電動RCカーのエネルギー源「走行用バッテリー」についてご紹介｜RCラジコン入門

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今回は、電動RCカーのエネルギー源「走行用バッテリー」についてご紹介します。

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電動RCカーのエネルギー源となるのが充電式のバッテリーです。このバッテリーの種類とそれぞれの特徴を理解して最適なタイプを揃えてみて下さい。

充電によって繰り返し使用可能で、さらに乾電池よりも大きなパワーを取り出せる充電式バッテリー。RCカーでも走行用バッテリーに充電式を使用するのが一般的となっています。

しかし、ちょっとややこしく感じるのが、この充電式バッテリーにも構造の異なるいくつかのタイプがあることです。もちろん、R/Cカー用に作られているので、どのタイプのバッテリーであってもシャシーへの搭載は可能ですが、出力特性や容量はタイプによってかなり違ってきます。

また、コスト(製品価格)の違いも見逃せないポイント。現在のR/Cカーに使用されるバッテリーは大別して4タイプ。それぞれにメリットとデメリットがあり、使用目的や予算などに応じて最適なバッテリーを選んで下さい。

ラジコンで利用されているバッテリーは、4タイプ（ニッカド、ニッケル水素、Li-Po、Li-Fe）あります。その中で現在最も利用されているのがリポ系リチウム電池のLi-Poバッテリーです。

しかし取り扱いには慎重さが要求されるため、正しい使い方を知っておく必要があります。

現在、世界的なEV時代に向けて各国が総力を上げて開発しているのが、Li-Feバッテリー（リン酸鉄系バッテリー：世界シェア50％）です。

正式名称はニッケルカドミウムバッテリーで、R/Cカーでも40年近く使われています。安価で扱いも容易ですが、サイズに対する容量は少なめ。有害物質を含むので注意が必要です。

ニッカドの発展型ともいえる充電式バッテリーで、1.2Vの型バッテリーを6本使用しています。ニッカドに比べて容量が大きく、環境への負荷は少ないのですが、他のタイプに比べて重量は重めとなります。

RCカーの動力用として使用されるようになってからまだ10年は経過していない新世代のバッテリー。容量パワーともにきわめて大きく重量も軽いのですが、過放電に弱いなどの弱点もあり、使い方を注意して使用してほしいバッテリーです。

過充電の際などに破裂の危険性があるLi-Poに比べ、安全性が重視されたバッテリーパック。端子電圧がLi-Poの7.4Vに対して6.6Vと低めですが、安心して使えるバッテリーです。

特性と同時に、バッテリーを選ぶ際に重要なのがそこの形状です。メジャーな1/10スケールのR/Cカーでは、スタンダードな筒型バッテリーの搭載を前提に設計されているものが多く、全長や幅が同じであっても、角型バッテリーが搭載できないケースもあるので注意して下さい（カスタマイズすれば搭載可能）。

単2電池よりひと回り小さい「サブC」型バッテリーを3本×2列でまとめたバッテリーパック。長年使われている形状であり、ニッカド&ニッケル水素バッテリーバックは基本的にこのスタイルです。

重心を低くできるため、レース用モデルの多くに使われる角型バッテリー。一般に筒型のコネクターが装備されていますが、ワイヤー＆コネクタータイプも存在します。

ミニッツレーサーなどに使われる乾電池型の充電式バッテリー。電池用のバッテリーホルダーにそのまま搭載でき、送信用としても使用可能です。

サブCを4本並べたサイズに近い大きさのLiPoバッテリパック。容量は少なくなりますが、軽量かつコンパクトというメリットが重視され、レース用マシンなどに採用されています。

かつてのレース用マシンでは、重量バランスを最適化するため、サブCバックを3本ずつ左右に振り分けて搭載していました。それを継承したLiPoパックです。一体化したスクエアタイプもあります。

R/C用バッテリーのラベルには、いくつかの数字が記されています。

• 末尾に「V」が付いているのはそのバッテリーの電圧を表し、この数字が大きいほどバッテリーの電圧は高くなります。
• そして気になるのが、通常4桁の数字の後に記された「mAh」という文字。これはバッテリーの容量を表すもので、こちらも数字が大きければ容量も大きいという意味になります。

走行用バッテリーに注意がいきがちになりますが、送信機に使用するバッテリーにも気を配りたいものです。送信機のバッテリー残量が不足すると、マシンがノーコン状態になってしまう危険もあります。

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