第4回タイトーの誕生 ~ウォッカ、ジュークボックス、そしてスペースインベーダー誕生までのタイトーの歴史~
今回は、第4回タイトーの誕生 ~ウォッカ、ジュークボックス、そしてスペースインベーダー誕生までの、タイトーの歴史~ をご紹介します。
タイトーの誕生してから、1978年に社会現象なったスペースインベーダーの誕生までをご紹介します。
スペースインベーダーが大ヒットしたのは
タイトーが歩んできた道に要因があるんだ。
任天堂は花札やトランプなどの遊具がルーツなだけどタイトーは貿易がルーツにあるんだよ。
そして、輸入・自社製造から販売を広げたネットワークからスペースインベーダーが大ヒット基板が作られてゆくんだ。
タイトーの歴史がスペースインベーダーを大ヒットさせた?
そうだね。それではタイトーのはじまりをみてゆこう。
タイトーのはじまりは、ウォッカ?
タイトーのはじまりは、1950年にユダヤ系ロシア人の実業家ミハイル・コーガンさんが、個人営業の輸入社と太東洋行を設立ところから始まるんだ。
コーガンがはじめた事業はウォッカの販売だったんだ。
ウォッカ?
あのロシアのウォッカ?
そう太東洋行(タイトー)がウォッカを日本で初めて販売した会社ってことになるね。
今は、ゲーム会社だけどね。
この太東洋行は、1953年株式会社太東貿易になり、タイトーという会社名になったのは、1972年からなんだ。
この太東は、極「東」と猶「太」人、つまり極東のユダヤ人って意味なんだ。
タイトーにそんな意味があるとは?
このページでは、わかりやすくするためタイトーで統一させて頂きます。
タイトーが日本ではじめて作ったウォッカの名前はトロイカ。
このウォッカ、すごく高品質で評判がよかったんだ。
あの帝国ホテルのBarにも並べられたほどだったんだよ。
あの高級ホテルの帝国ホテルに
タイトーはウォッカを通じてBarなど飲食業とのつながりをつくることが出来たんだ。
タイトーピーナッツベンダーで喫茶店へ売り込み
そして、ウォッカの販売と並行してピーナッツベンダーの販売もはじめたんだ。
ピーナッツベンダー?
ピーナッツベンダーとは、
10円玉を投入するとひとつまみのピーナッツがパラパラっと出てくる小型の卓上自販機です。
ピーナッツベンダーは、当時流行っていた喫茶店にも販売していたんだ。
当時喫茶店への売込みは委託販売形式だったんだ。
委託販売形式?
そう喫茶店に設置したピーナッツベンダーの売上の一部を喫茶店のオーナーさんに一部還元する仕組みだね。
喫茶店への委託販売ビジネスモデルのはじまり
タイトーの営業マンの売り込みはこんな感じ
このピーナッツベンダーを置いていただければ利益の何割かは還元しますよ。
それじゃー、いれましょう❤
あれー、なんかタイトーがゲーム機を喫茶店に売り込んだ時と同じでは?
それに、この頃から喫茶店の販売網を作っていていたんだね。
そう、この喫茶店への委託販売ビジネスモデルがテーブル筐体の販売網拡大に生かされるんだ。
タイトージュークボックスに挑戦
1954年頃ピーナッツベンダーの販売に成功したタイトーは、
勢いに乗って、次に展開したのがジュークボックスなんだ。
ジュークボックスなんか懐かしい響きだね。
でもこの頃はジュークボックスの輸入が認められなくて
米軍基地から中古品を輸入するしかなかったんだ。
うーん、米軍の横流しかなー?
