クリップスタジオペイント 線画を使わずに「青空の広がる風景の描き方」のご紹介
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今回は、クリップスタジオペイント 線画を使わずに「青空の広がる風景の描き方」を紹介します。
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クリップスタジオペイント 線画を使わずに「青空の広がる風景の描き方」のご紹介
絵の描き方には、線画を使わずモチーフをざっくりと描いてから徐々にブラッシュアップしていくという技法があります。
油絵で色を塗り重ねていく方法に似ていますが、線画がないため強く主張しない調和した仕上がりになります。今回はこの方法で描く、自然風景をご紹介します。
クリップスタジオで描く「風景画」制作の流れ
【1】ラフを描く
線は描かず、各モチーフを色のシルエットで描いていくイメージで、ラフを描いていきます。
【2】雲を描く
雲の形をブラシや消しゴムで整え、影や光を追加して仕上げていきます。
【3】草原と道を描く
草用に作ったオリジナルブラシを使って草原を仕上げ、手前の道もブラッシュアップしていきます。
【4】手前の長い草を描く
道付近をもう少し目立たせるため、道の左右に長い草を追加してボリュームを増やします。
【5】花などの残りの部分を描く
残っている花、雑木林、山も、描き直したり、形を整えた後に濃淡を付けることで仕上げていきます。
【6】仕上げ
最後の仕上げとして、キラキラを追加したり、全体がもう少し明るくなるよう調整していきます。
【7】完成
ラフを描く
キャンバスにラフを描きます。今回は線画を描かず、それぞれのモチーフを色のシルエットで描くイメージで、ざっくりと描く方法をご紹介します。
【1】キャンバスをグラデーションで塗りつぶす
「A4」「解像度:350」の横向きの新規キャンバスを作成します。まずはじめに「グラデーション」→「青空」ツールを選択し、「ツールプロパティ」パレットの「描画対象」を「グラデーションレイヤーを作成」に変更して青空のグラデーションをキャンバス一面に塗ります。
グラデーションレイヤーでグラデーションを作成すると、あとからでも手軽にグラデーションを変更できるようになります。
【2】グラデーションの方向を調整する
「ツール」パレットの「操作」→「オブジェクト(ショートカット:O)」ツールで先ほど作成した青空のグラデーションレイヤーを選択し、青色部分が多めになるようにグラデーションの方向を調整します。
【3】全体のモチーフをラフに描く
グラデーションレイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成し、「ペン(ショートカット:P)」→「ペン」タプ→「Gペン」を「不透明度:60~100」にして、モチーフごとにレイヤーを分けながらラフを描いていきます。
このとき、線で描くのではなく、モチーフのシルエットを塗りつぶすイメージで描きます。正確な形で描く必要はありませんが、モチーフの形や濃淡がおおよそ分かるように描いておきましょう。
いきなりシルエットで描くのが難しい場合は、最初にアタリを描いてからシルエットを描くとよいかもしれません。
何を描くかをざっと描いてからシルエットを描いていく
各モチーフごとにレイヤー分けしておくと、このあと行う形の調整や仕上げの作業がやりやすくなります。今回の塗り方はレイヤー数がそこまで増えないため、「1つのモチーフにつき1枚」くらいで分けています。
風景画のレイヤー構成
①手前の丘
最初にこの場所に目線を誘導するため、ほかの部分より細かめに描画します。さらに、花長い草/道などを追加することで目線が行く範囲を絞っています。
②奥の丘
手前の丘より距離があるため、草などはあまり細かい描写にならないようにします。
③奥の並木道
さらに奥にあるため、小さく、曖昧に描きます。
④山
山はモチーフとしては一番遠くにあります。奥になるほど空の青色に近い色になるため、色を変えながら描いています。
【4】構図を考えてラフを修正する
一部をより目立たせたり、周りのモチーフを減らしてスッキリさせたりすることで、目線を意図的に誘導させ、よりメリハリの効いたイラストにすることができます。
メリハリの効いた構図のポイント
今回は、一番手前にある道付近に白い花を追加することでより目立たせ、さらに、手前の葉をなくし、雲の分量を減らしたり方向を変更したりすることで、青空感を強くして周囲をスッキリさせます。最後にポイント的に薄めの飛行機雲を追加すれば、ラフが完成です。
