スーパーファミコンの誕生
~懐かしいスーパーファミコンの時代~その1


今回はスーパーファミコンの誕生~懐かしいスーパーファミコンの時代~をご紹介します。
スーパーファミコンと90年代のゲーム機・サイトマップのご紹介

スーパーファミコンと90年代のゲーム機のサイトマップをご紹介します。
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今度のファミコンは、16ビットだってよ!スーパーファミコン登場

1990年11月2日。待ちに待った日がやってきた。
これまで任天堂のファミリーコンピューターにのめり込んでいたゲームファンが待ち望んでいた、後継機であるスーバーファミコンが発売された日だ。

今度のファミコンは、16ビットだってよ!

と、よく友達の間で噂が飛び交ったものだよね。
一体、スーパーファミコンが、ファミコンと比べてどれだけすごいのか。
その数字の意味を理解していたわけではなかったが、友達との会話では、ファミコンの8ビットから16ビットに、パワーアップしたという話で持ち切りだったよね。

実際、実機を手に入れてみると、値段も高くはなったけど、
ファミコンと比べて明らかに増した重厚感。
まさに『スーパー』という響きが外観に現れていた。
さらにカセットのほうも、サイズが大きくなったために、データの容量がたっぷり入った気がして、より高価なものを手に入れている感覚だったね。

僕らは自らが”進化”したかのごとく、テレビへの接続コードをファミコンからスーパーファミコンに切り替えて、遊びに遊んだ。
『スーパーマリオカート』、『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズ、『クロノトリガー』、『ストリートファイター2』、『ダビスタ』、『F-ZERO』・・・。
これまで遊んできたファミコンゲームと比べて、
ストーリーは重厚になり、高画質で、ハイクオリティーになったゲームの数々が、ゲームユーザーを熱く魅了した。

複数のライバル機も登場したけど、
なんといっても僕らの少年、青年時代にそばにあったのはスーパーファミコンだった。
このシリーズでは、スーパーファミコン発売から懐かしの想い出と共に、ワクワクしながらゲームに興じた青春時代にトリップしていただければ幸いです。
1990年に発売され、爆発的ヒットとなったスーパーファミコン。

数々の名作を生み出した、スーパーファミコン。
先代のファミコンでは作れなかった、ゲーム史に残るような名作ソフトが、多数生まれたのもその性能があったからだよね。
一体、どのような違いがあったのか、改めてファミコンとスーパーファミコンを比較していこう。
任天堂の発表から、約3年待たされ続けたスーパーファミコンの発売日

空前の社会現象となったファミコン発売から、7年が経った1990年。
待ち焦がれていた、後継機であるスーパーファミコンがようやくお目見えした。
スーパーファミコンは、発売3年前に発表されていた?

1987年当時は、まさにファミコンブーム真っ只中だった頃、
しかし、ここでライバルたちが登場し始めるんだ。
NECからは、高性能ゲーム機である、PCエンジンを1987年10月発売すると発表されており
任天堂の最大のライバルであった、セガも
翌年の1988年10月に、16ビットの家庭用ゲーム機が発売されるという噂が・・・

1987年は、ファミコンよりも高性能なライバル達が、次々と登場する予感がゲーム業界を渦巻いていた年でもあったんだ。
そんな、新機種の家庭用ゲーム機の期待が、盛り上がりつつある
1987年9月、あの任天堂の重鎮、山内社長からある単語が飛び出したのだ。

なるほど、NECさんもセガさんも、次世代機をねえ。
いやー、うちもファミコンに変わる、新しい家庭用ゲームを開発してますんやわ。
名前は、スーパーファミコンにしようとおもっとりますんや。

なんと、任天堂からの最初のアナウンスは、
正に、NECのPCエンジンが発売される、1ヶ月前の1987年9月に行われていたんだ。
この時、任天堂のファミコン、スーパーファミコンの親である上村部長は、山内社長のコメントに対して

あらー、社長言っちゃたよー。

だったのか、それとも任天堂によるNECとセガへのジャブ打ちだったのかは、知る由もない。

なんか、山内社長がぽろっと言ってしまったような気がするけど・・・

とはいえ、このファミコン後継機種である、スーパーファミコンの正式なアナウンスは、
山内社長の発言から、1年後の1988年まで待たねばならなかった。
実は、ファミコンの次世代機の開発プロジェクトは、1985年からはじまっていたんだよ。

1985年から?