タイトーはスクラップ寸前のジュークボックスを3〜4台買い入れて
壊れていない部品を寄せ集めて、1台のジュークボックスにして販売してたらしいよ。
うーんタイトーにもこんな時代が・・・
日本初のジュークボックスを製造に成功
そして、ジュークボックス事業をはじめて2年後の1956年には
ジュークボックスの自社製造・販売をはじめるんだ。
日本初のジュークボックスを製造に成功する。
モノづくりのタイトーの誕生
この1956年頃って丁度、高度経済成長時代に突入した時期なんだよね。
戦後から10年が経ち、日本の経済も急成長
そして、人々は娯楽を求めるようになるんだ。
たしか、映画も黄金時代だったような、それでアーケードゲームが登場したはずだよね。
そして、人々のレジャー熱が高まりから
タイトーはレジャー施設や旅館にも販売網を広げてゆく。
更に車社会の到来で増え始めたドライブインへもタイトーはロケーションを広げていったんだ。
娯楽市場が、急成長だね。
タイトーフリッパーの発売開始
タイトーはジュークボックスから製造・販売から
2年後の1958年にはフリッパーの発売を開始する。
フリッパー?
フリッパーとはピンボールゲームのことだよ。
この頃は、日本ではピンボールのことをフリッパーと呼んでいたらしいよ。
フリッパーの名前の由来は
プレイフィールドに付いている、落ちてくるボールを返す部品の名前のフリッパーからきているんだ。
ピンボールの最大の特徴がフリッパーだったから、そう呼んでいたらしいよ。
1950年代はピンボールの黄金時代だったんだ。
今でもゲームセンターに置いてあるから息の長いゲームだね。
タイトーのゲームセンター1号店オープン
1960年には、大阪の近鉄上六駅前にタイトー直営ゲームセンター1号店をオープンするんだ。
ゲームセンター内にはガンゲームやピンボールなど40台設置していたいう。
タイトーがいよいよ本格的にゲーム市場に参入したってことだね。
その後、タイトーは次々とゲームセンターを開設するんだ。
タイトーゲーム製造・販売の自社工場の立ち上げ
ゲームセンターの成長に伴い
タイトーはゲームの自社開発するための子会社を設立する。
それが、1965年に設立され、後にスペースインベーダーを誕生させる
パシフィック工業なんだ。
おーパシフィック工業
スペースインベーダーの生みの親である西角友宏さんが入社するのは、4年後の1969年だね。
この頃からオリジナルのアーケードゲーム開発会社へ変貌してゆくだね。
そしてパシフィック工業は同年の1965年にクレーンゲームを開発しているんだ。
このクレーンゲームはクラウン602と名付けられた。
発表されるやたちまち人気を集め
翌年には改良型「クラウン603」「クラウン605」と次々登場する。
エレメカ黄金時代のはじまりだね。
タイトーは自社ゲーム機器の販売好調の勢いに乗り
メカニック部門や自社工場の拡張しはじめるんだ。そして自社製品も含め扱うゲームマシンの量も種類も増えていくんだ。
そして海外輸入製品のピンボールやエレメカなど海外ゲーム機の輸入販売も拡大してゆくんだ。
だからスペースインベーダーの西角さんは、
海外の最新ゲームに触れることがでたんだね。
ボウリングブームが始まった
急成長するタイトーに更なる、追い風がやって来る。
1970年頃にはボウリングブームがやって来るんだ。
テレビ放送で中山律子さんをはじめとする、
プロボウラーの登場でボウリング場がたちまち大人気となり、全国各地にものすごい勢いで開設されていったんだ。
各ボウリング場には必ずといっていいほどアミューズメント施設を確保されていて、ゲームマシンを設置されていたんだ。
プレイ待ちにお客様がゲームを楽しむことでアミューズメント市場は飛躍的に拡大。
ボウリングブームに乗ってエレメカゲームは最盛期の頃だね。
その頃タイトーはドライブゲームのスーパーロード7を投入。これが大ヒット
勢いに乗り、この年スカイファイタースペースドッキングサイクルライダーなどを次々と投入する。
確か、スカイファイターはスペースインベーダーの生みの親の西角友宏さんのデビュー作では・・
ビデオゲームポンの登場
エレメカ全盛期の1972年、