完成したラフ
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背景を描く上でのポイント
背景を描く際は、遠近感を表現することが大事です。風景で遠近感を表現するには、手前にあるものは大きく、細かい描写にします。逆に遠くにあるものは小さく描き、また、霞がかって薄くなるように描きます。ラフの時点では細かく描く必要はありませんが、形の大小と色の濃淡で遠近感が出るように描いておきましょう。
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雲を描く
ラフができたら、個々のモチーフを描き込むことで仕上げていきます。まずは雲から。雲の形は季節や天気により様々に変化します。今回は比較的ハッキリとした形にしていきます。
【1】雲の形を整える
雲を描き込んでいきます。まずラフで描いた雲のレイヤーを選択し「筆(ショートカット:B)」→「墨」タブ「滑らか」(設定変更なし)と、「消しゴム」ツールを使って雲の形を一色で整えていきます。
雲の描き方
雲は丸の集合体をイメージすると描きやすく、最初に大きめの円を描いたあと、フチ部分を細かな円で形作ります。同じ形の部分が出ないように、盛り上げたり減らしたりしてランダム感を出すことがポイントです。さらに、風に引っ張られているような部分もところどころに追加します。
円を意識して描く(黒い線はイメージ)
描画色は、「スポイト(Alt)」ツールで雲の色をとりながら描くと周りの色になじみやすくオススメです。
縁に細かく円を付け足す
引っ張られているような部分を追加する
【2】雲に影を付ける
全体の形が整ったら次は影を追加します。先ほどと同じように円を描くイメージで、雲の下側に影を一色で追加していきます。ただし雲は凹凸がバラバラのため、下側だけでなく上側にも影が入る箇所があります。バランスを考えながら、影の入れる箇所を調整しましょう。
影の形を修正したくなった場合は
なお、影も同じレイヤーに描画して問題ありません。影の形を修正したくなった場合は、まず雲の明るい色を「スポイト」ツールで取得し、影の上から取得した明るい色をのせていくことで整えていきます。
雲の影は灰色ではなく空の青が混ざった色にします。この色を取得するには、青空を「スポイト(ショートカット:Alt)」ツールで取得し、ブラシを「不透明度:50」程度に下げた状態で、雲の上に一度塗ってから再度「スポイト」ツールで取得する方法がオススメです。
【3】影の境目やフチの周辺をぼかす
雲の明るい部分の色を「スポイト(ショートカット:Alt)」ツールで取得し「筆(ショートカット:B)」→「水彩」タブ→「濃い水彩」「不透明度:30~90」「硬さ:パネル1」に設定します。
雲に立体感が出す方法
そのまま雲の輪郭や、光と影の境目の一部をぼかすように描画していきます。場所によってぼかしに強弱を付けるなどしてランダムに描きましょう。さらに、影の下部分にも少しだけ明るいぼかしを足していきます。これでより立体感が出ます。
雲レイヤーを複製して、ぼかしを入れる前のデータを残しておくと、やり直しができるのでオススメです。
【4】「指先」ツールで引き伸ばす
「色混ぜ(ショートカット:J)」→「指先」ツールを選択し、「不透明度:40~60」「色伸び:40~70」に設定します。この状態で雲の一部を横に引き伸ばしたり、逆に内側に入れたりして風に引っ張られている感じを表現します。
【5】光とぼかしを追加する
レイヤーの上に「合成モード:覆い焼き(発光)」にした「新規ラスターレイヤー」を作成してクリッピングします。
空の青色を「スポイト」ツールで取得したら、「濃い水彩」で雲の下側を中心に少しだけ青白く発光させます。あまり強く入れると発光しすぎるため、「不透明度:30」「硬さ:パネル2」くらいで薄めに少しずつ入れます。
青色と雲をなじませるためで白色のぼかしを入れる
また、背景の青色と雲をなじませるため、雲と青空のレイヤーの下に「新規ラスターレイヤー」を作成し、ブラシサイズを大きめにして雲の周りに白色のぼかしを入れます。最後に飛行機雲のラインを整えれば雲が完成です。
草原と道を描く
草や木などの同じような形が密集したものは、オリジナルブラシを作成して効率的に描きます。一度作成しておけばほかのイラストでも使えるので、色んなブラシを作成しておくと便利です。
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【1】草原用のブラシを作成する
