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【Code Geass 神聖ブリタニア史】ロボットアニメ コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」のご紹介

ロボットアニメ コードギアス「神聖ブリタニア帝国史」のご紹介 アニメ
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ロボットアニメ コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」のご紹介

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ロボットアニメ コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」のご紹介

ロボットアニメ コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」についてご紹介します。

コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」のご紹介
元年 アルウィン1世によるローマ撃退・部族独立
1776年頃 ワシントンの反乱勃発
1781年頃 ヨークタウンの戦いにてブリタニア勝利
1789年 フランスで市民革命勃発
1805年頃 トラファルガーの敗北
1807年
エディンバラの屈辱事件
エリザベス3世がアメリカ大陸へ脱出
1813年
テューダー朝断絶
リカルド・ヴァン・ブリタニア1世の即位
神聖ブリタニア帝国として帝政を開始
2005
~2006年
ブライスガウ議員暗殺事件
レイラがC.C.に出会う
2009年
マリアンヌ死亡
ルルーシュ、ナナリーが日本へ送られる
2010年 8月10日、ブリタニア帝国が日本に宣戦布告
2012年 天子と星刻が永続調和の契りを交わす
2017年
ルルーシュとC.C.が出会い、本編開始
ブラックリベリオン勃発
2018年 ルルーシュが記憶を取り戻しR2本編開始

「ブリタニア帝国の起源」について

全世界の三分の一以上をその支配下に収める神聖ブリタニア帝国。この超巨大帝国はどのようにして成り立っていったのだろうか。現在の神聖ブリタニア帝国が成立したのは一八一三年。ただし、その成立と同時に編纂が始まった。

編纂:多くの材料や原稿等を集め、整理や加筆などを行って書物にまとめること。
皇歴(a.t.b.):ブリタニアの起源は、ローマ帝国時代から

「ブリタニア年代記」によれば、さらにローマ帝国全盛期まで遡る。現在ブリタニアの支配地城で使われている「皇歴」は、「a.t.b.(AscensionThroneBritanniaブリタニア即位紀)」の意味である。

世界各地の標準暦「皇歴」

つまり、神聖ブリタニア帝国の起源は、日本が占拠された年の二〇一〇年前となる。神聖ブリタニア帝国の支配地域の拡大に伴い、「皇歴」は世界各地の標準暦として使われているため、本項では全て皇歴を基準として記述する。

「建国伝説」について

ローマ帝国の領土拡大

皇歴元年以前。現在のヨーロッパ大陸に隣接した島国であるブリタニア地方は、絶えずローマ帝国の侵略にさらされていた。当時のローマ帝国はヨーロッパおよび西アジアや北アフリカを支配下に収め、飽くこと無き版図拡大に励んでいた。

皇歴元年前後:ローマ帝国から独立を獲得

皇歴五〇年前後、ローマ皇帝ユリウス・カエサルが二度に渡りブリタニア遠征を試みるも退けられる。その後も幾度となくローマ帝国を撃退してきたブリタニアは、ついに皇歴元年前後にローマ帝国から独立を獲得した。

皇歴元年:アルウィン一世王位に就く

この時、ブリタニアの諸部族を束ねてローマ帝国と戦っていたアルウィン一世は、近隣部族の長として王位に就いた。その時のローマ皇帝は、カエサルの養子であったアウグストゥスである。 「ブリタニア年代記」および現在の神聖ブリタニア帝国では、この年を皇歴元年としている。

正統性をうたうための「歴史の編纂」

もちろんアルウィン一世の即位年のみならずその実在や現在のブリタニア皇室に至るまでの系統など、ブリタニア年代記に描かれた歴史の信憑性は決して高くない。新興国の王朝が、その血筋や支配体制の正統性をうたうため歴史書を編纂し、そこに後付けの歴史観や様々な装飾が盛り込まれることは世の常でもあるからだ。

表向きの歴史とは異なる「独自の知識や記録」

ただし、ブリタニア年代記に書かれたそれまでの歴史事実と異なる出来事が、後の調査によって正しいと判断されたケースも存在する。このため「現在の神聖ブリタニア皇室には、表向きの歴史とは異なる独自の知識や記録が代々伝わっている」という噂も絶えない。

