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第2回 1984年のファミコン時代
~懐かしいファミコンの1983年から1990年代記~
今回は
1984年のファミコン時代
~懐かしいファミコン、あの1980年代~ をご紹介します。
ファミコン・サイトマップのご紹介
ファミコン・サイトマップをご紹介します。
『ファミコン』が発売された、1983年は
マスコミにも注目されず
『クリスマス商戦』では、『ファミコン』の全品回収となり店頭から消えることになる。
『ファミコン』の生みの親である『任天堂の上村部長』は、
『ファミコン』は終わったと思っていた・・・
そんな、翌年の1984年・・・
1984年 ファミコンに『ハドソン』『ナムコ』参入
1984年1月 『ファミコン』がないと苦情が・・・
『ベースボールゲーム・消える魔球事件』の発端とした、
『ファミコン全品回収騒ぎ』から1カ月後の1984年1月に
『任天堂・開発2部』の『上村部長』の元に
玩具屋からの苦情が、頻発することになる。
苦情内容は、
『ファミコン』を名指しで指名買いしてくる子供たちが頻繁に訪れてくるが、
肝心の『ファミコン』の在庫がないので困っている。
というものなのだ。
なんと『マスコミ』にまったく注目されていなかった『ファミコン』は、
子供たちの間で
『ファミコン面白い』
ということが、口コミで広がり、
正月のお年玉で『ファミコン』を指名買いする子どもたちが増え始めていた頃なんだ。
そして、1984年はじめ頃から『ファミコン・ブーム』の兆しが見え始めるようになる。
でも、『任天堂』の自社工場での『ファミコン製造』は、
なれない大量製造のため、四苦八苦することになり、
なかなか子どもたちに『ファミコン』を届けられずにいた年でもあるんだよ。
この頃、『ファミコン』の売れ切れが多かったような
1984年2月『任天堂』と『ナムコ』が提携を決定
今は『ハード』を出した『メーカー以外』の『メーカー』がソフトを販売することはすっかり当たり前になっているが、
当時はまだまだ珍しい時代。
この頃の新聞の記事によると
『任天堂』と『ナムコ』の提携は、
家電各社の統一規格『MSX』に対抗していく狙いと、
ソフト分野の弱い『任天堂』には強力な援軍となりそうであるということの2点が強調されている。
この提携の第1弾ソフトとして同年9月に『ギャラクシアン』が発売されることになるのだ。
でも『ナムコ』の提携前の前年1983年12月には、
『ハドソン』と『任天堂』との間で
『ファミコン』の『ライセンス契約』が結ばれているんだ。
『ハドソン』や『ナムコ』など、
最初の頃に『任天堂』と『ファミコン』の『ライセンス契約』が結んだ『メーカー』は、
有利な条件で『ファミコン』のゲームが発売できるようになるんだよ。
『ハドソン』『ナムコ』などの有利なライセンス契約
1983年 から1994年までの間に
『ファミコン』の『ゲームタイトル』は、1053本も発売されているんだけれど、
『ファミコン』に参入した『ゲームメーカー』(ソフトハウス)は、
全部で『103社』、
最も発売タイトル数が多いのが『ナムコ』の『83本』なんだ。
ちなみに、30タイトル以上のゲームを発売した
ゲームメーカー(ソフトハウス)の一覧は、
ゲームメーカー |
ゲームタイトル数
|
ナムコ | 83本 |
コナミ | 59本 |
バンダイ | 57本 |
任天堂 | 51本 |
タイトー | 49本 |
ジャレコ | 47本 |
ハドソン | 36本 |
カプコン | 36本 |
サンソフト | 32本 |
合計 | 450本 |
やはり、1983年から1985年頃に『ファミコン』の『ライセンス契約』を締結した『ゲームメーカー』の販売本数が多いよね。
この頃の『ライセンス契約』は、
『ゲームタイトル』の販売本数制限がないなど、有利な条件で契約できたので
『ファミコン参入』によってこれらの『ゲームメーカー』は大きく成長することができたのだ。
1984年6月『ファミリーベーシック』発売
当時の記事では、
『ファミリーベーシック』は、『MSX』に対抗して販売される掲載されているよ。
記憶容量が『16キロバイト』で、『バックアップ機能』には乾電池を使用していて、
BASIC言に基づいた簡単なゲームブログラムを自作することができるようになった。
という記事が掲載されていたよ。
『ファミリーベーシック』は、
当時『ゲームウォッチ』の共同開発で、取引関係にあった『シャープ』へ
『任天堂』が、『ファミコン』の周辺機器として、
キーボードを利用した『Basic』で遊べるようにと依頼した商品なんだ。
そしてこの頃『シャープ』は、
『国内のパソコン業界』の『三強の一角』であり、
そして『シャープ』と取引関係にあった、
『ハドソン』に『ファミリーベーシックソフト』の開発依頼をしたんだよ。
