「RCラジコン ブラシレスモーターの進角調整」についてご紹介｜RCラジコン入門

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今回は、「RCラジコンブラシレスモーターの進角調整」についてご紹介します。

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R/Cカーで使われるブラシレスモーターの多くには「進角調整」と呼ばれる機能が装備されています。

進角を変更するといったいどんなことが起きるのか?
そして、この機能をうまく使いこなすコツとは?

進角を変更すると何が変わるかというと、それはモーターの回転数です。

• 進角を増やす(進める)と、モーターの回転数がアップし、進角調整前と同じギヤ比で走った場合にマシンのスピードも向上します。
• 反対に進角を減らしていくと、モーターの回転数は減少します。
• つまり、マシンを簡単にスピードアップできるのが進角調整ということになります。

もちろん、その分デメリットもあります。それは消費電流と発熱量の増加です。

• 消費電流量の増加はマシンの走行時間短縮を招き、
  発熱量が増えると、
• エネルギー効率が落ちると同時にモーターの負担も大きくなってしまいます。

モーターの進角調整と混同してしまいがちなのがESCのブースト(ターボ)調整機能です。

• ブーストも進角調整の一種なのはまちがいないのですが、モーターの進角量が常に一定なのに対し、
• ブーストはスロットルの操作量に対して2次曲線的に進角が増加するという違いがあります。

ブラシレスモーターでの進角調整は、モーターの回転部分となるローターの位置(極性)を検知するセンサーの位置を変更して行います。この方法自体はブラシモーターの進角調整と変わりませんが、実際の内容は異なっています。

ブラシレスモーターの進角調整方法としてもっともポピュラーなのがエンドベルを回転させて進角を変更するスタイルです。

ほとんどのブラシレスモーターではエンドベル、またはモーターケースに目盛りが刻印されているため、現在の進角量を知ることができます。大抵の場合、進角調整の上限値が設けられています。

やや特殊なのがドイツLRP社製ベクターX20モーターシリーズの進角調整法です。

センサーを回転させるということ自体は他のモーター同様ですが、その固定は角度違いのインサートをセンサーとエンドプレートの間に入れることによって行います。

ブラシレスモーターの進角調整を行う場合、その調整量をきめるのはマシンシンのスピードと走行時間になります。進角を増やせばスピードが向上し、そのぶん走行時間は短くなります。

そして、考慮しなければならないのがモーターの発熱量です。進角を増やすと発熱量も増し、モーター温度がある一定のポイントを超えると回転効率は著しく低下します。

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