「伝説の時代」

話を戻し「ブリタニア年代記」では、アルウイン一世の即位後も千年以上にわたり、ブリタニア地方はヨーロッパ諸国との対立と和解の歴史を繰り返す。この時期の記録は史実と伝説が入り混じったものであり、年代記の記述も不確かなものが多い。

アーサー王と円卓の騎士たちの伝説

ただし、五〜六世紀頃に活躍したアーサー王と円卓の騎士たちの伝説はブリタニア年代記の成立以前から語り継がれており、現在に至るまで神聖ブリタニア帝国民に愛されている。

聖剣エクスカリバーを引き抜き、王の資質を見い出されたアーサーは、一二人の円卓の騎士(ナイトオブラウンズ)や魔法使いとともに戦う。その敵はローマ帝国などの外敵や悪の魔法使い、ドラゴンなどである。円卓とは円形の卓子のこと。いずれ劣らぬ優れた実力を持つアーサー王配下の騎士たちは、円卓上においては年船や家柄とは無関係に意見を交わすことができた。

ランスロットやガウェインといったネーミングは、この円卓の騎士のメンバーの名前に由来する。また、浮遊航空艦アヴァロンは、致命傷を負ったアーサーが最期に向かった伝説の土地の名と同じである。

歴史戦史・伝説をまとめた「アーサー王伝説」
ブリタニア年代記ではアーサー王はアルウィ一世の子孫であり、ブリタニア皇家の血に連なる者であるとしている。ただし、アーサー王伝説そのものが、この時期の歴史戦史・伝説をまとめたものというのが今日の定説である。したがってアーサー王や円卓の騎士たちのモデルも、複数の時代や場所の人物や架空の要素が多分に盛り込まれていると言って良いだろう。

「大航海時代の始まり」

皇歴一〇〇〇年代に入ると、歴史的な出来事も書物に記録されるようになる。この時代、ブリタニアはヨーロッパ諸国の一つとして堅実に栄えていた。島国というブリタニアの特徴は、最大の長所でもあり短所でもある。

ブリタニア独自の科学知識や風習に由来する「錬金術」

大陸からの侵略を防ぎやすいが、一方で文化的・文明的な伝播は遅れがちであった。この時期のブリタニアでは、錬金術の研究が盛んに行なわれていたと伝えられている。大陸でも同様の研究は行なわれていたが、ブリタニア独自の科学知識や風習に由来する錬金術は、不気味さや田舎臭さを感じさせるものがあったようだ。

電気産業革命の基礎となった「錬金術研究:賢者の石」

だが、この頃実はストーンヘンジ周辺からサクラダイトが発見されており、ブリタニアは「賢者の石」として独自の研究を進めていたのだ。この時の錬金術研究は、サクラダイトの絶対量が余りに少なかったことから衰退したが、後の電気産業革命の基礎となっている。

黄金の国・ジパング(日本)の伝説

一三世紀前後にマルコ・ポーロがもたらしたアジアに関する情報は、海洋国家でもある当時のブリタニアが世界に進出するきっかけとなった。

彼の著した「世界の記述」において、日本は黄金の国として紹介されている。今日ではこれは黄金そのものではなく、サクラダイトが豊富に産出されていることを示す記述と考えられている。

常温超伝導を可能とするサクラダイトは、自然界の中でも特定の条件下で、雷などの電気に反応した発光・発火現象を起こすことが確認されている。

このことからサクラダイトから発せられる電気的な輝きが、中華大陸に伝わっていく間に黄金の輝きとなったのではないかという説が有力である。当然のことながら、当時の世界ではサクラダイトはもちろん、電気の性質すらも知られていなかったのだ。

ただし日本では「人魂」や「狐火」といった発光現象が時代を問わず目撃されている。いずれも超自然的な存在がもたらす怪異、いわゆる心霊現象に分類されているが、そのうちのいくつかはサクラダイトが引き起こしたものではないだろうか。 いずれにしても黄金の国・ジパング(日本)の伝説は、ヨーロッパでの大航海時代を招く。これが現ブリタニア大陸の発見にも繋がっていったのだ。

