【センチネルAMA-100ゾディアック】『機動戦士ガンダムセンチネル・モビルスーツ/兵器解説』AMA-100ゾディ・アックZOD’-IACOKのご紹介

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今回は、『機動戦士ガンダムセンチネル・モビルスーツ/兵器解説』AMA-100ゾディ・アックZOD’-IACOKをご紹介します。

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『機動戦士ガンダムセンチネル・モビルスーツ/兵器解説』AMA-100ゾディ・アックZOD’-IACOKをご紹介します。

ゾディ・アックは、全長200mを越えるネオジオン軍のモビルアーマーである。

中心線から上下に分離可能で、分離したMAは「ゾアン」と呼ばれる。俗に大気機動などと呼ばれる大気用軌道変換を行なう初めてのMAで、旧ジオン公国の時代から通して見ても空力的にMAをデザインするのは初めての試みだった。

正しくは、大気利用軌道面変換のための機動のこと。軌道面とは、天体を周回する物体がとる軌道の円又は楕円を含んだ面のことで、赤道を含む面を基準として、この面と交わる角度を軌道傾斜角という。

地球上のある軌道を飛んでいる物体が、軌道傾斜角を変えるために一担大気圏突入と同じ要領で大気圏上層部まで高度を下げ、大気の反作用を利用して飛行機が旋回する様に方向を変える。

そして再び元の高度まで上昇すると、大気圏で旋回した角度だけ軌道面がズレたことになる。

この大気利用の軌道面変換は、ロケット噴射による軌道面変更よりプロペラント消費が少なく済み、余分なプロペラントに機体を占領される事なく軌道上を縦横無尽に飛び回ることができ、しかもロケット推進を併用すれば、1回の機動で90°C以上の軌道面を変えることが出来る。これは普通の軌道変換法では全く不可能な事である。

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しかし、どんな宇宙船でも可能な訳ではなく、マッハ25ものスピードで大気圏上層を飛ぶとき揚力と抗力の比(CL/CD値)の適切な形状で、しかも空力加熱に強く、大きな抗力に耐える頑丈な機体でなければならない。

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旧ジオン公国軍は、一年戦争中、MSの攻撃力をより強化するためMAという概念の宇宙兵器を発達させていった。戦後多くの技術者は連邦軍に捕われ協力を要求された。しかし終戦の混乱に乗じて、現在のアクシズの基となるアステロイド基地に逃亡した技術者も多かった。

U.C.0088年にアクシズが地球圏へ帰還するまでの潜伏期間中、彼らはジオン再興のための準備として軍拡、工業力の強化に努めた。

ガザ・シリーズに代表される量産性を意識したモビルスーツを開発する一方で、ジオンの得意とするサイコミュ・システムや高性能MS/MAの開発も続けられた。

グリプス戦争では、連邦の内乱に乗じて地球へ侵攻する機会を伺い、この期間中にネオジオンの地球侵攻戦略上の低軌道制空用兵器として「ゾディアック」が開発された。

大気圏の上層部に降下し、飛行機のように大気の反作用を利用した旋回をして飛行方向を変えるのは、エゥーゴ(連邦)のウェイブライダーで実現したが、ゾディアックの様な他に例を見ない巨大な機体にこれを行なわせるためには、多くの技術的問題を解決しなくてはならなかった。

様々な検討の結果、MAの基本形はテーパーの異なる2つの円錘を同心上で滑らかに継いだ形と決定。中央から若干前寄りの部分には巨大な可動部があるが、このボディは極超音速で前半部と後半部を曲げてやると、その向きに揚力を発生する性質を持つ。

通常のMS/MAクラスの宇宙機は、軌道面を大きく変更するには大きな加速を得るための大量なプロペラントが必要だが、機体の性質上それ程大きな質量比には出来ない(AMBACは、こうした軌道変更の役には立たない)。

ところが、ゾディアックは大気利用軌道変換が行なえるので、プロペラント消費を少なく抑えた軌道面変更が可能であり、地球の低軌道上なら、あらゆるポイントに急行して超巨大なビーム砲で敵を撃破する事が可能であった。

普段はムサイ級巡洋艦を改造した母艦に固定され、運搬/整備を受けながら発進を待つ。切り離されると、日機の熱核ロケット・エンジンに点火し、全備重量22,580tの機体を2.0G(最大4.5G)で加速して戦闘に突入。地表へ降下するネオ・ジオン軍に制空権を確保。即ち露払いを行なう。

ゾディアックのもう一つの特徴は、巨大なメガ粒子砲だ。コロニー・レーザーを除けば、他のあらゆる火砲と比較しても史上最大であり、砲口でのエネルギーも最強。これを各ゾアンに1門、計2門搭載している。

このビーム砲は2つの部分に分かれており、一つは機体後部に収納されているビーム発生発射部で、もう一つは機体前方のビーム収束偏向部である。

• 2門の超大型メガ粒子砲は、後部胴体の8基のメイン・エンジンに取り囲まれる様に配置され、砲撃姿勢を取るには機体前半を2つに割り平行に開いて2門の砲口を露出させる。
• 割れた前部胴体の内面には、|フィールド・ジェネレーターがあり、砲撃時には向かい合わせにフィールドを発生させる。
• 2門のビーム砲は交互に、又は同時に発砲し、収束/偏向器は発射されたビームを微調節して目標へ正確に誘道する。ゾディアックは正に全身が巨大なメガ粒子砲だと言える。
• 武装は、その他のゾアン1機あたりに通常サイズのメガ粒子砲4門、ビーム・サーベル6本、準サイコミュ式のビームクローが2基ある。

この頃、アクシズの外交は非常に硬化しており、近年増々高度化/高騰化したMAの試作機を実戦投入するのは当たり前の事であった。

高価なMAはたとえ実験機であっても有効に生かしたく、その為にはまだまだ未知数ではあるがサイコミュも導入して、なんとか費用に見合った戦力にする必要があった。

ゾディアックもこの例外ではなく、サイコミュ対応の拡張性を持った設計がなされていた。将来は大型ファンネルを搭載する予定で、ニュータイプ・パイロットによる試験も計画されていたが、史上最大のビーム砲実用にトラブルが続出し、このサイコミュ計画は結局見送られてしまった。

主砲の連続砲撃時、エネルギーCAPの過負荷に対する冷却系の信頼性が低く、様々な改良が加えられたが機体の構造上その解決に行き詰まり、分離/合体テストと主砲偏向/収束テストだけが行なわれた。

そして最後には、ネオ・ジオン軍前哨艦隊と伴に地球まで搬送し、大気機動のテストをした後廃棄される予定だったが、連邦政府へ反乱を企てたニューディサイズに譲渡してしまった。

ニューディサイズは全滅する迄に大気利用機動を用いて戦果を上げ、ソディアックの空力性能の高さは証明されたものの、結局、主砲のトラブルのため撃破されてしまった。

また最後に彼らの行なったゾディアックを質量爆弾として使用する作戦は、空力的性質から見て途中で撃破されなければ、成功していただろう。

機体中央部の黒いライン近辺から、微妙に機体が曲がる。この状態で、ムサイ級巡洋艦とほぼ同サイズ!!

ソアンの戦闘形態時と同様のアクションによって、機体内部の大型メガ粒子砲を射撃可能な形態とする。メガ粒子砲は2門一緒に射つ為、当然ながらソアンのメガ粒子砲の倍の威力を持つ。

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