🧩 バイクのケーブル・ホースの分類と役割‐一本のケーブルが、機械に命を通わせる

「バイクに使われているケーブル・ホース類」は、見た目は似ていても用途・素材・ルートが全く異なり、模型ディテールアップでは“本物感”を左右する重要ポイントです。
以下に、主要ケーブル/ホースを分類し、役割・構造・素材・模型表現のコツをご紹介します。
🧩 バイクのケーブル・ホースの分類と役割
操作系ケーブル
| 名称 | 主な役割 | 構造・素材 | 実車ルート例 | 模型表現のポイント |
|---|---|---|---|---|
| スロットルケーブル | ハンドルの回転動作をキャブ/スロットルボディに伝える | スチールワイヤー+ナイロンチューブ外装 | ハンドル→タンク右下→キャブ入口 | 0.4〜0.6mm黒線。二本並列に(開閉側)。金属スリーブで端部再現。 |
| クラッチケーブル | レバー操作でクラッチを切る | ワイヤー芯+被覆チューブ+ゴムブーツ | ハンドル左→エンジン左側 | やや太め(0.6〜0.8mm)。曲線に“たるみ”を持たせる。 |
| チョークケーブル | 始動時に燃料供給量を調整 | 細ワイヤー+ビニル被覆 | メーター下→キャブ近く | 細線(0.3〜0.4mm)。グレー系で地味に表現。 |
| スピードメーターケーブル | ホイール回転をメーターへ伝える | スチール内芯+ラバー外装(螺旋模様) | フロントアクスル→メーター裏 | 0.8mm線にスパイラル巻きを表現。メッシュホースでもOK。 |
| タコメーターケーブル | エンジン回転数をメーターへ伝達 | 駆動軸接続+ラバー被覆 | エンジン上→メーター裏 | 0.8mm黒線でエンジン上から出す。固定金具も効果的。 |
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油圧・燃料系ホース
| 名称 | 主な役割 | 構造・素材 | 実車ルート例 | 模型表現のポイント |
|---|---|---|---|---|
| ブレーキホース(F/R) | 油圧をキャリパーへ伝える | テフロン内管+ステンメッシュ+PVC被覆 | マスター→キャリパー | メッシュチューブ0.8〜1.0mm+金属フィッティング端子再現。 |
| クラッチホース(油圧式) | 油圧クラッチ作動用 | テフロン+ステンメッシュ構造 | レバー下→レリーズシリンダ | ブレーキホースと同径。金属感を統一。 |
| 燃料ホース | 燃料をキャブ/FIへ供給 | 耐油ゴムホース(黒/半透明) | タンク下→キャブ | 半透明線0.8mmで中身が見える感じに。 |
| ブリーザーホース | タンクやエンジン内の圧力抜き | ゴム管・PVC管 | エンジン上→空気中排出 | 透明や薄茶の線で“自然な取り回し”を再現。 |
| リターンホース | フューエルリターン回路 | 同上 | インジェクション車に多い | 同径で並走させるとリアル。 |
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冷却系・吸気系ホース
| 名称 | 主な役割 | 構造・素材 | 実車ルート例 | 模型表現のポイント |
|---|---|---|---|---|
| ラジエーターホース | 冷却水循環 | ゴム+布補強層 | シリンダヘッド⇄ラジエター | 1.0〜1.2mm黒線。曲げRをしっかり出す。 |
| リザーブホース | 冷却液リザーブタンク接続 | 半透明チューブ | ラジエターキャップ→タンク | 透明線0.8mm。中に色を入れると◎。 |
| エアダクトホース | エアボックス⇄キャブ | ゴム蛇腹構造 | タンク下 | スパイラル線 or ショートパイプで表現。 |
| 二次エアホース(排気浄化) | 排気ガス再燃焼装置用 | 耐熱ゴム+金属継手 | エンジンヘッド→バルブ装置 | 金属管+短ゴム管でハイブリッドに。 |
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電装系ワイヤー
| 名称 | 主な役割 | 構造・素材 | 実車ルート例 | 模型表現のポイント |
|---|---|---|---|---|
| メインハーネス | 電装全体の電力/信号伝達 | 複数電線束(ビニル被覆+テープ) | バッテリー→各ユニット | 束ね線(0.3mm×数本)を黒テープで束状に。 |
| アース線 | 電気をフレームに逃す | 単線または細線 | エンジン→フレーム | 金属色 or 黒線で接地部へ接続表現。 |
| センサーケーブル | FI、ABSなどの信号線 | 細線/シールド線 | ホイール・スロットル・ECU | 細線0.2mm。束ねて機能分離。 |
| イグニッションコード | 高電圧をプラグへ伝える | シリコン太線+キャップ付 | コイル→スパークプラグ | 太線1.0〜1.2mm。赤または黒で。プラグキャップ再現が効果的。 |
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⚙️ ケーブル・ホースの見分け方(実車観察のコツ)
| 観察ポイント | 判別の目安 |
|---|---|
| 太さ | 細い(信号線)→電装系、太い(流体線)→油圧・冷却系 |
| 素材の艶 | ツヤありPVC=電装/燃料、マットゴム=冷却/ブレーキ |
| ルート位置 | 上部=操作系/電装、下部=油圧/冷却 |
| 接続端子の形 | 六角ナット・バンジョー=油圧、ギボシ・カプラ=電装 |
| 動くか固定か | 動く(ハンドル側)=操作系、固定(車体内)=電装系 |
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🧠 模型ディテールアップへの応用
・線の太さ・色・位置で“何の線か”を表現するとリアル。
・メッシュパイプや伸ばしランナーを使い分けて、素材の違いを見せる。
・固定バンド・金属フィッティングを塗装+メタルテープで表現すると締まる。
・配線を「すべてつなげる」必要はなく、見せたい部分だけでも効果抜群。
・メッシュパイプや伸ばしランナーを使い分けて、素材の違いを見せる。
・固定バンド・金属フィッティングを塗装+メタルテープで表現すると締まる。
・配線を「すべてつなげる」必要はなく、見せたい部分だけでも効果抜群。
名言 「一本のケーブルが、機械に命を通わせる。」
バイク/自動二輪関連サイトマップのご紹介

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