第4回『ハドソン』ファミコンの参入を決意 – 『ハドソン』のファミコン参入物語


今回は、
第4回『ハドソン』ファミコンの参入を決意 – 『ハドソン』のファミコン参入物語 をご紹介します。

いよいよ『ハドソン』が『ファミコン』への参入を決意する。
今回は、ハドソンがどのようにして『ファミコン』参入の決意に至ったのかについてご紹介します。

『ハドソン』は『シャープ』の仲介で
『任天堂』の『ファミリーベーシック』の開発を経験する。
そして『ファミコン』に興味を持つことになるんだ。
『ハドソン』と『ファミコン』との出会い

『ファミリーベーシック』の開発中の『ハドソン』

『ハドソン』は『任天堂』からの『ファミリーベーシック』の開発依頼のおかげで、『ファミコン』を発売前に体験することができたんだ。

『ハドソン』のスタッフ

『ファミリーコンピューター』?
どんなものか、ちょっと『プレイ』してみましょうよ。

『ハドソン』のスタッフは、
『ファミコン』をテレビに接続して、発売前の『ゲームソフト』で『プレイ』してみたんだ。

おおー『グラフィック』がすごくいいですね
これ、すごい『ゲーム機』かもしれませんよ。

ピコピコピコ
ピコピコピコ
ピコピコピコ
おー、おもしろいー
この『任天堂』の『ゲーム機』、まるで『ゲームセンター』のゲームみたいですよ。
中本さんー、この『ゲーム機』すごくおもしろいですよ。

なにー
どれどれ
ピコピコピコ
ピコピコピコ
ピコピコピコ
このゲームすごいなー
これ何ていう『ゲーム機』だっけ?

『任天堂』の『ファミリーコンピューター』ですよ。

これを『任天堂』が発売するのかー

『ハドソン』のスタッフにとって、
『任天堂』が発売する『ファミリーコンピューター』は、全く新しい体験だったんだ。
1980年代はじめの『パソコン・ゲーム』

『ファミコン』が発売される、
1980年代はじめは、『パソコン』はまだ黎明期の時代
パソコン業界では、
8ビット機の『NEC』の『PC-8800シリーズ』や
『富士通』の『FM-8』
そして『シャープ』の『X1シリーズ』などが発売されて間もない頃で

この頃の『パソコンゲーム』は、まだこんな感じでした。

うーん
かなり、つらいなー
ゲームの王様『『アーケードゲーム』

そして、当時のゲームの最先端は『アーケードゲーム機』だったんだ。

『アーケードゲーム・メーカー』の『ナムコ』の『ギャラクシアン』や『パックマン』などのゲームが大人気だった頃

『パソコンゲーム』を主に開発していた、『ハドソン』にとっては
『ファミコン』の『アーケードゲーム』のようなスムーズな『画面スクロール』
そして、小気味よく動く『キャラクター』たちに
『ハドソン』のスタッフたちは驚きを隠せなかった。

『ハドソン』のスタッフ

この『ゲーム機』、『スプライト』を使っているんじゃないですか?

『スプライト技術』を?
まさかー、だって『スプライト』は『アーケードゲーム』でつかう『技術』だよ。
『家庭用ゲーム機』で『スプライト技術』を採用しているのか?

『ハドソン』が『ソフト開発』していた『パソコン業界』では、
当時、まだ『スプライト技術』は使われていなかったんだよ。
『パソコン業界』で、『スプライト技術』が本格的に採用されるのは、1980年代後半からなんだ。

1987年に『シャープ』から発売された『X68000』や
1989年の『富士通』の『FM TOWNS』の頃まで待たなければならなかったんだ。

海外では、家庭用のパソコンとして販売されていた、
『ATARI-400(アタリ社)』や『TI-99(テキサスインスツルメンツ)』、
『VIC-1001』とその後継機種、そして『コモドール64』などで
『スプライト』が採用されていたんだ。

だけど、日本ではそれほど知られていない機種ばかりで、
日本国内のパソコンゲームで『スムーズ』な『グラフィック描写』が実現できるようになるのは、
1985年に『NEC』から発売される『PC88mkIISR』まで待たなければならない。

一方、アーケード業界では『ナムコ』の『ギャラクシアン』が『スプライト技術』を採用してから、
『アーケードメーカー』の『ナムコ』や『セガ』などが、
次々と『スプライト技術』を採用したゲームを市場に投入してきたんだよ。

