インベーダ・ゲーム逆襲、『任天堂』の挑戦
~ファミコン誕生前史~
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今回は
インベーダ・ゲーム逆襲、『任天堂』の挑戦
~ファミコン誕生物語前史~
をご紹介します。
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『三菱電機』からの提案で、家庭用ゲームに参入した『任天堂』。
『三菱電機』と共同開発した『家庭用ゲーム機』の
『カラーテレビゲーム6』『カラーテレビゲーム15』は、100万台を販売する大ヒット商品になり
勢いに乗った『任天堂』は、1978年に『レーシング112』、
1979年に『ブロック崩し』を発売する。
タイトーの『スペース・インベーダ』登場
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ところが、『スペース・インベーダ』登場で状況は急変する。
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『スペースインベーダー』は、
1978年に『タイトー』の『西角友宏』さんが開発した『アーケードゲーム機』だね。
このゲームは、日本のアーケード史上最大のヒット作になり、当時、社会現象にもなったよね。
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そして『任天堂開発部』は、
『スペースインベーダー』の人気の秘密を探ろうと、ゲーム機を解析してみることにしたんだ。
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『任天堂』の開発部は当時、
『EVRレース』や『コンピューターオセロ』などのアーケードゲームの開発をしていたから、
『スペースインベーダー』がどのような仕組みで作られているかは、
短期間で理解することが出来たんだよ。
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『任天堂・開発2部』リーダーの『上村部長』
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なんだこのゲームは
今までのゲームとはまるで別物だ。
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どうしたんですか、『上村部長』。
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『タイトー』が、すごいゲーム機を開発したぞ。
これで、ゲーム業界は大きく変わっていくぞ。
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えーー、そんなにすごいですか?
『スペースインベーダー』って、
確かに大ブームにはなっていますけど。
![任天堂上村](https://kopenguin.com/wp-content/uploads/2020/03/17ac11084d42de219b8ef534c1061812.png)
確かに、ゲームを面白いのだが、それ以上に凄いのが・・・
このゲームは、ゲーム開発を『専用LSI』ではなく、『CPU』を搭載しているんだ。
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えー
![任天堂上村](https://kopenguin.com/wp-content/uploads/2020/03/17ac11084d42de219b8ef534c1061812.png)
・・・・・・
我々の『家庭用ゲーム機』は、時代遅れだな。
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うーん、ゲーム機に『専用LSI』ではなく、『CPU』を搭載していることにがそんなに衝撃的なことなの?
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1970年代のゲーム機というのは、『専用LSI』で作られていたんだ。
もちろん『任天堂』が発売していた『家庭用ゲーム機』も『専用LSI』で作られていたのだ。
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ところが、大ブームとなった
『インベーダ・ゲーム』は、『専用LSI』ではなく、『CPU』で作られていた。
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『専用LSI』でゲーム機を開発する場合、
面白いゲームが思いついてから、そのゲームを開発するためには
電子回路の設計が必要になるんだよ。
そして、複雑な電子回路を組み合わせて、ゲームを完成させていたんだよ。
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一方の『スペースインベーダー』の場合、
ゲーム作りをパソコンと同じような構成の『CPU』を中心にしたは『ハードウェア』を開発した後に、
ゲームそのものは、『ソフトウェア』である『プログラム』で開発で開発していたんだよ。
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ちなみに、『スペースインベーダー』に搭載された『CPU』はインテル製の『8080』だよ。
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ということは、ゲーム開発を電子回路で作るのではなく
プログラムを書いて作っていたってこと?
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そうなのだ、『専用LSI』では、
ゲームのアイディアから『LSIの回路図設計』などの複雑な設計が必要になるため
ゲームのアイディアが制限され、
『開発期間』に長くなってしまうし、『コスト』を高くなってしまうのだ。
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一方で、『CPU』を利用すると、
『ソフトウェア』である『プログラム』で、
ゲームを開発することが出来るようになる、
思いついたおもしろい『ゲームのアイディア』を、実現できる可能性が広がるのだよ。
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この頃からゲームは、複雑になり、
ユーザーからはもっと面白いゲームがしたいという要望が膨らんでゆく
『ゲーム開発者』にとっては、
『電子回路』を組み合わせゲームを開発することには、限界を感じていた頃なの。
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もっと面白いゲームを作るには、
『電子回路』では複雑になり、『コスト』も『開発期間』も長くなってしまうものねー。
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そんな時に、『スペースインベーダー』が登場したんだ。
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『スペースインベーダー』って、
『インベーダーブーム』以上に、ゲーム作りを大きく変えたゲームなんだね。
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そうなの、『スペースインベーダー』登場以降、日本のゲーム開発は、
ゲーム機を開発する『ハードウェア担当』と、
おもしろいゲーム考える『ソフトウェア担当』に大きく分かれることになるんだ。
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その後、『任天堂』の『宮本茂』さんなど多くの『ゲームクリエイター』が活躍する時代がやって来るんだよ。
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ゲーム業界の変化が、宮本茂さんを生んだのかなー
任天堂の『アーケードゲーム市場』への挑戦
『任天堂』開発部会議
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『上村部長』
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諸群、『専用LSI』の時代は終わった。
これからは『CPU』の時代だ。
我々は、『CPU』を搭載した『アーケードゲーム機』の開発に挑戦する。
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了解しましたー。
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こうして『任天堂』は
『CPU』を搭載する『アーケードゲーム機』に挑戦することになるんだ。
そして、1979年
『任天堂開発二部』は、
『アーケードゲーム機』の『スペースフィーバー』を発売する。
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同年、『スペースフィーバー』の発展機である『ハイスプリッター』を発売するのだ。
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なんか、『スペースインベーダー』のパクリでは?
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・・・・・・
いやいや、当時『インベーダーブーム』に乗って
『ゲームメーカー』がこぞって『亜流ゲーム』を開発していたんだ。
その中でも数少ない独自性のある『亜流インベーダーゲーム』だったんだよ。
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独自性のある亜流?
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こうして開発した『任天堂』の『アーケードゲーム機』は、
爆発的ヒットはしなかったけど、
着実に『アーケードゲーム』の実績を積み上げていったの。
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そして、この『アーケードゲーム』の開発経験が
その後の『ファミコン』の開発に生かされることになるんだよ。
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今回は、ここまで
次回は、『スペースインベーダー』に衝撃を受けた『任天堂』開発部に
また新たな、衝撃が走る。
そのゲームの名は
アーケード業界の雄『ナムコ』が開発した『ギャラクシアン』。
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ご閲覧ありがとうございました。
トゥットゥルー♪
『ファミコン』誕生前史シリーズ
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