アメリカのアタリ社がビデオゲーム・ポンを発表するんだ。
ビデオゲーム時代の到来を確信したタイトーの西角さんは、アタリ社のビデオゲーム・ポンの解析をはじめるんだ。
タイトー国産初のビデオゲームを発売
そして、ビデオゲーム・ポンの解析結果から、
タイトーの西角は、国産初のビデオゲームサッカーを販売する。
国産初のビデオゲームを発売したのはタイトーが1番はじめなんだね。
この頃になると
タイトーは社員は700人を超え、営業所50以上、その他にも自社・製造工場などの関連企業を持つまでに成長していたんだ。
タイトーは更にビデオゲームを次々と発売してゆくんだ。
1974年には国産初のビデオレースゲームスピードレースを発売
1975年にはウエスタンガン
1976年インターセプター
1977年 フィスコ400を発売する。
このビデオゲームはすべて西角さんが開発いたゲームだね。
そうだね
この頃タイトーはビデオゲームでアーケード業界の最先端を走っていたんだ。
そして、同年の1977年にはアメリカのアタリ社のブロック崩しの輸入販売を始めるんだ。
そして喫茶店にも設置可能なテーブル筐体で販売するんだ。
アミューズメント業界の王者タイトー
これは、1976年(昭和51年)と1977年(昭和52年)の
アミューズメント業界7000社の上位6社の法人申告所得だよ。
1977年のアミューズメント業界の法人申告所得は
1位はタイトーで20億
2位セガが約8.5億
1976年の14億から8.5億に40%も減ってるね。エレメカが衰退したからかな?
そして3位東洋娯楽で約3億
あのナムコが2.3億
4位に明晶特殊で同じく2.3億
5位にパシフィック工業が2.3億
あれー、パシフィック工業って西角さんが勤務している。
タイトーの娯楽商品を開発・製造をする子会社だよね。
タイトーの子会社の売上がナムコと同じとは・・・
王者タイトーそしてライバルのセガ、そしてナムコは・・・・
こうしているとこの頃のアミューズメント業界の王者はタイトーだったんだね。
そして、大きく水を開けられて2位がセガ
ナムコは4位だけど、タイトーの1/10の規模だったんだ。
まさか、1970年代末にギャラクシンパックマンで大躍進するとは夢にも思わないよね。
まだまだ、小さかったアミューズメント市場
それに、業界に7000社も会社があるのに、上位6社の売上が数億単位なんだね。
この頃はアミューズメント業界は、まだまだ小さな産業だったんだね。
アミューズメント業界は
タイトーのスペースインベーダーの登場から
一気に急成長してゆくんだよ。
タイトーセガナムコに更にコナミやカプコンも登場してくるしね。
スペースインベーダー大ヒット
アミューズメント業界の王者になったタイトーは
1976年から77年頃には、はあらゆる娯楽施設に
販売ネットワークを築きあげていたんだ。
タイトーは1950年代のジュークボックスからピンボールに販売による飲食店、娯楽施設から旅館まで販売ネットワークを拡大してゆく。
ピーナッツベンダーで喫茶店への取引先ネットワークもあるから
喫茶店にもゲームが遊べるテーブル筐体を置いてもらっているしね。
これでタイトーは、日本のあらゆく場所に販売ネットワークを持つことになり
後は、爆発的にヒットするようなおもしろいゲームが登場すれば・・・
そう、このタイミングでスペースインベーダーが登場するんだ。
タイトーの販売ネットワークを通じて、スペースインベーダーは一気に日本全国に行きわたり、
社会現象にまでなるインベーダーブームの到来となるんだ。
僕たちの登場だね。
インベーダーブームって
タイトーの50年代、60、70年代の布石があったから
こんなにブームになたのかもしれないね。
この頃、なんで喫茶店でインベーダーゲームに夢中で遊んでいる人がいたのかがこれでわかったような。
インベーダーブームは一日にして成らずかな
ブームは一瞬だったけどね。
・・・・・ 💧
今回はここまで、
次回は、スペースインベーダー誕生の布石となる
日本初のビデオゲーム誕生
をお送りします。
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