『アクションゲーム』などのスムーズな画面描画が必要なゲームは、『アーケードゲーム』の『専売特許』の時代だったんだ。
だから、1万円代という低価格な『家庭用ゲーム機』で
『アーケードゲーム』のように『アクションゲーム』が、自宅で遊べると言うのは、
画期的な出来事だったんだよ。

『ファミコン』ってすごいね
『ハドソン』の驚き、ファミコンのコントローラー

そして、もうひとつ『ハドソン』のスタッフが驚いたのは
『ファミコン』の『十字キー』の付いた『コントローラー』なんだ。

『ハドソン』のスタッフ

この『ゲーム機』すごいですよ、
『ジョイスティック』じゃなくて、『十字』の『コントローラー』で操作できるんですよ。
この『コントローラー』すごく使いやすいです

なになに
おー すごいなー
この『コントローラー』、机におかなくても遊べるじゃない

『アメリカ』で大ヒットした『家庭用ゲーム機』の『アタリVCS』などのゲーム機の多くは
『コントローラー』に、『ジョイスティック』を採用していたんだ。
当時、『家庭用ゲーム機』で遊ぶ場合、ゲーム操作には『ジョイスティック』がよく採用されていたんだ。

『ジョイスティック』は、机や床に置いて『コントローラー』を支えなければならないんだ。
ところが、『ファミコン』の『十字キーコントローラー』は、両手で持つだけで、ゲームを操作することができるんだ。
これなら、『テレビ』に『ファミコン』をつなげて、簡単にゲームで遊ぶことができる。
完成度の高かった『ファミコン』

『ファミコン』は、
当時の『家庭用ゲーム機』では不可能だった、全方向へのスムーズな『スクロール』や『多色スプライト』
そして、使いやすい『十字キーコントローラー』を搭載していたんだ。

『ファミコン』は、ゲームを楽しく遊べるために必要な機能が、すべて備られていたんだ。

『任天堂』の開発した『ファミリーコンピューター』の完成度の高さに

『ファミコン』が売れたら、ゲーム作るべ!

という気運が『ハドソン』社内で高まっていったんだ。
『ファミリーコンピューター』の発売

そして、1983年夏、『任天堂』から『ファミリーコンピューター』が発売される。
『ハドソン』は『ファミコン』が発売されてからずっと『ファミコン』の動向を注目していたんだよ。

注目(熱視線)

当時、『家庭用ゲーム機』では『カセットビジョン』や『セガ』の『SG1000』が発売されていたんだけど、
『ハドソン』は、『ファミコン』をライバルの『ゲーム機』とは別次元の『ゲーム機』だと思っていたんだ。

『任天堂』は『ファミコン』発売と同時に『ゲームソフト』として、
『ドンキーコング』や『ドンキーコングJR』そして『ポパイ』が発売される。
8月には、大人も遊べる『ゲームソフト』として『五目並べ』や『麻雀』を発売。
9月には『マリオブラザーズ』が登場する。

この頃から、子どもたちの間で

『ファミコン』はおもしろいー

と言う評判が『口コミ』で広がってゆくんだ。

『ハドソン』は、『ファミコン』の好調な販売状況をみて
『家庭用ゲーム市場』の成長を確信するんだ
そして、いよいよ『ファミコン』への参入を検討しはじめる。
『ハドソン』、『ファミコン』参入の決断

1983年の秋、『ハドソン』の社内会議

『任天堂』は、『ドンキーコング』や『ドンキーコングJR』など、
おもしろいゲームを作っていますよね。

9月に発売された『マリオブラザーズ』も面白かったですね。
『ファミコン』は子どもたちのあいだで、話題になってきてますし
これは、ひょっとすると『ファミコン』は『ブーム』になるかもしれませんよ。

うーむ、確かに

『家庭用ゲーム機』の中でも
『カセットビジョン』や『セガ』の『SG-1000』と比べても
『ファミコン』の性能は飛び抜けていますよ。

こうなったら
『ファミコン』の『ゲーム』をつくりましょうよ
絶対に売れますよ。

『ファミリーベーシック』の開発で、『ファミコン』の『CPU』の『6502』のコード解析もできてますし
もうすでに『ファミコン・ハード』の性能と限界も知り尽くしてますから
僕たちの『技術力』なら『ファミコン』のゲームを開発することは、可能だと思いますよ。