草原を描き込んでいきます。草原は草の形をしたオリジナルブラシで塗っていくため、まずは草ブラシを作成します。「新規ラスターレイヤー」を作成し、「レイヤー」パレットの「メニュー表示」→「レイヤーの変換」で「表現色:グレー」に変更します。
「Gペン」を「不透明度:100」に設定し、画面の草原部分に「描画色:黒」で草の一部を描きます。草は下から上に向かって払うイメージで描きましょう。今回は3種類のブラシ素材を、レイヤーを分けて描いています。
計3種類の草を描く
今回は描画色を反映させるプラシを作成するため、レイヤーを「グレー」モードにして描いています。
【2】ブラシをカスタマイズする
描いた3種類の草をそれぞれ「素材」パレットへ登録します。「Gペン」を複製し、「サブツール詳細」パレットのブラシの先端」に3つの素材を呼び出して、そのほかの項目も画像のように変更しておきます。これでオリジナルの草ブラシが完成です。
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細かな設定は、試し描きをしながら都度調整していきましょう。
【3】手前の草原を1色で塗る
草の明るい部分の色を「スポイト」ツールで取得します。ラフで描いた手前の草のレイヤーと、先ほど作成した「草ブラシ」を選択し、ブラシを「ブラシサイズ:60〜150」「ブラシ濃度:60~100」にして手前の草原を塗っていきます。
草原の輪郭部分はブラシサイズを変更したり、あえて描かない部分を入れたり、同じところをもう一度なぞったりしながらランダム感が出るように描いていきます。草原の内側部分は1色でベタっと塗りつぶして問題ありません。
手前の草を描く際は、左側にある長い草/道/花を非表示にしておくと描きやすいです。もし1枚レイヤーで描いている場合は、各パーツを塗りつぶさないよう注意しながら塗りましょう。多少なら、塗りとかぶっても問題ありません。
【4】草の影を塗る
手順【3】で描いた草レイヤーを選択して「透明ピクセルをロック」を設定します。描画色を暗めの色に変更し、草ブラシのまま「不透明度:60〜100」で草を追加していきます。
これは草の影になります。このとき、上側と内側のところどころに明るい色を残しつつ、ほぼ塗りつぶす感じで塗っていきます。
影の草を削りたい場合は、明るい色を「スポイト(ショートカット:Alt)」ツールで取得して、草ブラシで上から塗りつぶすことで修正します。
【5】影の上から草を重ねる
草の明るい色を再度「スポイト」ツールで取得し、草ブラシを「不透明度:40~80」に設定して、影を上から消していくイメージで草を重ねていきます。すべてを消すのではなく、一部に影を残すようにするとリアリティが出ます。
【6】ハイライトを塗る
草レイヤーの上に、「合成モード:スクリーン」に設定した「新規ラスターレイヤー」を作成してクリッピングします。草ブラシを「不透明度:30〜40」の低めの設定にして、描画色は草の明るい色のままで光の当たる部分にハイライトを追加していきます。
一気に明るい色を追加するのではなく、薄い色を少しずつ塗り重ねることで濃淡のムラが出るようにしましょう。これで手前の草原は完成です。
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【7】奥野の草原を描く
手前の草原と同じ方法で奥側の草原も描いていきます。奥の草原には遠近がついていて手前より小さい草の集合体になるため、草ブラシを小さめにして描きます。
さらに手前の草原をより目立たせるために、奥の草原は手前より暗い色に塗っていきます。そのため最後の「スクリーン」でハイライトを塗る作業は「乗算」で影を追加する作業に変更しています。
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【8】道のベースを描く
手前にある道を描き込んでいきます。道のレイヤーを選択し「Gペン」を「不透明度1000」にして、影と明るい色の2色で道をベタッと塗ります。きっちり描くのではなく、ラフな感じで描いたほうが自然な感じが出ます。
次にそのまま「Gペン」で、端の影が左右にはみ出るように大雑把に描いていきます。ここもはみ出す箇所や量をランダムにしますが、あまり長すぎるはみ出しがないように注意します。
草原を描いたときと同じように、道を描く際も手前の長い草と花を非表示にしておくと描きやすいです。
【9】影のはみ出しをぼかしながら引き伸ばす
道の内側の色を「スポイト」ツールで取得し「筆(ショートカット:B)」→「水彩」タブ→「水彩毛筆」を「ブラシサイズ:70~80」「不透明度:50~80」に設定します。
