「加工法(切断)」についてご紹介｜「電子工作/修理/メンテナンス」

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今回は、「加工法(切断)」についてご紹介します。

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ケースを加工する際、市販のケースを使っていても切断加工が必要な場合があります。例えば、内部に部品取り付け用のアルミL型板の長さを合わせるときや、前面化粧用のアクリル板や放熱用アルミ型材などは、どうしてもケースや穴に合わせるために適当な大きさに切る必要があります。

このような切断に使う道具には下記（切断用の工具）のようなものがあります。それぞれ使い道があり、使い分けることで上手な工作ができますが、全部が必要というわけでもありません。必要になったら、揃えていけばよいでしょう。

アルミ、プリント基板などの切断用。刃の形に特徴あり。

アルミ、アクリルなどの切断用。刃だけでも使えます。

自在曲線用薄板切断に便利です。

薄手の金属、アクリル、銅板など何でも切れて便利です。

切断時の補助に使うため、金属製が丈夫でオススメです。

切断境界に線を引く時に使用します。

アルミ板はせいぜい1mm程度の厚さまでが電子工作でよく使うものなので、切断は比較的楽です。むしろ意外と苦戦するのが、アクリル板の切断です。電子工作に使うアクリル板は3mmくらいの厚さまでなのですが、3mmの厚さは切断するには結構分厚く大変です。このアクリル板の切断法のいくつかを紹介します。

切断する前に、切断する境界がはっきりわかるように罫を書いておく必要があります。直線を引くには定規が必要ですが、工作にはアルミなどの金属製の定規を用意しておくと、あとの切断時にも補助用として使えて便利です。

線を引くには、罫書き(けがき)針か、先端の尖ったセンターポンチを使います。また油性のペンを使っても大丈夫です。市販のアクリル板やアルミ板によっては、傷防止用に保護シートが貼り付けてあるものがありますが、保護シートは最後まで剥がさないようにして工作します。

一番手軽なのが金のこによる切断です。しかし普通の金のこには弓状の枠が付いています。幅のある板を切断するときにはこの枠が邪魔になり、やりずらいこともあります。

この場合は金のこを寝かせて30度くらいの角度にして使います。直線の切断が主ですが、大きなRの曲線なら切ることができます。

比較的幅広の薄板を直線で切断するときには、アクリルカッターを使うのが簡単です。下図（アクリルカッターによる基板の切断）のように、金属定規でしっかりと補助してカッターで溝を付けていきます。

アクリルカッターによる基板の切断 両面に溝がついたら、机の端などに溝線を合わせて板を折り曲げます。さらにこの折り曲げを反対側に折り曲げることを繰り返せば、板の切断ができます。切断後は切断面をヤスリなどでバリを取りきれいにします。

最近は電動鋸であるジグソーも安価に手に入れることができるようになりました。機会があったらぜひ入手しておきたい道具です。ジグソーを使うと容易に切断ができますが、刃により真っ直ぐに切断するのはなかなか難しくコツが必要です。

ジグソーはいわゆる糸鋸タイプのジグソーで、曲線切断に向いてるものです。ジグソーを使うときには、ジグソー側を作業台に固定し、材料側を動かして切断する方が作業しやすいと思います。 ジグソー

アルミ棒や、アルミ型材でカッターでは切れないものは、金のこで切断します。このとき固定方法をしっかりしないときれいな切断はできません。そこで万力を使って、切断するものを固定します。

オススメの万力は据え置き型のもので、比較的小物の固定には便利なものです。下図（万力と金鋸による切断）は万力で固定しながら金のこで可変抵抗の軸を切断しているところです。

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