うむ
・・・
よーし『ファミコン』のゲーム作るべー

作るべー
『ファミコン』のゲーム作るべー

こうして、『ハドソン』は、『ファミコン』用の『ゲームソフト』を開発することを決断するんだ。

『ファミリーベーシック』の開発経験から、
『ファミコン』の『CPU』は、『リコー製』の『6502』を採用していることも知っていたし、
『ファミコン』の『ゲームプログラミング』を書くには、どのように記述したら『ハード』の性能を活かすことができるのかも、熟知していたんだ。

他の『ゲームメーカー』の場合、『ファミコン』ではどんな『CPU』を採用しているのか
どのようにして、ファミコン用の『ゲーム』を開発したらいいのかも、わからない状況だったんだ。
その頃『ナムコ』は?

当時、『アーケードゲーム業界』の『雄』『ナムコ』は高い技術力で
自力で『ファミコン』の『CPU6502』であることをつきとめ
『アーケードゲーム』『ギャラクシン』のファミコンへの移植に成功しています。

うーん、『ナムコ』もすごい
『ハドソン』の幸運

幸運なことに、
『ハドソン』は『ファミコン』の発売前に、
『ファミコン』の『周辺機器』を開発することができたことで、
他の『ゲームメーカー』より、大きなアドバンテージを得ることができたんだ。

そして、なりよりも『ハドソン』には、
最先端のゲーム開発環境と
トップクラスの『ハード』と『ソフト』に、精通した人材が揃っていることが
『ハドソン』に、すばやく『ファミコン』の『ゲーム市場』に参入できる機会を与えたんだ。

さすが、ハドソン

そして、『ハドソン』社内では、どのような手順で、
『ファミコン』に参入するかの打ち合わせが行われたんだ。
『ハドソン』、『ファミコン』参入までの道筋

『ファミコン』への参入が、決まったことだし
次は、『ファミコン』への『参入手順』をどうするかだな。

まさか、『パソコンゲーム』のように、『ゲームソフト』を開発して、
すぐに販売というわけにも行かないですしね。

そうですねー
『家庭用ゲーム機』の場合、『任天堂』が『ハード本体』を作っていますから
『任天堂』に何らかの『許可』を取り付けたほうがいいかもしれませんね。

それに、『ゲームソフト』は、『テープ』や『フロッピー』で販売する『パソコンゲーム』とちがって『ROM』ですからね
『ファミコン』でゲームが遊べるようにするためには、『ROM』を独自で製造しなければならないかもしれません。

うーん、確かにそうだなー
それに、独自に『ROM』をつくったとしても、販売先がないよなー

今まで開発してきた、大人がターゲットの『パソコンゲーム』とはちがって
子供たちの目に留まる『販路』を探さなければならない

そうなると、子どもが集まる『玩具屋』の『販路』を開拓しないといけないし
我社には、『玩具屋』の『販路』がないからな
ゼロから開拓するとなると、骨の折れる活動になるな。

そうですねー。
まずは、ファミコンの『ゲーム開発環境』をつくる必要があります、
それから、『任天堂』から『ファミコン』のゲーム販売をするための
なんらかの『許可』を取り付けたほうが、いい気がしますね。

『販売網』は、『任天堂』さんに相談するか、それがだめなら
自力で開拓するしかなさそうですね。

うーむ、そうだな
まあ、『任天堂』とは『シャープ』からの口添えで話し合いをすれば、なんとかなるだろう

とりあえず、すぐ動いちゃいましょうよ。
『ファミコン』の『ハード』の性能は、わかっていることですし
『開発環境』つくってしまって、それから『任天堂』と交渉する線でどうです?

いいね
それじゃ、急いで『ゲーム環境』作るべー

作るべー

こうして、『ハドソン』は、『ファミコン』に参入するための『ゲームソフト』の『開発環境』をつくりはじめたんだ。

今回はここまで、
次回はいよいよ『ハドソン』が『ファミコン』の『開発環境』をつくりはじめる
そして、『家庭用ゲーム機』の『ビジネスモデル』となる、
『任天堂』と『ファミコン』参入の交渉が行われるんだ。


ご閲覧ありがとうございました。
『ハドソン』のファミコン参入物語シリーズ











