「鑞(ろう：銀鑞/金鑞/プラチナ鑞」についてご紹介｜彫金/ジュエリー入門

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今回は、「鑞(ろう：銀鑞/金鑞/プラチナ鑞」についてご紹介します。

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鑞（ろう/ロウ）は、金属と金属を接合させるための材料です。使い方はハンダに似ています。形状は板、線、粉状のものがありますが、板状のものが切って使いやすく、最もよく使われます。

種類は銀鑞、金鑞、プラチナ鑞などがあり、ロウ付けする貴金属によって使い分けます。また、金属が同じ鑞でも融点の高いものと低いものがありますから、ロウ付け箇所の数により、手順を考えて融点の高いものから使います。

銀に銅、亜鉛を加えた合金です。混合比を変えることによって融点を変えています。熱伝導率のよい銀のロウ付けは、ロウ付けするもの全体の温度を上げないと鑞が流れません。

ロウ付け箇所が2カ所ある場合は、2カ所目のロウ付けの時に全体の温度が上がるため、1カ所目のロウ付けがはずれたりします。その対応として融点の異なる6種の銀鑞(下表)があります。

早鑞が一番低く、2分鑞が一番高い温度です。融点の高い鎌から使えば二度付け、三度付けなど複数のロウ付け作業も可能になります。

1ヵ所のみのロウ付けは5分鑞を、差し鑞には早鑞が無難ですが、慣れてきたらロウ付け後の色味、丈夫さから5分鑞、7分鑞がよいでしょう。

金に銅、亜鉛、プラチナにはパラジウム、金、銀、銅を加えた合金です。
金(ホワイト含む)鑞、プラチナはともに金性のよいほうが、融点が高くなりますが、銀と違って金もプラチナも一点集中、スポットロウ付けができますので、複数のロウ付けも同じ鑞でできる利点があります。

また金鑞の中には、プラチナに使う「P鑞」という、プラチナが含まれていないプラチナ用鑞があります。これは融点も低くガスバーナーで溶けますが、その他のプラチナ鑞は酸素バーナーが必要です。

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