この頃の『ハドソン』は、
『Hu-Basic』という『Basicソフト』で『パソコン業界』で実績のある会社だったからね。
そして、この時『ハドソン』は、
この『ファミリーベーシック』の開発で『ファミコン』に触れることになり
『ファミコン』に興味を持ち始めるんだ。
そして『ファミコン』の開発環境を整えた『ハドソン』は、
1983年の12月に『任天堂』との『ライセンス交渉』に挑み、
1984年の1月から『ファミコンゲーム』の開発をはじめるんだ。
6ヶ月後の1984年7月には、
『ファミコン』初の『サードパーティー』になるんだよ。
第1弾ソフトは、7月8日に発売された『ナッツ&ミルク』。
7月5日に第2弾『ロードランナー』が発売され、ミリオンセラーを超える大ヒットとなったよ。
1985年2月に『バンゲリングベイ』、
同年の3月には『チャンピオンシップロードランナー』を発売することになるんだよ。
1984年9月『ファミコン』が売れすぎて『任天堂』減益
どうしてこんなことが起こったのかというと、
『ファミコン』が売れすぎてしまい、
『ファミコン』の部品である『IC』(集積回路)が不足してしまったの。
結果『ファミコン』の製造コストが値上がりしてしまう、
そして1980年から発売していた大ヒット商品の『ゲームウォッチ』の輸出も下降気味となっていたの。
『任天堂』減益原因は、
『ファミコン』の『IC』不足に加えて、アメリカのゲーム市場が停滞していることだったんだ。
1983年の『クリスマス商戦』の頃から、
アメリカの『家庭用ゲーム機市場』は大きく下降し始めるんだ。
1984年には、アメリカの『家庭用ゲーム機市場』はほぼ崩壊、
『ゲームウォッチ』も、
1980年に発売されてから3年後には、ライバルメーカーが次々と
同じような『携帯ゲーム機』を発売していて、市場は飽和状態。
海外展開で、市場拡大を狙ったけど、アメリカ市場は停滞中。
ブームにもなった『ゲームウォッチ』だけど、
わずか3年で、全盛期を過ぎてしまったの。
でも、この頃から部品供給が追いつかないほど『ファミコン』が売れ始めたことが伺えて出来事だね。
1984年10月『任天堂』と『小西六エニックス』が提携
『小西六エニックス』(現・スクウエア・エニックス)が
『ファミコン用』にソフトを提供することが決定。
パソコン用で人気だった『ドアドア』が1985年7月に発売されたよ。
当時『小西六エニックス』は、
『パソコンソフトショップ向け』の『卸売』が主体で、玩具店向けの販売ルートを持たなかったんだ、
それで『ドアドア』をきっかけに『家庭用ゲーム機市場』に参入することになり、
1985年には『ポートピア連続殺人事件』を発売、
そして、1986年に『ドラゴンクエスト』の大ヒットにつながっていくんだよ。
1984年10月 任天堂『ファミコン』ソフトの価格を値上げ
これまでに『任天堂』が発売していたソフトは全て一律3800円だったの。
でも、10月発売分のソフトから4500円に。
これに伴い、過去に発売されたソフトも4500円に値上がりするという現在では考えられないことが起こっているよ。
うーん、半導体のROMが高騰している頃だね、
この頃は『パソコン』と『ワープロ』需要の拡大で、
半導体の相場が値上がりしていた頃なんだ。
その後、『ファミコン』の『ゲームソフト』の価格は、
5000円、5500円と値上りしてゆくことになるんだ。
このままでは、価格が上がりすぎて子供たちが、『ファミコン』から離れてしまう・・・
と考えた『任天堂』は、
『ROMカードリッジ』に変わる、『ゲームソフト』の『ハード』を考えはじまるんだ。
1984年の『ファミコン』名作良作ゲーム
最後に1984年の『ファミコン』の名作ゲームを紹介させて頂きます。
発売年 | ゲームタイトル | ジャンル |
1984年
|
ダックハント | STG |
ロードランナー | ACT/PZL | |
パックマン | ACT | |
ゼビウス | STG | |
マッピー | ACT | |
エキサイトバイク | RCG |
1984年の『ファミコン』の発売タイトル数は 全部で20本でした。
この年はじめて『サードパーティ』の『ナムコ』や『ハドソン』から
『名作ゲームタイトル』が登場してきますね。
『ハドソン』の『ロードランナー』は、110万本も発売される大ヒット商品に
そして『ナムコ』は、1980年はじめに『ゲームセンター』で大ヒットしていた
『パックマン』『マッピー』『ゼビウス』が移植されて『ファミコン』を賑わした頃だね。
今回はここまで、
次回は、
1985年のファミコン時代
~懐かしいファミコン、1983年から1990年代記~ をご紹介します。
ご視聴ありがとうございました。
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