『ファミコン・ディスクシステム』誕生のきっかけは?
~ディスクシステム開発秘話・最終回~

ご訪問ありがとうございます。
今回も、前回からの続きです。

ハドソンが提案する『ICカード構想』により
任天堂が課題と考えていた、『ファミコンゲーム』の製造期間・費用と在庫、そしてゲーム価格高騰が一気に解決する提紹介容に、
任天堂の山内社長は、ノリノリだった。
ところが、任天堂は『ハドソン』のICカードの『BEE CARD』ではなく、磁気ディスクの『クイックディスク』を選ぶことになる。

それでは、日経トレンディの記事を読み進めてゆこう
任天堂『クイック・ディスク』を探し出す、そして『ディスクシステム』誕生

ハドソンの構想に刺激を受けた上村雅之(敬称略、以下同)と開発第二部のスタッフは、さっそく『ICカード・システム』の開発に取りかかった。
ところがすぐに方向転換することになる。
RAMを搭載した『ICカード』は高価なこと、特許料を『ICカード・メーカ』に支払う必要があることなどがネックになったという。
書き換えができれば『ICカード』でなくてもいい。
開き直った上村が探し当てたのがミツミ電機の『クイック・ディスク』だった。
『クイック・ディスク』はフロッピー・ディスクの一種である。
当時、家庭用パソコンのMSXに採用されていた。
記録容量は両面で『約112Kバイト』だった。当時のマスクROMカートリッジの容量は『32Kバイト程度』。
『クイック・ディスク』は、片面にすっぽりソフトが格納できる大容量媒体と上村の目には映った。

任天堂の上村さんは、ICカードでの『ICカード・システム』が実現できるのかを、
早速調査しているね。

結局、『ICカード』は高価なことと、特許料を『ICカード・メーカ』に支払う必要があることがネックになってしまった。
前回も説明した通リ、1980年代はじめは、半導体価格が高騰していた頃なんだ。
半導体のRAMを搭載したICカードは、価格が高くなってします。
しかも、メーカーへのライセンス料金が上乗せされると・・・
任天堂にといっては、低価格なゲームソフトを発売したいけど、
これでは、実現できない。

『ICカード・システム』構想は、面白いアイディアなんだけど
このままでは、実現は不可能。
どうすればいい
・・・・・

そこで、上村さんは、『ICカード』に変わるゲームカードリッジを探し始めるんだ。
そして、探しだしたのが、ミツミ電機の『クイック・ディスク』なんだ。

ちなみに『クイックディスク』は、ドライブをミツミ電機が、メディアは、日立マクセルが開発した商品です。

『クイック・ディスク』は、磁気ディスクだから、半導体の価格高騰の影響を受けない低価格なメディア。
しかも、ROMカートリッジの容量が『32Kバイト』程度だった時代に、
記録容量が、両面で『約112Kバイト』。
そして、『クイックディスク』は、ドライブがミツミ電機から低価格で入手可能。

低価格、大容量、そしてハードも安く販売できる。
いいですねー。

ちなみに、1985年頃にパソコンに搭載されていた、フロッピーディスクはまだ高価な品物だったんだよ。
今では、100円ショップでも売っているよね。

その後、任天堂に『クイックディスク』が採用されたミツミ電機は
任天堂の『ニンテンドーDS』や『Wii』の受託業務など受注して、業績を伸ばしていくんだ。
しかし、台湾に本社を置くFoxconnがその低価格戦略によって大部分を受注し、同業のホシデンと共に売り上げを急速に落としていくことになる。

では、日経トレンディの記事を更に読み進めてゆこう。
『ディスクシステム』のコンセプト決定

製品コンセプトは『ICカード』をディスクに置き換えることであっさり固まった。
1) 駆動装置の価格はファミコン本体と同程度の1万5000円とする。
2)ソフトはパズル・ゲームや連続ドラマ仕立ての手軽な内容にする。
3)ディスクごとソフトを購入する場合の価格は2500円、ディスクを持ってきてソフトを書き換える料金は500円。
4)カード・ライタの代わりにディスク・ライタを全国の販売店に設置するというものだった。

これで『ディスクシステム』のコンセプトが決まりましたね。
『ディスクシステム』本体は、ファミコンと同じくらいの価格になるけど。
ゲームソフトは、2500円だし、
書き換えすれば500円で新しいゲームが手に入りますね。

たしか、任天堂の『バレーボール』と『アイスホッケー』は書き換えで入手した思い出があります。
『ディスク・ライター』も玩具屋さんに置いてたなー。

『ディスク・ライター』も『ディスクシステム』発売と同時に全国3000力所以上に設置されました。

『ディスクシステム』の開発がはじまったのが、1985年1月。発売されたのが、1986年2月21日。
わずか1年で、『ディスクシステム』を開発して『ディスク・ライター』発売と同時に全国3000力所以上に設置して、ゲームタイトルも同時発売するって
任天堂ってすごいですね。

これは、山内社長が全社員で号令をかけて、『任天堂』が一丸となって『ディスクシステム』に勝負をした証拠だろうね。
『ディスクシステム』発売されたのが、1986年から約2年間は、任天堂から発売されるゲームはすべて『ディスクシステム』からだからね。
そんな、任天堂が社運をかけて勝負した『ディスクシステム』なんだけど。
これが、任天堂の予測からは、大きくはずれてしまう・・・・
その中のひとりが・・・・

『ディスクシステム』に関する記事はまた投稿しますのでお楽しみに。

今回はここまで。
ご閲覧ありがとうございました。
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