配線やケーブルの再現を「素材自作」で行う方法‐線を一本引ける者は、実車を再現する者なり

配線やケーブルの再現を「素材自作」で行う方法を、1/12スケールバイク模型を想定してまとめます。リアルな電装やブレーキホースを再現する際、素材の選定と加工法がポイントです。
🧰 必要な基本素材
| 種類 | 主な用途 | 特徴・入手先 |
|---|---|---|
| 伸ばしランナー(プラ棒) | 細い配線・ワイヤ | 均一径が作れ、塗装も容易。無料で量産可。 |
| ビニール被覆電線(Φ0.3〜1.0mm) | ブレーキ・クラッチホース | 曲げやすく、質感がゴムっぽい。家電コード再利用も可。 |
| 熱収縮チューブ(Φ0.5〜1.5mm) | ゴムホースや絶縁管 | 加熱で形が締まる。黒・赤・透明あり。 |
| ハンダ線(Φ0.3〜0.8mm) | 電装配線の“芯線” | 柔軟で曲げクセが自然。塗装後も折れにくい。 |
| 細径真鍮線(Φ0.2〜0.5mm) | スロットルワイヤや金属ケーブル | 張り感が出て、形が崩れにくい。 |
| ナイロンテグス | 透明チューブ・燃料ホース | 光沢が実物的。透明塗料で着色可。 |
| 熱可塑フィラメント(3Dペン用) | 特殊径ケーブル | 均一径で量産しやすい。ABS/PLAどちらも可。 |
⚙️ 再現方法と用途別テクニック
① 電装ケーブル(細配線)
・材料 伸ばしランナー/ハンダ線
・太さ 0.2〜0.4mm
・太さ 0.2〜0.4mm
手順
1. 均一に伸ばしたランナーまたはハンダ線を使用。
2. 黒・グレー・赤・黄に塗装して識別配線を再現。
3. 束ねて0.5mmプラ帯や極細マスキングテープで“ケーブル結束”を作る。
1. 均一に伸ばしたランナーまたはハンダ線を使用。
2. 黒・グレー・赤・黄に塗装して識別配線を再現。
3. 束ねて0.5mmプラ帯や極細マスキングテープで“ケーブル結束”を作る。
💡Tips 配線が集まるハーネス部は「エポパテ+黒塗装」でモールド風にまとめるとリアルです。
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② ブレーキホース/クラッチワイヤ
・材料 ビニールチューブ or 熱収縮チューブ
・太さ 1.0〜1.5mm(1/12スケール)
・太さ 1.0〜1.5mm(1/12スケール)
手順
1. 長さを現物合わせでカット。
2. 両端に真鍮パイプ(Φ1.2mm)を差し込み→金具表現。
3. 熱収縮チューブを軽く加熱して締める。
4. 最後にメタルシルバーでバンジョーボルト部を塗装。
1. 長さを現物合わせでカット。
2. 両端に真鍮パイプ(Φ1.2mm)を差し込み→金具表現。
3. 熱収縮チューブを軽く加熱して締める。
4. 最後にメタルシルバーでバンジョーボルト部を塗装。
💡Tips 実車写真を参考に、“たるみ”を意識して配置。ハンドル可動時の角度も考慮します。
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③ 燃料・オイルホース
・材料 透明ナイロンチューブ or テグス
・太さ 0.8〜1.2mm
・太さ 0.8〜1.2mm
手順
1. テグスを切って軽く曲げグセをつける。
2. 内部にハンダ線を通すと形が保持できる。
3. 内側をクリアオレンジ/クリアブラウンで塗ると“燃料感”が出る。
1. テグスを切って軽く曲げグセをつける。
2. 内部にハンダ線を通すと形が保持できる。
3. 内側をクリアオレンジ/クリアブラウンで塗ると“燃料感”が出る。
💡Tips テグスは「火で軽く炙る→自然冷却」で柔らかくなります。
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④ ワイヤー(アクセル・クラッチ)
・材料 真鍮線 or ギター弦0.010〜0.013inch
・太さ 0.3〜0.5mm
・太さ 0.3〜0.5mm
手順
1. 金属線を直線出し(指で軽く引く or 布でしごく)。
2. 外装は黒熱収縮チューブで覆い、“スリーブ”を再現。
3. 端部にアルミパイプでジョイント表現。
1. 金属線を直線出し(指で軽く引く or 布でしごく)。
2. 外装は黒熱収縮チューブで覆い、“スリーブ”を再現。
3. 端部にアルミパイプでジョイント表現。
💡Tips リターンスプリング横に“張り気味”で配置すると、実車らしい引張感が出ます。
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⑤ 配線束(ハーネス再現)
・材料 複数の細線+マスキングテープ
手順
1. 色違いの線を3〜6本束ねて接着。
2. 途中を細切りテープで巻いて“結束部”を表現。
3. フレーム沿いに接着して固定。
1. 色違いの線を3〜6本束ねて接着。
2. 途中を細切りテープで巻いて“結束部”を表現。
3. フレーム沿いに接着して固定。
💡Tips フレーム固定部は「リード線留め金具」風に真鍮帯を小さく巻くと高精度。
🎨 塗装と表面仕上げ
| 素材 | 下地処理 | 塗装方法 |
|---|---|---|
| プラ系(ランナー) | サフ→ラッカー | 半ツヤ黒 or グレーでゴム風 |
| 金属線 | メタルプライマー | 黒 or ガンメタ |
| テグス・透明系 | 無し | クリアカラー(内部塗装) |
| 熱収縮チューブ | 軽く磨く | そのままか、セミグロス黒 |
💡光沢差で素材を描き分けるとリアルさが増します。 例 ブレーキホース=半ツヤ、電装ケーブル=ツヤ消し。
🧠 実践セット例(1/12スケール)
| 種類 | 太さ | 素材 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 電装ケーブル | 0.3mm | 伸ばしランナー | メーター・ECU線 |
| クラッチワイヤ | 0.5mm | 真鍮線+熱収縮チューブ | エンジン→レバー間 |
| ブレーキホース | 1.2mm | ビニールチューブ+金属端子 | マスター→キャリパー |
| 燃料ホース | 1.0mm | テグス(透明) | タンク→キャブ |
| ハーネス束 | 0.3×3本 | ハンダ線+黒テープ | 車体フレーム沿い |
🔧 まとめ
・伸ばしランナー・ハンダ線・ビニールチューブが三種の神器。
・金属線+熱収縮チューブで強度と質感が両立。
・実車写真を見て「線のルートと固定方法」を意識すること。
・金属線+熱収縮チューブで強度と質感が両立。
・実車写真を見て「線のルートと固定方法」を意識すること。
「線を一本引ける者は、実車を再現する者なり。」
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