第7回歴史のif『任天堂』と『ハドソン』の交渉が決裂していたら? – 『ハドソン』のファミコン参入物語
今回は、
後に歴史的な出来事になる、
『ハドソン』と『任天堂』の『ライセンス交渉』、
しかし、この『ライセンス交渉』は決裂してしまう、
という、家庭用ゲーム業界の歴史の『if』をご紹介します。
家庭用ゲーム業界の歴史の『if』
これはあくまでも『仮説』なんだけど
もし『任天堂』との交渉が『決裂』していたらどうなっていたんだろう
もし『任天堂』が『ファミコン』のゲーム制作は自社のみで行い
他社のゲーム発売は認めないとなった場合
どうなっていたんだろう?
『家庭用ゲーム』の新しい『世界線』へ
当時は『家庭用ゲーム機メーカー』にとって
『ゲームソフト』を自社だけで発売してゆくことは当たり前のことだったからね
『任天堂』も『ハドソン』が登場する前までは、自社のみでゲーム制作行い、毎月のように『ファミコン』ゲームを発売していたからね。
『任天堂』が『ハドソン』からの申し入れを断るという選択も、ありえないことではないんだよね。
『任天堂』と『ハドソン』の交渉が決裂した場合、『世界線』はどう変化したんだろうね
ちょっとここで、
もし『ハドソン』が、『任天堂』に『ファミコン』への参入を断られた場合の世界を、もしもの世界としてご紹介します。
別の『世界線』
『任天堂』と『ハドソン』の交渉が、『決裂した世界』
『ハドソン』の社内会議
意気揚々と、『ファミコン』の参入を決意した『ハドソン』だが、
『任天堂』との交渉は決裂してしまう。
そこで『ハドソン』は会議を開いて、今後の方向性についての話し合いが行われた。
社長、『任天堂』との『交渉』はどうでした?
それが・・・
『任天堂』から、『ファミコン』ゲームは自社のみで発売するから
他社からの『ゲームソフト』の発売は認められないと言われてしまったよ。
そうですか
交渉決裂ってことですね
そうなんだよ
まあ、日本の『家庭用ゲーム業界』では、第三者のゲーム会社がゲームを発売するという『先例』がないからね。
困ったな
どうしよう
・・・
あのー、社長
別に『任天堂』の許可は必要ないんじゃないんですか?
え
冷静に考えてみると
僕たちが『ソフト』つくってきた『パソコン業界』では、
『パソコンメーカー』にわざわざ『販売許可』を求めることはないですよね
まー、確かにそうだな
例えば
『シャープ』の『X1シリーズ』の『ゲームソフト』を発売するからって
わざわざ『メーカー』に『販売許可』をお願するなんてしないですよね
・・・
なるほど
『パソコン業界』の常識から考えると
わざわざ『任天堂』に販売許可を求める必要はないわけかー。
そうですよ
なんで『パソコンソフトは』発売できて
『家庭用ゲーム機』だと駄目なんですか
おかしいですよ
僕たちには、すでに『ファミコン』のゲーム開発環境も揃っていますし
いつでも『ゲーム制作』できますから。
『パソコン業界』のように『ゲーム』を開発して販売しちゃいましょうよ
うーん、確かに、そういう考え方もあるな
ゲームROMの製造も、なんとか『銀行』さんを説得して『資金』をかき集めればなんとかなるし、
『販売先』は、営業にがんばってもらって『小売店』を開拓すればなんとかなるだろう
まあ、経営が安定するまでには、
1年くらいは辛抱する必要があるが『不可能』じゃないな
・・・
よーし、こうなったら
蓮托生、呉越同舟だー
『ファミコン』に参入するぞー
参入するぞー
と言うことで、
『任天堂』と交渉が決裂した『ハドソン』は、
独自に販路を開拓して『ファミコン』ゲームを発売しはじめる。
パソコン業界では、
わざわざ『パソコンメーカー』にソフトの発売許可を求めることはないんだよ
『パソコンメーカー』からすれば、ソフトを沢山発売してもらったほうが、パソコンの販売台数が伸びるわけだから、
逆に、喜ばしいことなんだ
ましてや、ソフトの販売本数に対して『手数料』を求めるということもしないんだよ。
従って、『ハドソン』が『パソコン業界』の慣習に従って『ファミコン』に参入することも不思議ではないんだ。
やがて『ハドソン』の『ファミコン』参入を目の当たりにした、
『アーケード業界』の『雄』である『ナムコ』も、
『ファミコン』の独自解析から『ファミコン』に参入を決意する。
その後、次々とゲーム会社が『ファミコン』に参入し
『ファミリーコンピューター』のゲーム市場は『戦国時代』を迎える。
そして『家庭用ゲーム業界』の流通のコントロールが出来なくなった『任天堂』は、
業界での存在感を失ってしまい、そして、新たな『天下人』が登場する。
こういう、『シナリオ』はどうだろう
おー、なんか『世界線』が変わってしまったみたいだね。
『シュタインズゲート』だね
もし、『ハドソン』と『任天堂』の交渉が決裂した場合の世界を
イメージしてみるのも面白いかもしれないね。
その場合、『ゲーム業界』の『勢力図』はどうなっていくんだろうね
うーん、そうだね
もしかしたら、『セガ』の『メガドライブ』や『ハドソン』の『PCエンジン』が『天下』を・・・
あの、幻の『ナムコ』の『家庭用ゲーム機開発プロジェクト』の『NC1プロジェクト』が成功して、天下は『ナムコ』が・・・
とっていたかもしれないね。
ちょっと楽しみな世界だね。
今回は、ここまで
次回は、『任天堂』と『ハドソン』の交渉は無事に終わり。
『ハドソン』は『ファミコン』ゲームの発売に向けて動き出す。
しかし、ここで大きな問題が『ハドソン』の前に立ちはだかる
『ハドソン』は『ファミコン』のゲームを発売するために『資金集め』に奔走することになる。
ご閲覧ありがとうございました。