【Zガンダム歴史UC0080-89】『機動戦士Zガンダム：宇宙世紀/U.C.0080年~0089年の歴史』のご紹介

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今回は、『機動戦士Zガンダム』1年戦争終結からアクシス軍地球侵攻（宇宙世紀/U.C.0080年~0089年）までの歴史をご紹介します。

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『機動戦士Zガンダム』1年戦争終結からアクシス軍地球侵攻（宇宙世紀/U.C.0080年~0089年）までの歴史をご紹介します。をご紹介します。

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ユニバーサルセンチュリー/UC(宇宙歴)0080年1月1日、人類初の宇宙大戦が終結した。中立コロニ-サイド6の仲介により、地球連邦とジオン共和国の間終戦協定が結ばれたのである。

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だが、真の意味での終戦ではない。アースノイド(地球居住者)とスペースノイド(宇宙移住者)の今後の関係を決める重大な協議が残されていたのだ。

連邦政府は共和国との条約締結に際し、あえて戦勝国の高圧的姿勢をとらなかった。この大戦の責任は公国の指導者であったザビ家にあったとし、懐柔策に出たのである。この背景には連邦軍の弱体化があった。

すでに宇宙艦隊はア・バオア・クー戦までに戦力の大半を消耗し、もし条約締結にもたつき、中立である共和国に味方すれば、むしろ連邦が不利になる。また、地球に残された旧公国軍勢力も恐しい存在であった。

同年2月18日、異例の速さで両国間に終戦条約が結ばれた。その主な内容は、共和国の独立承認、国軍の存続、平和条約の締結などで戦費、保障問題は棚上げにされた。

008年6月、最後まで抵抗を続けていた公国軍アフリカ方面軍が降伏し、地球上でのジオン勢力は一掃された。だが、一年戦争以前から独立運動を続けていたFLN(アフリカ人民解放戦線)とジオン残党が結びつき、ゲリラ化していった。

共和国政府にしてみれば連邦の軟弱姿勢は幸運だった。連邦はグラナダ基地とジオン本国軍の戦力が温存されていると思い込んでいたが、実は旧公国軍の宇宙艦隊のおよそ50パーセントが共和国政府の命令を無視して、いずこかへ逃亡していたのである。この逃亡艦隊には1万人の軍人の他、その家族までが同乗していた。

この艦隊の指導者は、デギ公王の側近であった、マハラジャ・カーンで、ザビ家の血筋を唯一残す、ドズル・ザビの忘れ形見であるミネバと母親のゼナを連れ、ザビ家の再興を宿願として、地球圏を脱出したのである。

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艦隊の目的地は、アステロイドベルト帯にある小惑星基地”アクシズ”である。この基地は0072年に公国軍と月企業連合体(のちのエゥーゴの母体)が宇宙資源採掘を目的として極秘のうちに建設した恒久基地である。ソロモンやア・バオア・クーを地球圏に送り出し、大戦中も木星ヘリウム輸送船団の基地として運用された。

0081年3月、旧公国軍の残党はアクシズに到着した。だが、総勢3万人に及ぶ移住者を収容できるはずもなく、到着後2年余り、宇宙艦での生活を続けていたといわれる。

アクシズはいわば鉄鉱石の塊りであり、居住空間の拡張は困難を極めた。また、0083年には増設ブロックである”モウサ”の設置も完了し、ようやく永住のための準備が整った。

0083年、旧公国軍の残党は小惑星基地アクシズの居住スペース拡大のため、モウサと呼ばれるブロックを増設した。その内部には直径1000メートル、幅250メートルの遠心重力ブロック、さらに生産プラント、宇宙港などが作られた。

その中でドズル・ザビ夫人、マハラジャ・カーンがあいついで病死した。狭い閉鎖世界での指導者の不在は、集団の危機を意味する。0083年8月11日、マハラジャの死から2日後、シャア・アズナブルの推薦により当時14歳であったハマーン・カーンが、ミネバの摂政役に就任した。彼女はマハラジャの娘であり、彼女の姉はドズルの愛妾だった。だが、血筋だけではなく、ハマーンには天才と呼ぶにふさわしい指導力、政治力、とりわけ民衆の心をとらえるカリスマ性がそなわっていた。

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就任後、彼女はまたたく間にアクシズを掌握し、マハラジャ時代の生きるための建設か地球圏帰還、ザビ家再興のための軍備増強を目指した。シャア・アズナブルは当初ハマーンの補佐として働いたが、政策上の意見の相違から、アクシズを離れることになる。名目は地球圏の情勢を探り、軍事技術を入手するためのスパイであったが、当時(0084年頃)ハマーンは体制を強固なものとするために、旧ザビ派の高官、軍人を粛清しており、身の危険を感じての逃亡と思えなくもない。

