ファミコン エニックス

第2回ドラゴンクエストが、お城からスタートするのはなぜ?

ファミコン

『ドラゴンクエスト』が、お城からスタートするのはなぜ?

『試作バージョン』って?

『試作バージョン』とは、

 

ゲームプログラムの開発が終了した段階のことで、
一応ゲームで遊ぶことは、プレイできる状態にあるんだ。

 

ここから、実際にゲームで遊んでみて、おもしろいゲームになるように
調整をしてゆくんだよ。

ファミコン

ふーん

『ドラゴンクエスト』の制作工程ってどうなているの?

ここで、少し『ドラゴンクエスト』の制作工程をご紹介させていただきます。

ドラゴンクエスト1

『ドラゴンクエスト』の制作工程は、大きく4つ段階に分かれているんだ。

 

1つ目が、ゲームの全体像を考える、『企画』の段階

 

2つ目が、その企画から『シナリオ作成』と『プログラム』を行う段階

 

3つ目が、そして完成したシナリオとプログラムから、実際にゲームプレイをしてみて『ゲームのバランス調整』を行い、ゲームを完成させます。

 

そして、4つ目の段階は、完成ゲームを『任天堂』に納品でしてROM製造をしてもらい玩具問屋を通してお店に並ぶ

 

というのが、大きな流れなんだ。

第1段階が、『ゲームの企画』を決定すること。

 

第2段階が、『シナリオ作成』と『プログラム開発』

 

第3段階が、『ゲームのバランス調整』

 

第4段階が、『ゲームの製造・販売』

 

って感じですかー。

そうだね。

『ドラゴンクエスト』制作の『ゲームのバランス調整』って何

『試作バージョン』の完成とは、

 

2つ目の『シナリオ作成』と『プログラム』開発が終わった段階で、
次に、3つ目の段階に移行して、

 

実際にゲームをプレイしてみて『ゲームのバランス調整』を行うんだ。

ファミコン

もうほとんどゲーム完成しているんじゃないんですか?
もう遊べるんだし。

そのまま販売しちゃってもいいのでは?

 

いやいや『ドラゴンクエスト』制作チームにとっては、ここからが正念場なんだ。

 

『ゲームのバランス調整』を徹底的に行わないと

 

バグも発生するし、ゲーム途中でまったく進めなくなったり、
ゲームスタートでいきなり『ゲームオーバー』ってことも起こりかね何んだ。

ありゃー、それは困るね。

実際、制作チームは、ゲームプレイを『モニター』してみる

思いも寄らないことが起こってしまったんだ。

そして、今回のタイトル疑問

 

『ドラゴンクエスト』が、お城からスタートするのはなぜ?
も解き明かされるよ。

『ドラゴンクエスト』制作チームの悪戦苦闘

ここから、『ドラゴンクエスト』制作チームの堀井雄二さんの証言を見てみよう。

堀井雄二
堀井雄二

『ドラゴンクエスト』制作チームは、『試作バージョン』を完成させる。

 

そしていろんな人にモニター(ゲームプレイ)してもらい、意見を聞く

と、ここで、やっぱり思ったとおりの問題が発生した。

 

『何をどうするゲームなのか、よくわからない』

 

というのである。ドラゴンクエスト勇者

堀井雄二
堀井雄二

この頃のバージョンは、スタート地点が『お城』と『町』。

 

フィールド上だったが、そのままだ『城』にも『町』にも目をくれず、

 

ノコノコ歩き出して、怪物に会い、あっさり死んでしまう。ドラゴンクエスト勇者

社員

『ゲームオーバー』

堀井雄二
堀井雄二

再びスタートさせるが同じことの繰り返しで、5分でゲームを投げ出してしまう。

町に入った子供ですら、

社員

『ふーん』

堀井雄二

と町を見て回るだけ。

堀井雄二
堀井雄二

『Aボタン』で『コマンド』ができるとも知らず、
武器や道具を買わないまま再び町の外へ。ドラゴンクエスト勇者

 

いきなり遠くまで行き、あっさり怪物に殺されてしまった。

社員

『ゲームオーバー』

堀井雄二
堀井雄二

無理もない

 

今まで『アクションゲーム』に慣らされてきた子供たちなのだ。

 

『アクションゲーム』なら、どんなゲームかわからなくても、
ゲームをはじまれば、すぐさま敵が襲ってくる。

 

かかる火の粉ははらわにゃならない。

 

敵の攻撃をよけ、ほとんど条件反射的に敵をやつけてゆけば、
そうこうするうちに、それがどんなゲームかわかってくるのだった。

堀井雄二
堀井雄二

しかし、この『ドラゴンクエスト』には、それがない。

自分でいきなりどうしていいのか、わからなくなってしまうらしい。

 

レベルを上げるという概念も理解できないであろう。

 

『これじゃだめだ!』

 

堀井雄二
堀井雄二

スタッフ一同集まり、何度も会議がもたれた。

 

そして、出てきた結果が、今も君が手にしているであろう、
その完成バージョンである。

堀井雄二
堀井雄二

スタート地点は王様の前、
まずゲーム目的が明確にされる。ドラゴンクエスト勇者

 

そして、王様の部屋にドアを付け、ある程度コマンドに使用法を理解しない限り、

 

そこを脱出できないようにしたのだ。

 

ワハハハハハハハ

 

堀井雄二
堀井雄二

たぶん子供たちは、そこから出ようとして、
ガムシャラになんでもやってみるだろう。ドラゴンクエスト勇者

 

そして脱出出来たときには、コマンドの使用法がわかっているというわけ。

 

更に、最後のレベルは、たった7ポイントの経験値で上がるようにした。

おまけに死んでも、

ゴールドが半分になるだけで、『ゲームオーバー』にならない。

 

イヤでもレベルが上がる。

 

堀井雄二
堀井雄二

パソコンをやっている君たちには、甘いゲームだと思えるかもしれないが、

 

このゲームが本当に甘いかどうか・・・・

 

それは、やってみてね。ではっ。

ドラゴンクエスト1

堀井雄二さんの人柄が、あらわれているメッセージだね。

『ドラゴンクエスト』制作チームは、

 

子供たちに、RPGゲームを楽しく体験してもらおうと
さまざまな配慮をしてあることが、よくわかるね。

 

たしかに『ドラゴンクエスト』をプレイしている時に、

 

『宝箱を開けたり』、『防具を装備』することも自然に覚えた気がするよ。

堀井雄二さんたちの、子供たちへのきめ細かな配慮が、

『RPGゲーム』という、難易度の高かった大人のゲームを

 

子供たちでも楽しめる、『RPGゲーム』につくりあげたことが、

 

『ドラゴンクエスト』の人気の秘密かもしれないね。

ドラゴンクエスト1

タイトルとURLをコピーしました