そう、1985年といえば、
任天堂は、ROMカートリッジに変わる、ディスクステムの開発や
ファミコンをアメリカで売り込むための海外版ファミコンのNESの発売、そして、ファミコンの次世代機であるスーパーファミコンの開発など
ファミコン、スーパーファミコンを生み出した任天堂の開発二部の上村部長は、大忙しの時期だったんだよね。

上村部長、大変そう。

上村くんいいもんつくってやー。
任天堂のスーパーファミコン公式発表

そして、翌年の1988年11月21日に、
待ちに待った次世代家庭用ゲームの正式な発表が、任天堂本社で行われたんだ。
その時の任天堂の発表では、

ファミリーコンピュータの、次世代家庭用ゲームである、
スーパーファミコンは、1989年7月に発売を予定しております。

と言うものであった。

おー来年には、スーパーファミコンで遊べるぞー。
待ちに待った、スーパーファミコンの発売

しかし、期待のファミコン次世代機は、そこからさらに延期に次ぐ延期となってしまい。
気がつけば、1980年代は終わりを告げ、1990年を迎えてしまった。

あらー

この頃の子どもたちは、

任天堂さん、いつになったら、スーパーファミコンで遊べるんですか?

・・・・

そんな1990年の、もう直ぐでクリスマスを迎えようとしていた、11月21日
ついに、ファミコンの後継機種であるスーパーファミコンが発売されたのだー。
まさに、クリスマス商戦ギリギリ滑り込みの発売であった。世間では、一時

あれは任天堂得意の、出る出る詐欺だね。

などと揶揄されたりもしたが、
いざ発売されてみるとスーパーファミコンは、ライバルのPCエンジン、メガドライブをを蹴散らし、
ファミコンの販売台数にも肉薄する爆発的ヒットとなったんだ。

この頃から、
家庭用ゲーム機の発売前の、マーケティング戦争が始まっていたんですね。

まあ、次世代ゲーム機、出る出る詐欺マーケティングとも言うがな・・・

まさに、16ビット家庭用ゲーム機戦争と言うレースで、周回遅れだった、任天堂が、いきなりレース後半に、NECとセガをごぼう抜きしてしまったのだ。

抜かれた、PCエンジン、メガドライブは無念だったろうね。

屈辱だー。
8ビットのファミコンから超絶グレードアップしたスーパーファミコン

では日本の、いや世界中のゲームファンの期待を背負った、後継機であるスーパーファミコンの性能は、
前機種のファミコンからいかに進化を遂げたのだろうか。
それでは、スーパーファミコンの性能を見てゆこうー。

見てゆこうー

CPUは、ファミコンが8ビットだったのに対し、
スーパーファミコンは16ビット。
1ビットとは、2進数の1桁を表し、ファコンの8ビットなら、
2の8乗は、256通りの計算を一度にこなすことができるというもの。
もちろん現在の最新のゲーム機とは比較にならないけど、
スーパーファミコンの16ビットでは、2の12乗は、65536通りの計算を行えることになり、文字通り、ケタが違う処理能力を持ったことになったんだ。

この処理能力を生かして、32768色から選択可能な15色カラーパレット、
それらのカラーを適用可能な16色スプライト、一画面あたり最大128個のスプライト同時表示を実現したんだ。
これはファミコンはもとより、ライバル機のメガドライブやPCエンジンとも比べ物にならないほどの高性能となっているんだ。
また背景のほうも、
多重スクロールと回転・拡大・縮小表示機能、半透明機能を使用することが可能になったよ。

スーパーファミコン本体と同時発売された『F-ZERO』のように、
背景の回転機能とラスター制御を組み合わせて3D空間を動いたりするようなゲームを作れるようになったのだ。
『F-ZERO』については、以前動画で紹介したことがるね。

