フラメンコの歴史上の重要な出来事は

フラメンコの歴史上の重要な出来事は以下の通りです。

年代	出来事
15世紀半ば	ヒターノ（ロマ族）がスペインに入国し始める
1499年	カトリック両王による最初の「ロマ族追放令」が発布される
17世紀	グラナダのサクロモンテ地区にロマ族が住み始める
1783年	カルロス3世の勅令により、ロマ族に他のスペイン人と同じ人権が与えられる。これがフラメンコ成立の重要な転換点となる
18世紀末	セビージャ、ヘレス、カディスを中心にカンテ（歌）の原型が形成される
19世紀中頃	「カフェ・カンタンテ」と呼ばれるフラメンコのライブハウスが出現し、フラメンコの人気が高まる
20世紀初頭	「カンテ・ボニート」と呼ばれる亜流の歌が人気を博し、正統派のカンテが衰退する一方で、ギターとバイレ（踊り）が発達する
1954年	『ペリーコのアンソロジー』の発売により、正統派カンテが復活する
現代	バイレ（踊り）が非常に発達し、世界中で人気を博すようになる

1. 15世紀半ば
ヒターノ（ロマ族）がスペインに入国し始める

2. 1499年
カトリック両王による最初の「ロマ族追放令」が発布される

3. 17世紀
グラナダのサクロモンテ地区にロマ族が住み始める

4. 1783年
カルロス3世の勅令により、ロマ族に他のスペイン人と同じ人権が与えられる。これがフラメンコ成立の重要な転換点となる

5. 18世紀末
セビージャ、ヘレス、カディスを中心にカンテ（歌）の原型が形成される

6. 19世紀中頃
「カフェ・カンタンテ」と呼ばれるフラメンコのライブハウスが出現し、フラメンコの人気が高まる

7. 20世紀初頭
「カンテ・ボニート」と呼ばれる亜流の歌が人気を博し、正統派のカンテが衰退する一方で、ギターとバイレ（踊り）が発達する

8. 1954年
『ペリーコのアンソロジー』の発売により、正統派カンテが復活する

9. 現代
バイレ（踊り）が非常に発達し、世界中で人気を博すようになる

これらの出来事を通じて、フラメンコは迫害と文化的融合の歴史を経て、現在の姿に発展してきました。

フラメンコが「18世紀後半」と語られる主な理由は、1783年に発布されたカルロス3世の勅令にあります。この勅令は、以下の点でフラメンコの成立に重要な影響を与えました。

1. ロマ族の定住促進:
カルロス3世の勅令は、ロマ族（ヒターノ）の定住を厳しくも穏やかに促しました。

2. 人権の付与:
この勅令により、ロマ族に他のスペイン人と同じ人権が与えられました。

3. 文化的融合の促進:
定住が進んだことで、ロマ族の音楽文化とアンダルシア地方の土着の音楽文化が融合する機会が増えました。

4. 芸能としての発展:
定住と人権の獲得により、ロマ族の音楽文化が「ジプシーの芸能」から「フラメンコ」と呼ばれる芸能へと発展する基盤が整いました。

これらの要因により、18世紀後半がフラメンコの成立時期として語られています。カルロス3世の勅令は、それまで迫害や差別を受けていたロマ族の社会的地位を向上させ、彼らの文化表現の自由を促進したという点で、フラメンコの歴史における重要な転換点となりました。

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