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第1回『ハドソン』の誕生 -『ハドソン』のファミコン参入物語

ハドソン
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第1回『ハドソン』の誕生 – 『ハドソン』のファミコン参入物語

ハドソン

ご訪問ありがとうございます。

今回は、『ハドソン』の誕生『ハドソン』のファミコン参入物語 を紹介します。

おー『ハドソン』懐かしい。

『ハドソン』と言えば?
『桃鉄』とか『バンゲリングベイ』

ハドソン』は『桃太郎電鉄』などで有名な『ゲームソフトメーカー』なんだけど。

 

実は『ハドソン』は日本で初めてパソコン用のソフトウェアを販売したり
『シャープ』のパソコン用の『BASIC』開発や『X68000』のOSである『Human68k』を『シャープ』と共同開発したり

 

そして、『任天堂』の『ファミコン』一番最初に参入した『サードパーティー』でもあるんだよ。

ファミコン(ファミリーコンピューター)

『ハドソン』は、『高い技術力』で、『任天堂』や『大手のゲームメーカー』から一目置かれる存在だったんだよ。

 

そうなんだー

ということで、

『ハドソン』がどのようにしてソフト開発』の『技術力』を蓄積し

 

いかにして『ファミコン』に参入したのかをご紹介します。

『ハドソン』の『ファミコン』参入物語は、動画も作成してますので

是非ご覧下さい。

ハドソンのはじまり

『ハドソン』のはじまりは、

 

1973年に『北海道』の『札幌市豊平区』
熱狂的な『鉄道ファン』であった『工藤社長』が、蒸気機関車の写真販売などをはじめたことからはじまるんだ。

そして『アマチュア無線』好きでもあった『工藤社長』はその後、事業を転換して

『CQハドソン』という『アマチュア無線』の販売をはじめたんだ。

 

この頃の『ハドソン』は『鉄道好き』や『アマチュア無線家』が集まる『小さなお店』だった。

 

『ハドソンマーク』の由来は?

ちなみに『ハドソンの企業マーク』

 

『アマチュア無線』が好きだった『工藤社長』の思いが込められている。

『アマチュア無線』『免許番号』は、エリアごとに定められていて北海道は『8』だったんだ。

だから『ハドソンの企業のマーク』も『ハチなんです。

それで『ハチ』だったんだー

『シャープ』の『MZ-80K』登場

『ハドソン』が、まだ小さな『アマチュア無線』のお店だった頃の

1978年、家電メーカーの『シャープ』がMZ-80Kという『セミキットパソコン』を発売するんだ。

この頃、パソコンはまだ『黎明期

 

『コンピューター』は、数百万円もするため、大企業などでしか利用することが出来なかった。

 

個人で、自分だけの『コンピューター』を持つことなど、夢のまた夢だった時代。

 

そこへ、低価格な『コンピューター』が、自宅で遊べるようになるという夢を実現できる『MZ-80K』

多くのユーザーは、飛びついたんだ。

 

『シャープ』『MZ-80K』は大ヒット商品となり

『MZ-80K』は、のちに発売された『NEC』の『PC-8001と市場を二分する、人気パソコンになるんだ。

『MZ-80K』の大ヒットで『シャープ』は、

 

1980年代に『NEC』と『富士通』を肩を並べる『3大メーカー』の一角として、パソコン市場を賑わせることになるんだよ。

ちなみに、この頃はパソコンではなく『マイコン』と呼ばれていました。
このページでは、わかりやすくするために『パソコン』で統一させて頂きます。

 

宜しくお願いします

『ハドソン』『パソコン』事業に参入

そんな『MZ-80K』がパソコン市場を賑わしている頃

ハドソンの『工藤社長』

ハドソン
工藤社長

『アマチュア無線』の販売だけでは、経営がたちいかないなー

 

なにか新しい事業を探さないと、会社が潰れてしまう。

 

何かおもしろいものないかなー

 

そんなある日『工藤社長』がなにげなく『パソコンの雑誌』を読んでいると
ある記事が、目に入ってきたんだ。

ハドソン
工藤社長

なになにー、アメリカでは『ホビーパソコン』のブーム
『パソコン』ねー

 

ハドソン

これは、おもしろいかもしれないな

ちょっと『アメリカ』に行って『パソコンブーム』がどんなものか見てみよう

こうして『パソコン』に興味が湧いた『工藤社長』は、

早速、アメリカへの視察旅行に出かけるんだ。

1970年代末の『アメリカ』のパソコン事情は?

『工藤社長』が視察旅行に出かけた頃のアメリカの『パソコン』は

 

1977年に発売された、『Apple』社の『Apple II』

 

『コモドール社』の『Commodore PET2001』

 

『タンディ社』の『TRS-80』などが人気だったんだ。

特に『Apple II』は、

 

『RPG』の『ウルティマ』『ウィザード』

 

『アクションゲーム』の『ロードランナー』など、多くの名作『ゲーム』が登場するんだ。

 

まさか、数年後に『Apple II』で人気だった『ロードランナー』『ハドソン』が『ファミコン』から発売するとは、

『工藤社長』もこの時はにも思わなかっただろうね。

『ハドソン』『ソフトウェア』も売ろうかな?