「ブリタニアの隆盛」

隆盛を迎えるテューダー朝:女王エリザベス

一六世紀後半にブリタニアのテューダー朝に君臨した処女王エリザベスは、ブリタニア国内制度の整備と反抗勢力の鎮圧を進める。海洋政策も好調で、彼女の息子・ヘンリー九世の時代には、テューダー朝は隆盛を極めた。エリザベスは生涯を独身で過ごしたため処女王と呼ばれるが、多くの愛人を持っており、ヘンリーもそうした愛人との間に生まれた子供である。

大航海による「世界の富の集中(搾取)」から誕生した「富裕市民」

もちろんヨーロッパ大陸でも、大航海による世界の富の集中(搾取)が起こっていた。集まった商品がヨーロッパ内で活発に取引されることによって、商人など富裕市民と呼ばれる階層が誕生していく。それはやがて既得権に安穏としていた貴族階級に代わって、富裕市民の発言力が増大していくことを意味していた。

市民の力を封じ、国王権力を強化するブリタニア

「流行遅れ」であるが故に、そうした流れを対岸から展望できたブリタニアは、この時期市民の力を封じ込め、国王の権力を強化していく政策を執った。

新大陸をはじめとする大航海の富も国王が独占し、ヘンリー九世に続くヘンリ1一〇世、エドワード六世の治世では、絶対王政の堅持とさらなる国力の発展を実現させたのだ。

ブリタニアによるアメリカ大陸への植民地展開

この時代、ブリタニアは当時アメリカ大陸と呼ばれていた新大陸に植民地を展開させている。その多くは、エリザベス以降の厳しい政策や宗教的弾圧から逃れたブリタニア国民であった。

ただし、現地にはブリタニア王族や貴族階級が総督として赴任しており、広大であるがために本国よりは若干寛容である程度の違いである。

「ワシントンの反乱と民主革命」

コードギアス「神聖ブリタニア帝国史(ローマ時代~現代)」のご紹介
元年 アルウィン1世によるローマ撃退・部族独立
1776年頃 ワシントンの反乱勃発
1781年頃 ヨークタウンの戦いにてブリタニア勝利
1789年 フランスで市民革命勃発
1805年頃 トラファルガーの敗北
1807年
エディンバラの屈辱事件
エリザベス3世がアメリカ大陸へ脱出
1813年
テューダー朝断絶
リカルド・ヴァン・ブリタニア1世の即位
神聖ブリタニア帝国として帝政を開始
2005
~2006年
ブライスガウ議員暗殺事件
レイラがC.C.に出会う
2009年
マリアンヌ死亡
ルルーシュ、ナナリーが日本へ送られる
2010年 8月10日、ブリタニア帝国が日本に宣戦布告
2012年 天子と星刻が永続調和の契りを交わす
2017年
ルルーシュとC.C.が出会い、本編開始
ブラックリベリオン勃発
2018年 ルルーシュが記憶を取り戻しR2本編開始
一七七〇年代:アメリカ大陸独立を求めた反乱が勃発

一八世紀後半に入ると、ブリタニア本国から離れた新大陸で、本国支配からの脱却を求める気運が高まる。一七七〇年代、アメリカ大陸ではブリタニア本国に対し独立を求めた反乱が勃発した。

圧政に苦しむ平民たちはもちろん、世襲によって現地に生きる支配階級出身者にとっても、すでに新大陸こそが故郷であったのだ。 貴族同士の戦闘を避けたい本国の意向によって、鎮圧まで六年もの年月がかけられている。

この間、反乱の中心人物のひとりベンジャミン・フランクリンは、フランスに渡りパリの社交界で活動。当時の王であるルイ一六世に、独立活動の助力を願おうと試みた。だがその工作活動は空振りに終わり、アメリカの独立派は次第に追い詰められていく。
ヨークタウンの戦いで独立派の大敗、ジョージ・ワシントン戦死

ついにヨークタウンの戦いで独立派は大敗。首謀者であるジョージ・ワシントンも戦死した。

この反乱後、フランクリンは特別に罪を赦されたばかりか爵位までも与えられ、研究家としての余生を過ごす。その寛大さに対して、当時はブリタニア本国とフランクリンの間の裏取引説がまことしやかにささやかれた。