そのまま端にある影からを内側に向かってブラシを動かすと、影が内側に引き伸ばされたようになります。時々外方向にも引き伸ばすとよいですが、外までははみ出さないように注意しましょう。
【10】道にラインを描き込む
道のレイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成し、両端の影の色を「スポイト」ツールで取得します。「Gペン」を「ブラシサイズ:30〜40」「不透明度:50~100」に設定して、道の内側に細いラインを描いていきます。
基本的に横方向にランダムに追加しますが、ところどころ段差のある線や太い線を混ぜましょう。描き終えたら手前の道が完成です。
ラインだけを表示された画像
【11】奥側にも土を描き込む
同じ方法で奥側にも「新規ラスターレイヤー」を作成して土を描き込んでいきます。奥は手前の道より暗めの色にし、奥にいくほど手順のラインを多く入れないようにして仕上げています。これで道部分が完成です。
手前の長い草を描く
手前の道にアクセントになる長い草を追加します。ラフから無駄な部分を消して整えたあと、上から描き込んで仕上げます。また草原で作ったオリジナルブラシも再利用します。
【1】手前の長い草を整理する
手前の長い草を仕上げていきます。まず長い草のラフを再表示し、道側の無駄な部分や草の出っ張りを「消しゴム(ショートカット:E)」ツールで削除して形を整理します。
次に道の端付近に苔の要素を追加するため、「Gペン」を「不透明度:100」にして道付近に暗めの緑を上から追記します。下に描かれた道の影を残しつつ、場所によって道の内側にはみ出すようにしながらランダムに描いていきます。
手間の白い花があると描きづらいので非表示にして描いています。
【2】長い草のベースを描く
先ほど描いた緑のレイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成し、草原のベース色を「スポイト(Alt)」ツールで取得して、「Gペン」のまま長い草を一色で描いていきます。
このときも、草のオリジナルブラシを作成したときと同様に、下から上に向かって払うように描きます。ところどころぐっと曲がった部分を入れつつ、草の密集ができるまで1本1本草を追加すれば、草のベースが完了です。
【3】影を入れたあとに草を追加する
先ほど長い草を描いたレイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成します。作成した草ブラシを選択し「ブラシサイズ:100〜150」「不透明度・ブラシ濃度:100」にして、長い草の下部分に濃い緑色で影を追加します。
「Gペン」に戻したら、隙間から影が見えているイメージで草をさらに上から描き足していきます。
【4】ハイライトを追加する
手順【2】【3】で描いた長い草のレイヤーを結合して1枚のレイヤーにまとめます。その上に「新規ラスターレイヤー」を作成してクリッピングし、「Gペン」を「不透明度:40~70」にしてハイライトを追加していきます。
草の上部分を中心に、明るい色の草を追加していくイメージで描きましょう。ハイライトを付け終わったら長い草が完成です。
【5】地面に影を追加する
長い草を描き終えたら、最初に塗った地面の緑に影を付けて、道になじませていきます。「Gペン」を「不透明度80〜100」にして、道と接している部分を中心に横方向に影を描いていきます。
地面に近く、草でほとんど隠れている部分なので、影の範囲が多めになるように意識して描きます。描き終えたら手前の草が完成です。
今回は「Gペン」を使用しましたが、草ブラシを小さいサイズにして描けば、草の形をした影が付くのでコケのようなイメージにできます。
花などの残りの部分を描く
残っている花と雑木林、山を描いていきます。ベースとなるシルエットを描いたあとに濃淡を付けるのは変わりませんが、「近くにあるもの」と「遠くにあるもの」の描き分けに注意します。
【1】花のシルエットと芯を描く
まずは長い草の上に白い花を追加していきます。ラフは大雑把に描きすぎたので、1から追加する形にします。
一番上に「新規ラスターレイヤー」を作成し、「Gペン」「不透明度:100」「描画色:白」にして、花を白いシルエットで描きます。小さめの花なので、花びらを1枚1枚しっかり描く必要はありませんが、4~5枚の花びらがくっついている形にしたり、つぼみのように一粒の白い塊にしたりと、変化を付けて描きましょう。
花のシルエットが描けたら、開いてる花の中心にオレンジ色の芯も追加しておきます。
【2】花に濃淡を付ける