『アメリカ』で『パソコンブーム』を目の当たりにした『工藤社長』は、

ハドソン
工藤社長

これは、日本でも『パソコンブーム』が来るのでは

よし、『パソコン』の販売をはじめてみよう。

ハドソン

んー、そういえば、

『パソコン』を販売するなら、『ソフトウェア』も必要だよな。

『工藤社長』は、

日本でもアメリカのように『ホビーパソコン』がブームになると予想して、

パソコンの販売だけでなく『ソフトウェア』の制作や販売までを手掛けるようになるんだよ。

『ハドソン』は『パソコン』の情報中継基地へ

『ハドソン』は『アマチュア無線』の店から『パソコン』を販売する店に変わるんだ。

 

すると『パソコン』の興味をっ持つ人たちが、札幌中から集まり始めたんだ。

 

当時は、まだ『インターネット』もない時代

『パソコン』の情報収集をするには、

『パソコンショップ』に、足繁く通って

『ショップ』の店員さんや、お店に訪れる『パソコンユーザー』と仲良くなることで

『パソコン』の知識を高める

 

そういう『時代』だったんだ。

 

そして、『ハドソン』は『パソコン』好きのユーザーが集まる、

『パソコン』の『情報中継基地になっていったんだよ。

『ハドソン』『ソフト』販売をはじめる

やがて『パソコン』好きの人たちが『ソフト』をつくり、それを『ハドソン』が発売するようになるんだ。

 

『ハドソン』は『パソコン』のハードだけでなく『ソフト』を制作して販売するお店になっていたんだ。

 

当時は、まだ札幌市内の『小さなお店』にすぎづ、広告宣伝もさほどしていなかったため、
『ハドソン』は『知る人ぞ知るお店』という状況だったんだ。

『ハドソン』ソフト開発をはじめる

この頃から、将来『ハドソン』の社員となる『人材』も集まってくるようになるんだ。

ショップに、札幌市内の学生や『パソコンマニア』の溜まり場となっていた頃、

 

『ハドソン』にやってくる一部のユーザーが『アルバイト』として自ら『ソフト』を開発し、それらの『ソフト』を店頭で販売するようになると

その中から『ハドソン』の社員になる『人材』が、現れるようになるんだ。

 

ちなみに、『ハドソン』でアルバイトをしていた、

 

ファミコン版『ロードランナー』で有名な『中本伸一』さんは、

 

後に『エースプログラマー』になり、その後『ハドソン』の役員になるんだよ。

お、中本さんー

『ハドソン』に、『サンタクロース』がやってくる

『アマチュア無線の店』から『パソコンショップ』に鞍替えしてからも『ハドソン』は、いつ潰れてもおかしくない状況だった。

ハドソンの工藤社長

ハドソン
工藤社長

『パソコンショップ』に転向したとはいえ、なかなか資金繰りが苦しいなー

 

お客さんは、たくさん来てくれるとはいえ、札幌の『小さな店』だからな

 

ハドソン

まさか、全国に『パソコンショップ』を展開するわけにもゆかないし。

 

なんか、日本全国に『パソコンソフト』を売れるような『方法』ないかなー。

 

『工藤社長』は、ふと、目の前にある『パソコン雑誌』の『月刊マイコン』が目に入ったんだ。

ハドソン

『月刊マイコン』

『月刊マイコン』って、そういえば全国で売られている雑誌だよな
全国で販売されているってことは、

 

・・・・・

 

全国の『パソコンファン』が、読んでいるということだよな。

 

・・・・・

ハドソン
工藤社長

そうだ、『月刊マイコン』に『パソコンソフト販売』の広告を掲載するのは、どうだろう

 

そうすれば『パソコンソフト』を、少ない資金で全国に販売できるかもしれない?

 

とういうことで、『工藤社長』は、

 

早速『月刊マイコン』に『ハドソン』で販売していた『パソコンソフト』を広告掲載してみることにしたんだ。

そしたら、これが

 

大当たり

日本全国から『パソコンソフト』を求める『パソコンユーザー』から注文が殺到するんだ。

この頃、パソコンはまだ『黎明期』
ユーザーが『パソコンソフト』が欲しい場合は、自分でプログラムを書かなければならなかった時代なんだ。

 

だから『ハドソン』が『パソコン雑誌』でソフトを販売したことは、
『パソコンユーザー』にとっては願ってもないことだったんだよ。

この時から『ハドソン』は急成長を迎えることになるんだ。

ハドソンのお店

工藤社長ー
『郵便局員』さんが来ましたよ。

ハドソン

おー、『サンタクロース』さんが、今日も来たかー

この頃『パソコン雑誌』に広告掲載した『ハドソン』のソフトを注文する場合

 

『パソコンユーザー』はほしい『ソフト』を『ハドソン』宛に『現金書留』で送っってくる仕組みになっていたんだ。

そのため『郵便局員』が毎日のように

『現金書留』の詰まった白い袋を担いで

『ハドソン』のお店にやってくるようになったんだ。

 

当時のハドソン社内では『郵便局員』を
サンタクロースと呼んでいたんだ。

そして『ハドソン』は日本でも最古の『ソフト会社』の一つとして、

 

着実に、『ソフトウェア開発』の『技術』を身に着けていくんだ。

『ソフト開発会社』の『ハドソン』誕生

しかも『ハドソン』の『ソフト開発』は『シャープ』の『MZシリーズ』から始まったので、

 

『シャープ』と仲が良かったんだ。

 

それで『ハドソン』は『シャープ』との関係が親密になってゆくんだよ。

 

 

まさか、この『シャープ』との関係が、

その後『ハドソン』が『ファミコン参入』のきっかけになるとは・・・

 

この時は知るよしもない・・

ファミコン

ご閲覧ありがとうございました。

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