しかし、フランクリンは雷が電気であることの発見者でもあり、当時電気関係の研究者が別格に扱われていたのも事実である。フランクリン自身が慎ましやかな生涯を送ったことからも、裏取引説はやがて陰を潜めていった。

フランス革命とナポレオンの登場

しかし、ワシントンの反乱は無駄ではなかった。この事件をきっかけに、フランスではアメリカ独立を支援しなかった王室や貴族への非難の声が高まる。

やがてそれは従来の封建主義に反抗する民主革命の嵐となった。 そしてその中核となったのが、大航海によって富を蓄積した富裕市民である。フランス王室は滅び、やがてナポレオンが皇帝に即位する。

一八〇五年:「トラファルガーの海戦」での敗北

皇歴一八〇〇年初頭、ナポレオンはブリテン島への上陸を決意。当時一大海洋国家としてヨーロッパの制海権を握っていたブリタニアであったが、一八〇五年のトラファルガーの海戦でまさかの敗北を喫する。

皇歴一八〇七年「エディンバラの屈辱」

ナポレオンはブリテン島に一二万の軍勢を率いて上陸し、ロンドンへと進軍した。当時の女王エリザベス三世は、王族や貴族たちとともにブリテン島北部のエディンバラへと追い込まれてしまう。

さらにその地で市民軍に捕縛され、王政廃止の宣言を余儀なくされる。これが皇歴一八〇七年の「エディンバラの屈辱」である。
ブリタニア市民階層の反逆でもあった「エディンバラの屈辱」

トラファルガーの敗戦およびエディンバラの屈扉は、フランスの革命思想に影響され親ナポレオンに寝返った、ブリタニア市民階層の反逆でもあった。そのフランス革命はワシントンの乱の影響を多大に受けている。

エディンバラの屈辱は、四半世紀の年月を超えた新大陸独立派の遺志が結実したものといえるだろう。その結末や後述の新大陸での帝国建国というのは、やや皮肉ではあるが。
新大陸へと落ち延びたエリザベス三世、新大陸を「第二のブリタニと宣言」

エディンバラの屈辱の後、エリザベス三世は幽閉生活を余儀なくされるが、彼女を救いだしたのがブリタニアの公爵であったリカルド・ヴアン・ブリタニアである。

アーサー王の末裔を自称するリカルドは、部下であり親友であるナイトオブラウンズ筆頭騎士リシャールと共に女王を救い、新大陸へと落ち延びさせたのだ。 新大陸に移ったエリザベス三世と貴族たちは、大陸東岸に首都を定め、この地を第二のブリタニと宣言する。

皇歴一八一三年:リカルド、神聖ブリタニア帝国を成立

エリザベスはリカルドたちの力を借りて遷都後の新大陸を安定させる。エリザベス三世には子供がおらず、その死に際してリカルドを後継者に指名した。リカルドはエリザベスの愛人でもあったのだ。皇歴一八一三年、リカルドは神聖ブリタニア帝国を成立させ、エリザベスの死と共にテューダー朝は途絶えた。

「電気産業革命」について

技術競争を勝ち抜いた「電気機関技術」

こうして世界が大きく変革した近代以降、民主革命と共に世界を大きく変えたのが、電気技術の発達による産業革命である。この時期、蒸気機関やその応用である内燃機関など、工業技術の発達は目覚ましかったが、そうした競走を勝ち抜いたのが電気機関である。

高い変換効率を持った太陽電池の発明によって、電力の大量かつ安定した供給を実現。電磁力を使ったモーター機器が飛躍的に発達したのだ。クリーンかつ安価なエネルギー資源を手に入れたブリタニアは、かつての帆船のマストをソーラーパネルに置き換え世界に進出していった。
皇歴一八五三年:日本を開国させる

そして皇歴一八五三年、電気機関を搭載したブリタニアの四隻の船が日本に到来。当時鎖国中だった日本を開国させた。この時のブリタニアはジパングの黄金伝説を夢物語扱いし、日本を太平洋での水や食料の補給基地としか捉えていない。

一大資源国家として国力を増大させる「日本」
しかし、開国と同時にエレクトロニクス文明を積極的に採り入れた日本は、独自の調査で富士山がサクラダイトの一大理蔵地であることを発見。その蓄電池としての利用方法を確立させ、一大資源国家として国力を増大させていった。