花のレイヤーの上に「乗算」に設定した「新規ラスターレイヤー」を作成して、クリッピングします。
「筆」→「水彩」タブ→「濃い水彩」を「硬さ:パネル1」「不透明度:30」あたりのぼかしが強い設定にし、下側に薄くオレンジ色をのせて花全体に濃淡を付ければ花は完成です。
【3】雑木林のベースを描く
奥の雑木林も、ベースを描いてから濃淡を付ける方法で描きます。まず「デコレーション」→「草木」タブ→「樹木」を複製します。
「ブラシサイズ:300」「不透明度:100」にして、「サブツール詳細」パレットから「散布効果」タブの「散布効果」のチェックを外し、「ストローク」タブから「間隔:固定・30前後」に変更します。
ラフで描いた雑木林のレイヤーを選択し、ブラシを横方向に動かして濃いめの緑色でベースを描いていきます。このとき、ブラシの木の幹が見えないように下部分はなるべく塗りつぶします。
木の下部分が見えないよう、上の葉の部分を生かしたシルエットを描く
【4】影を描く
雑木林レイヤーに「透明ピクセルをロック」を設定し、「樹木」ブラシを「不透明度:60〜90」にして、ベース色より濃いめの緑色や茶色に変更しながら影を描き込みます。
ベース色がところどころに見えるよう、まばらに影を追加するのがポイントです。
影を描き込んだ上から再びベースの色で塗れば、より影の形にランダム感が出ます。
【5】雑木林の上部を薄くして背景に溶け込ませる
雑木林を背景に溶け込ませるため、青味がかった色を追加します。雑木林レイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成してクリッピングし、「筆」→「水彩」タブ→「濃い水彩」を「ブラシサイズ:300~500」「不透明度:30~50」「硬さ:パネル1」に設定します。
後ろの山の紫色を「スポイト」ツールで取得して、雑木林の上部に紫色を少しずつ追加していけば雑木林が完成です。
【6】山のベースを整える
残りの山は遠くにあるので、そこまでしっかり描き込む必要はありません。まずはラフを元に「不透明:100」の「Gペン」を使って一色で塗りつぶし、「消しゴム」ツールなどでベースの形を整えます。
ラフで描いた山 → 形を整え、べた塗りした山
後々の編集のため、手前と奥の山はそれぞれレイヤーを分けておくのがオススメです。
【7】手前の山に濃淡を付ける
手前の山にだけ、ほんの少しムラのある濃淡を付けます。山レイヤーに「透明ビクセルをロック」を設定した状態で、「濃い水彩」を「ブラシサイズ:100」「不透明度:20」に設定し、空の青色を「スポイト」ツールで取得して山の上部を中心に塗ります。
ここもすべて塗りつぶすのではなく、ムラが出るように少しずつ色を足していき、ほんのり青色が見える程度にします。
【8】山に水色を追加して空に溶け込ませる
山レイヤーの上に「新規ラスターレイヤー」を作成してクリッピングします。「濃い水彩」を「ブラシサイズ:900前後」「不透明度:30~50」「硬さ:パネル2」に設定し、青空の下側にある明るめの水色を「スポイト」ツールで取得します。
そのまま山の上部にぼかしの強い水色を追加していきます。山は一番奥にあるため、奥になるほど水色を多めに入れることで、より遠近感が出るようになります。塗り終えたら各パーツはすべて完成です。
仕上げ
手前の花の付近にキラキラを追加し、画面全体の色を調整して最後の仕上げを行います。
【1】手前にキラキラを追加する
手前の花周辺にキラキラした粉を追加することで、少しだけ神秘性を出すとともに、より目線が行くよう調整します。
一番上に「新規ラスター「レイヤー」を作成し、「エアブラシ」→「エアブラシ」タブ→「飛沫」を選択します。
「描画色:白」「ブラシ「サイズ:300」にし、「サブツール詳細」パレットから「ストローク」→「間隔:固定・190」にして、花の上周りに白のキラキラを追加します。
【2】画面に明るさを追加後、完成
全体をもう少し明るくします。一番上に「覆い焼き(発光)」モードにした「新規ラスターレイヤー」を作成します。
「エアブラシ」→「エアブラシ」タブ→「柔らか」を「ブラシサイズ:1000~2000」「不透明度:10~30」に設定し、明るめのオレンジ色で画面の中央を中心に明るさを追加していきます。入れすぎると白とびしてしまうため、少しずつ明るさを追加します。
明るさを調整すれば完成
さらに一番上に「明るさ・コントラスト」の色調補正レイヤーを作成し、「明るさ:6」「コントラスト:10」にして画面全体の明るさとコントラストを調整すれば完成です
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