第5回日本初『ビデオゲーム』誕生 – スペースインベーダー誕生
今回は
第5回日本初『ビデオゲーム』誕生 – スペースインベーダー誕生
についてご紹介します。
『アタリ社』の『ポン』の解析を終えた『西角』さんは、
いよいよ日本初にとなる『オリジナル』『ビデオゲーム』の開発に着手する。
ライバルの『セガ』が『ビデオゲーム』の開発をはじめるのは、1979年の『ヘッドオン』から
そして『ナムコ』は1978年の『ジービー』からなんだ。
『タイトー』が1972年から『ポン』を解析して
『ビデオゲーム』の開発をはじめるには、『セガ』や『ナムコ』より6年以上早いね。
そうだね、
『タイトー』は『アーケード業界』でもいち早く『ビデオゲーム』時代の到来を察知して
『ビデオゲーム』開発に挑戦した会社と言えるね。
それでは、日本初にとなる『オリジナルビデオゲーム』を開発することになる『西角』さんの証言を見てみよう。
国産オリジナルビデオゲーム1号『サッカー』
『タイトー』の『西角』さんが、
『アタリ社』の『ポン』を参考に、
最初に作った『ビデオゲーム』は『サッカー』というゲームだったんだ。
『サッカー』?
そう『ポン』が『ピンポン(卓球)』のゲームだったから。
同じような『ボール』で遊ぶゲームから着想を得て『ケーム企画』を考えたんだ。
なるほどー
『ビデオゲーム』をつくる『基板』がない
『西角』さん
『アタリ社』の『ポン』の『回路構成』を参考にしていたので、
『回路設計』はそんなに難しくな かったんですけど、
問題は『基板』でしたね。
基板?
『ビデオゲーム』を作るための『デジタルIC』に対応した『基板』が
当時、『西角』さんが働いていた『パシフィック工業』の取引先にはなかったんだ。
『ビデオゲーム』を作るために『基板』探すのは苦労しましたね。
あちこち聞いてみたのですが、なかなか見つからなくて・・
そして『西角』さんがツテを通じて、信州の会社にたどり着くだ。
信州?
信州方面には『時計』や『電子機器』の開発をしていた『セイコー社』の関連会社が多かったんだ。
そこで、早速『西角』さんは、信州の『電子回路』の工場に出かけたんだ。
『デジタルIC』に対応した『基板』を探しているんのですが。
御社が、『基板』を作っていると聞いたのですが
弊社用に『基板』を作ってもらうことは可能でしょうか?
ああ、それなら、うちでできるよ。
そうですか、ありがとうございます。
では、早速お願いしたいのですが。
『オリジナル・ビデオゲーム』をつくる『部品』がない
これで、『ビデオゲーム』を作るための『基板』のメドが付くことなるんだ。
しかし、『オリジナル』の『ビデオゲーム』を作るために必要なものは
足りないづくしだったんだ。
足りないづくし?
そう、『基板』以外にも、肝心の『デジタルIC』が日本では手に入らなかったんだ。
肝心の『デジタルIC』がないと『ゲーム』作れないね。
西角さん
この頃は、『デジタルIC(TTL)』 が、全ては簡単には手に入らない時代でしたよ。
それで、『電子回路』の得意な『代理店』に頼んで『アメリカ』から仕入れることにしたんです。
国産の 『デジタルIC(TTL)』はなかったんですか?
はい、国産はゼロでした。なかったですね。
『三菱』『日立』などの国内大手の半導体会社は、作っていたと思うんですけど
そういう大手は、自社でだけ使っていたみたいなんですよ。
まだ外販していなかったんです。
仕方がないので、『代理店』を通して『アメリカ』の『半導体』の会社から入手しましたよ。
確かメーカーは、『テキサス・インスツルメンツ社』や『フェアチャイルド社』とか『インターシル』などでしたね。
その中です、『テキサス・インスツルメンツ社』が 1 番多かったですね。
1970年代はじめの『半導体』
アメリカの『半導体』は?
『半導体』のはじまりは、
1947~48年に『アメリカ』の『ベル研究所』が発明した『トランジスタ』から始まるんだ。
この頃、『アメリカ』は『ソ連』との『冷戦時代』。
『冷戦』の影響で『アメリカ』は『軍事』『宇宙開発』に力を入れていたんだ。
そこで、必要だったのが『半導体』
『アメリカ』の『半導体会社』は『軍事』『宇宙開発』の需要で大きく成長するんだ。
人類が月に行くという『アポロ計画』もあったものね。
そして、1970年代になると『アポロ計画』などの『宇宙開発』『軍事』需要も縮小しはじめるんだ。
そこで、『アメリカ』の『半導体会社』は生き残りをかけて『民間需要』に舵を切ることになるんだ。
一方の日本の『半導体』は?
