- AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S ‐ニコンの標準マイクロの基礎を形作ったモデル
- ■ 1. 時代は「AF化」と「マクロの等倍化」へ
- ■ 2. 最初のAFマイクロ「AF 55mm F2.8S」の限界
- ■ 3. 再設計のチャンス ― 105mmマイクロの開発と合わせて刷新へ
- ■ 4. 設計思想の転換 ― “ガウス+テレコン構成”の採用
- ■ 5. 55mm → 60mm へ焦点距離変更の理由
- ■ 6. 新筒構造 “多重筒” の開発と革新
- ■ 7. AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S 誕生(1989年)
- ■ 8. その後の発展 ― 60mmが“標準マイクロ”の定番へ
- ■ 9. なぜ60mmは長く愛されるのか?
- ■ まとめ(時代背景の核心)
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AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S ‐ニコンの標準マイクロの基礎を形作ったモデル

AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8Sが誕生した時代の技術背景・設計思想・AF時代の要請・55mmから60mmへの流れをご紹介します。
■ 1. 時代は「AF化」と「マクロの等倍化」へ
1980年代後半、ニコンはF-501(1986年)を皮切りに、本格AF時代へ突入していました。 同時に、ユーザーからはマイクロレンズに対して次の要望が強まります。
・最大撮影倍率を1/2倍→1倍(等倍)へ
・近距離での高画質の維持
・繰出し量を抑えて高速AFを実現
■ 2. 最初のAFマイクロ「AF 55mm F2.8S」の限界
1986年に登場した AF 55mm F2.8S は、既存の55mmの光学系をベースにAFと等倍化を試みたモデルでした。
しかし実際には多くの課題を抱えます。
● 課題① 繰出し量が“60mm以上”必要
● 課題② 周辺画質の限界
・四隅の非点収差
・像面湾曲
■ 3. 再設計のチャンス ― 105mmマイクロの開発と合わせて刷新へ
■ 4. 設計思想の転換 ― “ガウス+テレコン構成”の採用
AF105mmで成功した設計思想を標準マイクロにも適用。
・後部に テレコンバーター構造を追加
・繰出し量が大幅に短縮
・設計自由度が増え
・近接性能(等倍域)の向上が可能に
■ 5. 55mm → 60mm へ焦点距離変更の理由
焦点距離を55→60mmに延ばしたのは次のためです。
● バックフォーカス確保
● 性能の安定化
■ 6. 新筒構造 “多重筒” の開発と革新
AI AF Micro 60mmでは、外筒内部に2段の内筒をもつ「多重筒」構造を採用。
・等倍まで大きな繰出し量を確保
・当時は非常に革新的なメカ構造
後にコンパクトカメラのズームレンズにも広く使われる設計思想です。
■ 7. AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S 誕生(1989年)
こうして完成したのが1989年発売の AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S
主な特徴は以下の通りです。
・新光学系(ガウス+テレコン)
・フローティングによる全域での収差補正
・周辺光量が豊富
・等倍まで繰出し量が短くAF速度が改善
・四隅の収差問題を大幅改善
・多重筒によるスマートな外観
■ 8. その後の発展 ― 60mmが“標準マイクロ”の定番へ
| 年代 | モデル | 特徴 |
|---|---|---|
| 1989 | AI AF Micro 60mm F2.8S | 初代AF 60mm。ガウス+TC構成。 |
| 1993 | AI AF Micro 60mm F2.8D | 絶対距離エンコーダ追加。AF精度向上。 |
| 2008 | AF-S Micro 60mm F2.8G ED | G化+非球面2枚+EDで収差改善。 |
■ 9. なぜ60mmは長く愛されるのか?
理由は以下の点に集約されます。
・豊富な周辺光量
・等倍まで安定した画質
・多用途(物撮り・花・プロダクト)で扱いやすい画角
・メカとしての美しさ(多重筒)
特にマクロ領域で“信頼できる画質”としてプロにも支持されました。
■ まとめ(時代背景の核心)
AI AF Micro Nikkor 60mm F2.8S は、
・等倍撮影のニーズ
・55mmの限界
・ガウス+テレコンの革新
・多重筒メカの採用
これら1980年代の要請がすべて詰まった、 技術的転換点となるマイクロレンズ でした。
この設計思想は現行のAF-S Micro 60mmへも続き、 ニコンの標準マイクロの基礎を形作ったモデルといえます。
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