当てる、という手段を取ったそうだ。

ファミコンソフトグラディウス (箱説あり)

しかし実際にプレイしてみると、思いもかけない問題が起こってきた。42周目(6200万点あたり)で、なぜか貯め込んでいた残機が消失する、といった現象が起きたのだ。

無数にあったはずの残機が、なんと6機に。マスタークラスの集まりと言えども、3人の中には若干の腕の差がある。残機があるということでつい油断し、頼りになる九州出身の師匠は雀荘に行ってしまっていた。急いで仲間が連絡をとり、師匠が戻ってくる。もう遅いか・・・。しかしこのピンチは、なんとか担当プレイヤーの踏ん張りで乗りきることができた。

セガサターンソフトグラディウス デラックスパック

それ以降彼らを悩ませたのは俗に「256効果」と呼ばれる現象である。トータルの面数が256面になると弾の速さが元に戻るのだ。

本来37周目の4面が256面なのだが、実際には35周目あたりから弾速が落ちてくる。とはいえ、敵の難度は3周目のまま。そのため、画面内には撃ち返し弾がたくさん残ってしまう。この現象には、復活パターンを極めた猛者どもも苦労したようだ。

プラモデル1/144 ビックバイパーver. 「グラディウスV」 [PP103]

しかし遂に、1億点が達成される瞬間がやってきた。所要時間、67時間28分。210周目の6面で達成。

これを達成したからといって、どうなるわけでもない。これは「グラディウス」を愛するプレイヤーたちの、自己満足にすぎないのかもしれない。しかし僕らは忘れないでいたいと思う。限られた人生の中で、多くの時間を「グラディウス」につぎ込み、人工太陽の炎より熱く燃えたプレイヤーたちがいた、ということを。

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