音源も豪華になり、
ソニーのDSPによるPCM音源を採用し、ADPCMを利用して8音まで鳴らすことができるようになった。
ファミコンは、懐かしいピコピコ のPSG音源だったけど、
セガのメガドライブは、ファミコンより高音質のFM音源を採用していたよね、
スーパーファミコンは、さらに音源を進化させて、ほぼ生音に近いPCM音源を採用していたんだ。

まあ、このPCM音源チップを提案したのが、
あのプレイステーションの生みの親である、ソニーの久夛良木 健(くたらぎ けん)さんだから、
この頃から、ソニーとの因縁が始まろうとしていた頃だよね。

まさか、その後プレステが誕生するとはね・・・
革新的なコントローラライバル機を圧倒した存在感

そして、ご存知のようにコントローラーも革新的に変更を遂げたんだ。
ファミコンやPCエンジンが2ボタン、メガドライブは、3ボタンを横一列に並べているのに対し、スーパーファミコンは、4ボタンになり、
右肩と左肩には、人差し指で操作するL/Rボタンもスーパーファミコンが初めて設置されたのだ。
コントローラーとしての利便性は向上し、このL/Rボタンは、後のゲーム機ほぼ全に継承さるようになるのだ。

そういえば、ファミコン時代には、
最初の頃のコントローラーボタンは、ゴム製の四角ボタンでよくめり込んでしまって、ボタンが押せなくなったことがよくあったもんね。

スーパーファミコンでは、丸形のプラスチック製にしました。

それに、コントローラーを壊しちゃった時に、交換ができなかった問題は?

はい、ファミコンではコスト削減のたね直付けでしたが、
今回のスーパーファミコンでは、あの頃の教訓から、
ファミコンより価格が値上がりしてしまいましたが、取り外し可能なコントローラーを採用しました。

ファミコン、スーパーファミコンの生みの親である、上村部長も
ファミコンでは、さんざんトラブル対応で泣かされたからね
その教訓が、スーパーファミコンでは生かされているよね。

上村部長のファミコントラブル体験は、
別ページに掲載していまうのでご興味のある方は、是非ご参照下さい。


ファミコンとスーパーファミコンの性能比較

ここで、ファミコンとスーパーファミコンの性能比較表を作成しましたのでご覧下さい。
ファミコン | スーパーファミコン | |
発売日 | 1983年7月15日 | 1990年11月21日 |
価格 | 14,800円 | 25,000円 |
カセット | ROMカセット | ROMカセット |
CPU | リコー製RP2A03(8ビット) | リコー製5A22(16ビット) |
容量 | 1メガバイト | 6メガバイト |
メモリ(メインRAM) | 2KB | 128KB |
動作周波数 | 1.79MHz | 1.79MHz 2.68MHz 3.58MHz切替式 |
音源 | 8bit 矩形波2音 +三角波1音 (+ノイズ+DPCM) | 16bit 32KHzステレオ (8チャンネル) |
解像度 | 256ピクセル×240ピクセル | 512ピクセル×448ピクセル |
グラフィック | 54色中、同時発色数25色 | 32768色中、同時発色数256色 |
寸法 | 幅150×奥行220×高さ60mm | 幅200×奥行242×高さ72mm |
重量 | 約620グラム | 約1,350グラム |
消費電力 | 約4ワット | 約8ワット |
外部接続 | 15ピン拡張コネクタ | 28ピン拡張コネクタ |
コントローラー | 十字ボタン A/Bボタン START、SELECTボタン | 十字ボタン A/Bボタン X/Yボタン L/Rボタン START、SELECTボタン |
世界で売れたモンスターゲーム機、スーパーファミコン

こうして、スーパーファミコンは、
使い勝手の良さと性能の高さ、そしてなんといっても魅力的なゲームソフトが沢山発売されたことにより、
メガドライブや、PCエンジンなどのライバル機を突き放し、家庭用ゲーム市場で圧倒的なシェアを獲得することになるんだ。

そしてスーパーファミコンは、およそ6年以上もの長期にわたる間、
ゲーム機の王座に君臨し、国内だけで、1710万台、全世界合計4910万台を出荷するモンスターゲーム機となったんだよ。

今回はここまで
次回はスーパーファミコンのライバルたち、90年代の家庭用ゲーム機戦争
~懐かしいスーパーファミコンの時代~
についてご紹介します。

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