RCラジコン：主にリア2WDマシンに採用されている「トレール」ついてご紹介｜RCラジコン入門

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今回は、RCラジコン：主にリア2WDマシンに採用されている「トレール」についてご紹介します。

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R/Cカーの場合、このトレールは主にフロントナックル(アップライト、またはステアリングブロックなどともいう)に関して使われる用語で、一般的にはナックルを保持するキングピンの中心軸とタイヤを保持するアクスル(車軸)中心の距離を指します。

トレールは「キングピンオフセット」とも呼ばれますが、これもキングピン中心とアクスルシャフト中心の距離を示しています。

つまり、キングピンの中心とアクスルシャフト中心が一致している場合はトレール(キングピンオフセット)となり、中心間の距離が大きくなるほど「トレール(キングピンオフセット)が大きい」ということになります。

ナックルにトレールが設けられる目的は直進安定性の向上です。

トレールが設けられていると後方から押される力(つまりR/Cカーの場合はリアタイヤの駆動力)によってフロントタイヤは半強制的にリアタイヤと同じ角度になろうとします。これが直進安定性を上げる効果を生むというわけです。

反面、トレールのあるナックルは後ろから押されているかぎり外部からの入力に影響されにくくなるため、ステアリング操作を行った際の初期応答性は低下してしまいます。

トレール付きナックルの多くはリア2WDマシンに採用されています。2WDマシンが4WDカーに比べて不安定になりやすいためです。特に1/10フォーミュラカー用にはさまざまなタイプのナックルが用意されています。

上の写真はわりとどこにでもある車輪(キャスター)付きのイスです。実は、ここにトレールの秘密が隠されています。車輪付きのイスを任意の方向に押そうとすると、始めはやや抵抗があるものの、やがて軽い力で押せるようになります。

これがトレールの効果で、車軸とタイヤ保持部の中心がずれていることによって、4つのタイヤすべての角度が強制的に進行方向へと揃えることができるのです。

下は車輪付きイスの車輪(タイヤ)をアップにしたものです。右上の保持部がR/Cカーのナックルではキングピンにあたり、写真では見えないのですがタイヤ中心には車軸があります。

これが上の写真のRCカー用ナックルのキングピン&車軸の関係性と同じになります。トレールが設けられたタイヤは外部から力が加わると自然にもっとも抵抗が少ない向きになり、直進性を向上させることになります。

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