「コンデンサの種類」についてご紹介｜「電子工作/修理/メンテナンス」

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今回は、「コンデンサの種類」についてご紹介します。

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コンデンサには、主に容量値を実現するために使う誘電体の材料により多くの種類があります。しかし電子工作でよく使うコンデンサの種類はあまり多くはなく、下記(コンデンサの種類)のようなものです。

それぞれに、容量、耐電圧、周波数特性(両端にかける周波数をどの程度高くできるか)、漏れ電流、内部抵抗などによってさまざまな特徴があり、使い分けが必要です。

特にコンデンサを使う時には周波数特性が重要で、おおまかに、高周波用にはセラミックコンデンサを、低周波用には電解コンデンサを使います。

オーディオなどで特に低雑音にしたいときにはフィルムコンデンサを使います。ちなみにアルミ電解コンデンサは、誘電体にアルミを使用したコンデンサで、内部構造は下図のようになっています。

• 容量が大きい(0.1μF~15,000μF)
• ±の極性がある
• 定格電圧がありそれ以下で使用(2V~500V)
• 許容差が大きい(±10%、±20%、-10%~+30%)
• 低周波帯用(DC~数100kHz)

• 直流回路の電源フィルタや交流回路のカップリングやフィルタとして使用します。
• 使用可能周波数が低いので要注意
• オーディオ用で特別低雑音用という種類もある
• 2本のリード線の長い方がプラス極

• 小型で容量が大きい(0.1μF~220μF程度)
• ±の極性がある
• 定格電圧が比較的低い(3V~35V)

• 周波数特性が比較的よい(DC~数10MHz)
• 漏れ電流が少ない
• 周波数特性が比較的よいのでノイズリタやバイス、カップリング、電源フィルタとして使われます。
• 逆極性で使うと破裂すあるので要注意

• 比較的容量が小さい(数pF~数千pF)
• 適用周波数帯域が広い(数kHz~数GHz)
• 定格電圧があるが高電圧に耐える(25V~3kV)
• 温度補償用として温度係数が管理されているものがある(写真左端の円盤上部に色づけされているもの)
• 許容差は大きい(±10%、±20%)

• 高周波帯域での使用に適しているので高周波用バイパス、同調用、
• 高周波フィルタとして使われます。
• 極性はないのでどちら側でもよい

• セラミックコンデンサに比べ容量が大きい(数μFまで)
• 適用周波数帯域が広い
• 定格電圧はセラミックに比べ低い
• 温度による容量変動が大きい

安価であるため電源のバイパス用に多用されます。

• 小容量から大容量まである(数pF~数10μF)
• 適用周波数が広い
• 定格電圧は低い(数10V程度までのものが多い）
• 容量値の表示がないので要注意

• 安価であるため電源のバイパス用に多用されます。
• リード線がないの高周波回路に最適

• 種類が多く、全体的に周波数特性に優れています。
• 絶縁抵抗が高く漏れ電流が少ないです。
• 容量は比較的小さい(数F~数μF程度)。
• 温度特性がマイナスのものは温度補償用に使います。
• 極性はなく、マイラコンデンサとも呼ばれます。

• 温度特性に優れ雑音特性が良いためオーディオに多用されます。
• 熱に弱いのではんだ付けに要注意。
• 漏れ電流が少ないのでサンプルホールド回路などにも使われます。
• ポリプロピレンフィルムコンデンサは特に絶縁特性がよく、測定器などに使われます。

• 特別に大容量なコンデンサ(0.01F~数千F)
• 定格電圧が比較的低い(数Vが一般的)
• 周波数特性は悪い
• ±の極性がある

• 直流の蓄電用、バッテリの代用として使えます。
• メモリのバックアリップ電池代用やモータ駆動用に使います。

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