【SFC】スーパーファミコンと90年代の家庭用ゲーム機~セガサターン、PC-FX、プレイステーションなど~その2

1970年代のテレビゲームから始まった家庭用ゲーム機の販売競争は80年代のファミコンの登場で一層激化し、

90年代に入ると新世代ゲーム機が入り乱れ、様々なメーカーの参入を招き、まさに戦国時代に突入した。

今回はスーパーファミコンが戦ったライバルゲーム機との戦歴をご紹介させて頂きます。

そしてPCエンジンは、コア思想に基づいて次々と周辺機器が開発され、

1991年には『SUPER CD-ROM2』を発売、価格は、47800円。

SUPER CD-ROM2』は、
PCエンジン『CD-ROM3』の勢いに乗って、2メガビットに拡張されたPCエンジンの周辺機器、及びゲーム機。

1980年代後半は、高騰するROMカードリッジに変わる、大容量媒体のCD-ROMが期待されていた時代、

ファミコンでは実現できない、大容量CD-ROMの登場により、

PCエンジンからは、パソコンRPGのイースやエメラルドドラゴンなどの名作が次々と移植され、

1990年代に入っても、PCエンジンは、国内でスーパーファミコンに次ぐシェアを占めたんだ。

しかし1994年の32ビ ットの次世代機戦争で世代交代の憂き目に遭い、
1994年に動画再生を充実させた、『PC-FX』を登場させたが、

これがまずかった・・・

PC-FXは、PCエンジンの流れを汲み、動画再生に特化した性能で、他機種では再現できない描写ができることが特徴。価格は、49800円。

しかし、当時ゲーム業界主流の3D機能がなく、キラーソフトの不在などによって商業的に失敗し、家庭用ゲーム機戦争から脱落。

そして1998年には、NECグループは家庭用ゲーム機業界から撤退することになる。

パートナーのハドソンも、1990年代以降ヒットタイトルに恵まれず、業績が悪化。

2011年には、コナミの完全子会社になり
そして、2013年末をもってハドソンブランドは消滅、名実共に40年7か月の歴史に幕を下ろした。

そして、次に任天堂に挑戦状を叩きつけたのが、
早くからアーケードゲーム機と家庭用ゲーム機に参入していたセガ・エンタープライゼズだよ。

しかし、スーパーファミコンが発売されるやいなや、シェアを急速に奪われたため、

1994年にセガ自称の『64bit級』『セガサターン』を発売。価格は、44800円。

高水準な2D描画機能で、セガ得意のアーケードゲームから多くのタイトルが移植された。

日本市場では、セガとして最も売れたハードだったが、
後に登場する、ソニーの仕掛けた価格競争に敗れてしまう。

など、自虐ネタ連発のCMで捨て身の勝負に出だ、セガであったが・・・

しかし、部品供給の遅れから供給不足となり、さらにソフトメーカーも販売が遅延。

結局、2001年にドリームキャストの販売を終了し、セガは長年のハードウェア事業から撤退した。

北米の3DO社のゲーム機のライセンス供与を受けた、家庭用ゲーム機の第5世代機とし登場したのが、あのパナソニックが1994年発売したのが、3DO REAL。価格は、54800。

2002年には海の向こうからこんにちわ

パソコンソフト業界のガリバーのマイクロソフトが『Xbox』を引っ提げて日本に上陸、

本体は得意のパソコンのPC/AT互換機用パーソナルコンピュータの部品をほぼそのまま流用、XboxLiveやDVD-ROMを採用し、価格は34800円。

世界市場では支持されたが日本では、洋ゲーばかりが目立ち、日本のユーザーの心をくすぐるゲームタイトル不足のため魅力掛けたゲーム機に。

結局、普及は低迷し一部ゲームマニアが愛用する。

しかし、そこに強力なライバルが登場する。

90年にスーパーファミコンが発売されると、ライバルのPCエンジンやメガドライブをあっという間に追い越し、家庭用ゲーム機市場でトップに躍り出ることになる。

しかし、94年の32ビ ットの次世代機戦争に突入するとセガサターンや、PC-FXなどが登場しその中でも、人気を集めたのが、

皮肉にも任天堂との共同開発計画が流れた結果、ソニーの面子にかけて開発されたCD-ROM搭載の32ビット機、PlayStation登場。価格は39800円。

PlayStationは、大容量と3Dポリゴン描画に特化した性能の高さを併せ持っていた。主要な半導体は自社で独自設計ないしカスタム化したもの、

PlayStationは、
ゲーム業界の流れが、2Dから3D時代へと流れを変え、

以前から問題になっていた、任天堂の問屋制度によりゲームソフトの流通にメスを入れ、
ソニー得意のCDの製造、販売網を活かして、低価格で素早くユーザーにゲームソフトを届けられる流通網へと変化をもたらした。

2000年には、後継機『PlayStation2』を発売。価格は39800円。

下位機種との互換性や、CD-ROMの約7倍の容量を持つDVD-ROMを採用など、2003年頃には日本国内外ともにトップシェアに立つことに。

『PlayStation2』は、据え置き型の家庭用ゲーム機史上初1位となる累計出荷台数が1億5000万台を突破したんだ。