彫金/ジュエリー打つ道具「基礎技法とその工具の使い方：打つ道具(打ち出し鏨/オタフク鎚金鎚/木槌/砂袋/芯金/刻印)」のご紹介｜彫金/ジュエリー入門

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今回は、彫金/ジュエリー「基礎技法とその工具の使い方：打つ道具(打ち出し鏨/オタフク鎚金鎚/木槌/砂袋/芯金/刻印)」をご紹介します。

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打ち出し鏨(たがね)用の株2分〜5分まで市販されています。ブローチ程度の大きさの作品であればあまり大きな株は必要ないので刃鏨用の株を利用することもできます。

打ち出しは板からレリーフを作る技法です。ブローチ、リングといろいろなアイテムに応用できます。裏からおおまかに木鏨で出し、ヤニに固定し鏨で表面の形を作っていきます。

木鏨で裏から作業するときは通常砂袋の上で行いますが、砂袋の替わりに雑巾を何枚か重ねた上でも結構大丈夫です。

木製は金槌の柄を利用して作ります(柄だけ販売しているお店もあります)。打ち出しによる造形が終わった後に打つ、仕上げ用の特殊な鏨としては魚々子鏨、千鳥石目等があります。

鏨を打つ作業に用いる金槌で大きさも数種あり、目的によって使い分けます。刻印を打刻するときも使いますので6分(18mm)位のものを1本購入しておくと便利です。

日曜大工で使う金鎚から石工用、金工用等すべて金鎚ですが、ジュエリー制作に使う代表的な金鎚に、地金を延ばす「のべ鎚(からかみ鎚)」、リベットのかしめ等に使う「いも鎚」があります。

大きさも数種ありますので目的によって選ぶようにします。なお、オタフク鎚や金鎚は柄付きのものと、金の頭と柄を別々に購入し仕立てるものがあります。プロは自分の手にしっくりするよう別々に購入し仕立てるケースが多いようです。

頭が木製の槌で、平らなものと両端が丸くなった「しゅもく槌」があります。木製なので地金にキズがつきにくく、リングの成形や板のならしに使います。プラスチックハンマーも同様でプラスチックの頭部をヤスリで成形し使用することもできます。

文字通り砂の入った袋で、布製・革製があります。形が自在になるので打ち出しの際、裏から「しゅもく槌」や木鏨で打ち、おおまかな形を作るのに使用します。

リングを作るには欠かせない工具です。地金を芯金に添わせて叩いて丸くし、サイズ棒でサイズを確認します。他に石の覆輪や石座を作るのに便利な爪芯金、バングル用の芯金があります。特殊な製品や石枠用としては、四角六角楕円等の芯金もあります。

銀金・プラチナ等、貴金属で作った作品には必ず品位を表す刻印を打ちます。打刻すると文字の部分が凹む「朱文」、四角の枠の中に文字が浮き出る「白文」があります。

キャストのリング、またはうっかり打刻を忘れてしまったような時には、「曲がり」の刻印があります。基本的にリング用ですので打刻面にはアールがついています。

そのほかアルファベットや数字の刻印も市販されていますので、記念日や名前を入れることもできます。

また制作者を明示するためプロやメーカーはそのサインを打刻します。工具店に注文すればどのような形・大きさ・書体でも作ってくれますので1本は持っていることをおすすめします。

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