一方の日本の『半導体』業界は、
1960年代からはじまった『電卓戦争』の影響で
『半導体』需要が急速に拡大するんだ。
1970年代後半から1980年代にかけて、一気に日本は『半導体大国』へと成長してゆくんだ。
『西角』さんが『ビデオゲーム』を開発し始めた頃は、
丁度、日本の『半導体産業』が成長しはじめた頃で、
『アメリカ』は『半導体会社』が『民間』に販売しはじめた頃だね。
1970年代はじめに日本では
『デジタルIC』で『ゲーム』をつくるのは大変な頃だったんだね。
『ビデオゲーム』のモニターをどうしよう?
さて、これで『基板』『デジタルIC』もそろったことだし、『ビデオゲーム』がつくれるね
ところが、もうひとつ足りないものがあるんだ。
足りないもの?
そう、『ゲーム』を映し出す『モニター』だよ。
この頃はまだ『モニター』は『ブラウン管』の時代。
しかも、『モニター』の『TV』はとても高価だったんだ。
ましてや、『ビデオゲーム』専用の『モニター』など存在していないんだ。
西角さん
最初につくった『ビデオゲーム』の『サッ カー』は、まだ『家庭のテレビ』を『改造』して作ってましたね。
確か、最初は『日立製』のモニターを使っていましたね。
『サッ カー』が完成した後からは、
『テレビ屋(メーカー)』さんも『テレビゲーム』もこれから『ビデオゲーム』だなと思うったのでしょうね。
今度は『テレビ屋(メーカー)』さんのほうから『回路』を作ってくれるようになりましたよ。
『西角』さんこんなのどうですか
って、色々、サンプル作ってくれるようになりましたね。
日本初『ビデオゲーム』誕生
そして数々の問題を解決していきながら、
『西角』さんは、
1973年に日本初『ビデオゲーム』『サッカー』が完成させるんだ。
おー、国産初の『ビデオゲーム』の誕生だね。
日本『ビデオゲーム』の進化
でも、『ビデオゲーム・サッカー』は『アタリ社・ポン』の『回路構成』とほとんど同じだったんだ。
最初は、自社で『ビデオゲーム』を作ることを『目的』にしていたからね。
西角さん
『ポン』があるから開発できたゲームなんですね。
そのくらいの『レベル』でしたね、『サッカー』まではね。
そして、同年の1973年『デビスカップ』から
『西角』さんは『オリジナル』の『回路設計』に挑戦するんだ。
その後は、独自のゲームつくりで『ビデオゲーム』を進化させていくんだ。
1974年には『バ スケットボール TV』『スピードレースシリーズ』
1975年 『ウエスタンガン』『デッドヒート』
1976年 『インターセプター』
1977年 『フィスコ400』
そして1978年『スペースインベーダー』へ・・
『ビデオゲーム』の登場で、1番営業部門が喜んだのは?
『ビデオゲーム』を開発してみてどうでしたか?
『コスト』とか『社内の反応』とかは?
そうですね、『コスト』に関しては、『メカゲーム』よりは本当に安くできましたよ。
実際に『量産』してみると『メカゲーム』よりもずっと安く、『コスト』が安く出来ましたね。
それに、一番『営業部門』が喜んだのは、故障が少なくなったということですね。
『メカゲーム』は何かしら故障がよく発生するんですよ。
故障すると、『営業部門』はお客さんに呼び出されて、対応しなければなりませんからね。
『ピンボール』もそうだし『リレー使ったエレメカ』は大変でしたからね。
でも『ビデオゲーム』が登場すると、
『ゲームメンテナスのサービス』だけを専門にしている人は、故障が少なくなって、もしかしたら困ったかもしれないですね。
仕事が少なくなって・・・
この頃の『西角』さんにとっての競争相手は?
『西角』さんが『ビデオゲーム』を開発し始めてから、競争相手と思っていた会社はあるんですか?
それは『アタリ』でしたね。
『アタリ』しかなかったですね。『アタリ』が、何を次に出してくるのかしか目を向けてな かったです。
『セガ』や『中村製作所(ナムコ)』も『ビデオゲーム』を出していませんでしたから。
次何出るかとか、興味あ ったのは、『アタリ』しかなかったですね。
あの頃の『アタリ社』はすごかったですね。
今回はここまで、
次回は、いよいよ『西角』さんが『スペースインベーダー』の構想を描き始める
そして、その時出会った『ゲーム』とは・・
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