その経緯を見過ごして、歯がみしたのはもちろんブリタニアである。サクラダイト発見と同時に日本に対する圧力なり親和政策なりのアクションをしかけるべきだったが、そうできない事情があった。

神聖ブリタニア帝国の内乱「北南戦争」
この時期、神聖ブリタニア帝国は建国後初めての大規模な内乱を抱えていたのだ。ブリタニア南部には民主革命で国を追われた、ヨーロッパ各国の貴族が移住している。彼らの末裔が奴隷解放を旗印に、南部諸州で北南戦争と呼ばれる反乱を起こしたのだ。

ブリタニアがこの反乱に忙殺されている隙に、日本はサクラダイト産出国として急成長を遂げる。この時の反省が、ブリタニアの差別政策と、日本への執念を強固なものにしたと考えられている。

「ブリタニアの支配」

二〇世紀終盤:第九八代皇帝シャルル「覇権主義政策を宣言」

日本のサクラダイトを見逃したブリタニアは、およそ一五〇年の時を経て富士山を手に入れる。神聖ブリタニア帝国第九八代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは、二〇世紀終盤の即位と同時に積極的な覇権主義政策を宣言。 瞬く間に全世界を敵にまわす勢いで、侵略戦争を展開していった。

当然のことながらその行為は国際社会の激烈な非難を受けるが、皇帝シャルルはまさに馬耳東風、貪欲なまでの侵略戦争を継続している。現在のEUおよび中華連邦も、ブリタニアの勢力に対抗するための大規模な再編成の結果でもある。

皇歴二〇〇〇年代:世界の縮図は「ブリタニア、EU、中華連邦」へ

皇歴二〇〇〇年代に入ると、ほとんどの国家がブリタニア、EU、中華連邦のいずれかと同盟関係にある状況となった。

シャルルが何故極端な覇権主義を唱えるに至ったのか。もちろん彼自身の性格や競争主義のほかに、世襲による貴族制度が飽和しかけてきたなど様々な理由が考えられている。

しかし、シャルルが標的として定める国家や地域の優先順位には、他国はもちろんブリタニア国内でも時に疑問視されている。資源や地政学的にも価値のない国が少なくないのだ。 サクラダイトを豊富に持ちながら一一番目に占領した日本については、周囲の地固めが必要だったとされているが、それでも専門家の中ではもっと早期に占領すべきだったという説が多い。

また、日本以外でも例えば中華連邦勢力下にある地域を占領し、その維持に必要以上の力を割いているなどの非効率的なケースもある。

しかし、皇帝シルルの独裁体制が強固なブリタニアにおいては、例え皇帝の気紛れでも従うのが国であり、事実多数の皇子や皇女は、後継者争いの好機として積極的に侵略戦争や困難な地域の支配に名乗りを挙げている。
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ブリタニア覇権主義による支配方法

さらにブリタニアの覇権主義については、その支配方法についても疑問視する声が多い。「エリア」と呼ばれる通し番号がつけられた占領地では、その国の住民は「ナンバーズ」もしくは通し番号で呼ばれ、支配するブリタニア人とは明確に差別されている。

これはかつての植民地政策の反省とする者もいるが、こうした政策こそがブリタニアに対する反乱を生み出す最大要因であることは明白である。もちろんシャルルは全て了承しており、先の皇子や皇女を試し淘汰しているという説に加え、シャルルには地域支配よりも別の目的があると主張する者も多い。

皇歴二〇一七年の現在、ブリタニアが支配する地域は一八

いずれにしても皇歴二〇一七年の現在、ブリタニアが支配する地域は一八にも及んでいる。激戦地であるアフリカやヨーロッパの国境線は常に変動し、世界経済はむしろ争いあうことで均衡を保つという微妙な状態が続いている。

これらが全てブリタニア皇帝一人の野心が引き起こしていることに驚きを感じるとともに、その背後には我々平民が思いもつかない、超自然的な力が働いているのではないかとすら思えてならない。我々は歴史の証人として、ブリタニアの、そして世界の行く先を見守っていくしかないのだろう。

シャルル・ジ・ブリタニア。その視線の先には一体何が?

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