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シャアは、反連邦組織「エウーゴ」に身を置きつつ、スィートウォーター(植民初期のスペースコロニー)で独自の組織を築き上げた。(メールシュトローム作戦で行方不明となった彼は、秘かにこのコロニーに移っていた)

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86年2月6日、ハマーンはアクシズを地球圏に向けて発進させた。巨大なパルス推進機による小惑星ごとの移動であった。目的はエゥーゴとティターンズとの間に起きた戦争の混乱に乗じ、地球圏をザビ家の名の元に征服するためであった。

0088年2月2日、ハマーンは、ネオ・ジオンの再興を地球圏の全住民に宣言した。これが第1次ネオ・ジオン抗争の幕開けであった。

一年戦争の終戦条約においての連邦政府の軟弱アースノイドからも強い不満が生じた。それがジャミトフ・ハイマン准将を首魁とする〝ティターンズ”に力を与える土壌となった。

ティターンズは優れた軍による地球圏統制を目的とした集団である。旧公国軍の残党やスペースノイドのテロリスト集団の僕滅を主任務として行動し、着実に連邦軍内で勢力を伸ばしていった。

連邦政府の官僚政治と違い、この組織はトップから末端の一兵士まで有機的に機能した。だが、このシビリアン・コントロール(文民統制)から離れた組織は、当然のことながら独裁者を生み出す危険性があった。

事実、ジャミトフはティターンズによるスペースノイドの弾圧を始め、同時に連邦政府を形骸化した。

反連邦組織エゥーゴは、戦後スペースノイド間で急速に勢力を伸ばした。その背景には連邦政府の地球圏経営の縮小がある。前大戦でスペースコロニーは荒廃した。

反連邦主義者たちは、これをスペースノイドを切り捨てる政策として猛烈に非難し、各地で市民デモ、抗議集会、サボタージュを展開した。

だが、ティターンズは、テロ防止を名目に軍を派遣し、組織の壊滅をはかった。そして0085年7月31日、30バンチ事件が発生した。

これはティターンズが反連邦運動熱が高まったサイド2・30バンチを毒ガスによって市民を皆殺しにした事件である。この事件がきっかけとなり、エウーゴは独自の軍隊を築き上げる。元々スポンサーであった月企業連合体は、巨費を投入し、連邦軍人をエウーゴ軍に引き抜き、独自の艦船、MSなどの兵器を保有し始めた。

その中心となったのが、連邦軍のブレックス・フォーラ准将と、アナハイム・エレクトロニクスのメラニーヒュカーバインであった。

0085年にティターンズがサイド7に軍事基地グリプスを建設したことにより、両軍の緊張は急速に高まっていった。

0087年3月2日、エゥーゴは新造巡洋艦アーガマと新型MS、リック・ディアス3機を投入し、グリプス内を偵察、ガンダムMK-IIを強奪した。グリプス戦役の前触れともいえる事件であった。

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そして、同年5月11日、エゥーゴは連邦軍の本部であるジャブロー基地に向けMSによる機動部隊を衛星軌道上から降下させた。これが事実上の開戦といわれる。

もっとも、ティターンズはすでにジャブローの戦力を他の基地に分散させており、エウーゴの攻撃とともに基地を核爆弾により爆破した。

グリプス戦役は前大戦と比して大規模な艦隊戦はほとんどない。ティターンズがエゥーゴの拠点的都市やコロニーに、毒ガス攻撃やコロニー落としなどを行い、それに対しエゥーゴはMS部隊を出動させ、その攻撃を阻止するといった小規模な戦闘が続いた。

しかし、シャア・アズナブルが連邦議会でジャミトフの独裁の危険を訴え、ティターンズをアースノイドからも孤立させることに成功してからは、ティターンズも温存していた牙をむき出しにした。

0087年11月16日、エゥーゴはダカールの連邦議会を武力占拠し、クワトロ・バジーナ大尉がティターンズの悪を全世界に訴える。

彼はジオン公国の創始者ジオン・ズム・ダイクンの長子、キャスバル・レム・ダイクンであることを明かした。

その牙とはグリプス2を改造したコロニーレーザー砲である。使用に踏み切ったもう一つの理由は、地球圏に帰還したアクシズ軍の存在であった。当初、ジャミトフはサイド3の譲渡を条件として同盟を持ちかけたが、互いの不信から交渉が決裂し、ゼダンの門宙域による三つどもえの決戦となった。

このグリプス戦役により、ティターンズは事実上壊滅し、エゥーゴも戦力の大半を失った。アクシズ軍はこの艦隊戦において全面衝突を避け、いわば漁夫の利を得、地球侵攻作戦を開始するのであった。

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