第3回『ファミコン』のCPUはどうする？『上村部長』の選択　– 『ファミコン』誕生物語

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2020.04.16

ファミコン・サイトマップをご紹介します。

開発コード名は

ガメコム

・・・・・・・・・

『GAMECOM』で『ガメコム』みたいだよ。

『ファミコン』の『開発コード名』や『名前の由来』は別ページで
ご紹介しています。

第6回『ファミリーコンピューター（ファミコン）』は、こうして名付けられた– 『ファミコン』誕生物語

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2020.03.18

そしていよいよ『ファミコン』のCPU選定が始まるんだ。

我が社の『家庭用ゲーム機』は

『アーケードゲーム』の『ドンキーコング』を家で遊べるようにしたいんだ。

何かいい半導体あるかな？

やはり『8ビット』のCPUがいいですよ。

開発しやすいのは『8088』か『Z80』あたりの
『インテル社』の『80系』がいいですよ。

特に『Z80』は価格も安いし開発もしやすいですよ。

うーむ『Z80』かー。

1982年当時

CPU業界は『16ビットCPU』の時代に入っていたんだ

『インテル』の『CPU8086』や
『モトローラ』の『CPU68000』などが
パソコンに採用されていたんだ。

そして1世代前の『8ビットCPU』は価格が安くなり

『業務用の電子機器』や『家庭用ゲーム機』『アーケードゲーム』にも
利用されるようになっていたんだ。

『インテル社』の『8080』や
『ザイログ社』の『Z80』がゲーム開発でよく利用されていたんだ。

『任天堂』の社内でも
『Z80』で『アーケードゲーム』などを開発していたんだ。

『ファミコン』が発売される、1983年には

『ゼビウス』が

『Z80』を3枚搭載して『ナムコ』の『黄金時代』を支えていたんだ。

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『任天堂』の『開発2部』でも

『アーケードゲーム』を開発していた時に

『ギャラクシアン』に影響を受けて開発した、
1980年の『レーダースコープ』や『ドンキーコング』で
採用されていたんだ。

『リコー』さん

社内では『Z80』が開発しやすいと言ってますよ。

『6502』？

そうですか。

うーむ『6502』ねー

・・・・・・・

『6502』ですか？

『6502』なんかさわったことないですよ。

『Z80』向けの開発ツールなら社内にたくさんありますけど。

『6502』ってどうやって開発するんです？

『Z80』にしましょうよ。
『Z80』ならすぐ開発できます。

うーーむ。

『6502』こと『MOS 6502』は

アメリカの『モステクノロジー社』が

1975年に発表した『8ビット CPU』でなんだ。

日本のゲーム機では『Z80』が主流だったんだけどね。

うーむ、確かに我々の目的は

『アーケードゲーム』の『ドンキーコング』を家でも遊べるようにすることだ。

ドンキーコングは『Z80』で開発されているから

移植するには『Z80』のCPUを採用したほうが確かに開発しやすい。

部下たちが『Z80』を薦めるのもわかるのだが・・・

しかし『Z80』を入手するには『ライセンス契約』からはじめなければならない

そうすると、発売が予定より1年以上長くなる可能性がある。

それに引き換え『6502』は

『リコー』さん『ライセンス』を獲得しているからすぐに開発が可能だよな。

しかも価格が安い
『チップ面積』が小さいということは更に価格を抑えることができる。

それに、他社から真似をされないためには

国内であまり普及していないCPUのほうがいい。

ここで『上村部長』は、

『山内社長』からの『家庭用ゲーム機』開発を依頼された時の
条件を思い出していたんだ。

わかりました『社長』
『家庭用ゲーム機』をつくってみます。

お願いしたいことですか？

そうですねー、ありえますね

3年間ですか

ちん

うーん、

3年間真似出来ない『家庭用ゲーム機』ねえ

こりゃまた、難題だなー。

ということで

『山内社長』から『上村部長』への『家庭用ゲーム機』の開発依頼には
3年間、他社が真似できない商品を作りなさいという
条件を言い渡されているんだよ。

この『山内社長』からの条件が

『上村部長』のCPU選択の時に頭に過ぎったんだ。

そして『上村部長』は決断する。

そして、その決断の理由とは・・・

この決断が『ファミコン』を成功の引き金になるとは・・

しかし、その決断に部下たちは・・・・

第4回『ファミコン』のCPUは・・『上村部長』の決断　– 『ファミコン』誕生物語

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2020.04.17

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