「電子工作：ノギスで測る方法」についてご紹介｜「電子工作/修理/メンテナンス」

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今回は、「電子工作：ノギスで測る方法」についてご紹介します。

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ここまでに、電子回路についてのさまざまなトレーニングを見てきました。指を使うこともあれば、ピンセットやラジオペンチを使うこともあります。また、ブレッドボードやユニバーサル基板の穴と穴のピッチ(2.54mm)を基準にすれば、大半の試作が可能です。

そうしたときに便利なのがノギスです。直線定規や三角定規の目盛りは、ふつう1mmきざみです。これでは、リード線とリード線のピッチ、あるいは部品同士のすき間など、ちょっとした確認をするのも困難です。

一般的なノギスであっても、最小読み取り値は0.05mmと0.1mmです。この性能は、電子回路の製作では十分すぎるほどです。低価格なもので結構ですから1本備えておくことをお奨めします。

ノギスは、直尺にパス(コンパス形の計測器)の機能を組み合わせ、これに副尺を取り付けたものです。JIS(日本工業規格)にも規定されており、そこにはM形とCM形という2種類が掲載されています。

下記に示す標準的なM形には、測定部が3箇所あります。

被測定物の外径を測定するときは、被測定物の中心線とノギスのジョウが直角になるように、静かにはさみます。

ノギスのジョウは、決して分厚いものではないため、傾くことが多いため、注意しなくてはなりません。このときにジョウを傾けると、実際よりも大きな値になってしまいます。

また、できるだけ被測定物を本尺に近づけて測定すると、誤差が少なくなります。

測定しているとき、被測定物からジョウに対しては、測定力と同じ大きさで、反対方向の力が作用します。この力によって、スライダー側のジョウは、下記に示した矢印の方向に回転し、誤差が生じるのです。

たとえば円筒の内径を測るときは、内側測定用クチバシを使います。外径測定のときと同様に、傾かないようにしなくてはなりません。

段差や穴深さを測定する場合は、デプスバーを下記のように使います。

デプスバーの特長は、先端部の「逃げ」、つまり切り取った部分があるという点です。これがあるおかげで、被測定物の隅に丸みがあっても、正しく測定することができるのです。

実際の測定値は、本尺と副尺を足し算して求めます。

まず、副尺目盛りの0のところの本尺を読みます。下記では、4mmです。次に、本尺と副尺の目盛りが、タテに一直線になるところの副尺を読みます。

副尺の目盛りが7.5ですが、これは1mmを目盛り10として表記したものですので、0.75mmということになります。

したがって、下記の目盛りは、4+0.75=4.75mmです。もし、本尺と副尺の目盛りがぴったりと合わないときは、中間の値を目測で読み取ることになります。

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