バイクの配線構成(ワイヤリング構造)の歴史‐配線の一本から、その時代の技術と思想が垣間見える

バイクの配線構成(ワイヤリング構造)が時代と共にどう変化してきたかを、テーブル形式で整理しながらわかりやすく解説します。モデル製作に活かせるポイントも交えています。
📋 配線構成の歴史と特徴
| 年代 | 主な電装/配線状況 | ワイヤリング構造の特徴 | 模型での再現ポイント |
|---|---|---|---|
| 〜1950年代(戦後直後~初期復興) | 点火・ライト・ホーン位の基本回路のみ。輸入部品も多用。 (GT Rider) | ・配線数少・個別単線多・ハーネス束化ほぼ未発達・絶縁・固定処理が簡易 | 太め単線を露出させ、束ね少なめで“クラシック感”を出す。 |
| 1960〜1980年代(量産化・4大メーカー時代) | 国内メーカー(Honda, Yamaha, Kawasaki, Suzuki)で排気量拡大・装備増加。 (Cycle World | The Complete Archive) | ・ハーネス束化が始まる・配線色コードの標準化進行・固定バンド、クランプで配線整理される | ハーネス束+バンド表現、複数色の線を束ねて配置。固定箇所を意識。 |
| 1990〜2000年代(電子制御・高機能化期) | インジェクション・ABS・ECU搭載等。配線・センサー線が増加。 (古河AS株式会社) | ・細線配線、シールド線採用・配線ルートが多層化・複雑化・防振・防水仕様強化 | 線径を細めに、多本束に。配線ルートをエンジン・フレーム回りにわたるよう再現。 |
| 2010年代~現在(ネットワーク化・電動化期) | CAN通信、モジュール化、電動バイク化の波。配線・ハーネス量さらに増加。 (古河AS株式会社) | ・モジュールハーネス化、多芯化・軽量・薄径化技術採用・露出配線のアウターデザイン化 | “細線+色分け+束ね+交差”を意識。カウル下や車体外部に見える配線を演出。 |
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🧭 模型製作での活かし方 時代別まとめ
・旧車(〜1950年代)
配線は少ない・露出多め。太めの単線を「むき出しで」再現すると時代感が出る。
配線は少ない・露出多め。太めの単線を「むき出しで」再現すると時代感が出る。
・クラシックミドル(1960〜1980年代)
ワイヤハーネスが明確になる時期。束ね+固定バンドを意識して追加。
ワイヤハーネスが明確になる時期。束ね+固定バンドを意識して追加。
・現代モデル(1990〜2000年代以降)
細線大量、多機能。模型でも“線が多い”ことで“ハイテク感”を表現可。
細線大量、多機能。模型でも“線が多い”ことで“ハイテク感”を表現可。
・最新モデル(2010年代〜)
カラフル線束・ネットワーク線・モジュール接続が増加。模型では“複雑な配線ルート”を付加してリアルに。
カラフル線束・ネットワーク線・モジュール接続が増加。模型では“複雑な配線ルート”を付加してリアルに。
「配線の一本から、その時代の技術と思想が垣間見える。」
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