- NIKKOR-S 50mm F1.4 ‐1964年 なぜ今、S(レンジファインダー)を復活させたのか
- ■ 1. 1964年――なぜ今、S(レンジファインダー)を復活させたのか?
- ■ 2. 復刻S3に付ける「標準レンズ」をどうするか?
- ■ 3. ゾナー型から“ガウス型”へ大転換した理由
- ■ 4. 設計者は“清水義之”――伝説の設計者の処女作
- ■ 5. 1962〜1964年の開発スケジュール
- ■ 6. ガウスタイプ7枚構成とLa系ガラスの大量投入
- ■ 7. 近距離描写がゾナーより圧倒的に良い
- ■ 8. デジタル時代に使っても性能が崩れない理由
- ■ 9. 結論 NIKKOR-S 50mm F1.4 は「時代の転換点を象徴する1本」
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NIKKOR-S 50mm F1.4 ‐1964年 なぜ今、S(レンジファインダー)を復活させたのか

「なぜ1964年にS型レンズが新設計されたのか」「なぜガウス型なのか」「誰が設計したのか」を“時代背景”についてご紹介します。
■ 1. 1964年――なぜ今、S(レンジファインダー)を復活させたのか?
1964年、日本光学(ニコン)はS3ブラックを復刻させた。 当時はすでに一眼レフ(Nikon F)が主役になりつつある時代。
しかし次の理由から“レンジファインダーの再生産”が必要とされた。
● 理由① 一眼レフの広角レンズがまだ未成熟
・広角はレンジファインダー
・望遠は一眼レフ
という住み分けが依然として存在。
● 理由② 当時の現場ではS型を望む声が継続
● 理由③ ニコンとしても象徴的な年(1964)に特別モデルを出したい
記念的商品を出すには最高のタイミングだった。
■ 2. 復刻S3に付ける「標準レンズ」をどうするか?
復刻するならレンズも必要。
しかし5cm F1.4(ゾナー型)の改良案は複数あるものの、次の判断が下された。
唯一の“50mm”表記(ミリ表記)のSマウントレンズ = NIKKOR-S 50mm F1.4。
■ 3. ゾナー型から“ガウス型”へ大転換した理由
● 理由① La系(ランタン系)新種ガラスの登場
・高屈折
・低分散
・ガウス型の性能を劇的に向上させる
● 理由② ガウス型の方が“大口径化に強い”
一方ガウス型はさらに余裕がある。
● 理由③ ガウス型は近距離収差変動が少ない
● 一方でガウス型の弱点
・サジタルコマ収差が出やすい
■ 4. 設計者は“清水義之”――伝説の設計者の処女作
本レンズの設計者は、 清水義之(しみず よしゆき)氏。
・脇本氏(ニコン伝説の設計者)に“原石”として引き抜かれる
・夜学で光学を学び、本格設計者へ成長
■ 5. 1962〜1964年の開発スケジュール
・同月 試作図面も出図
・1964年4月 量産図面確定
・1964年 S3ブラック再生産に合わせて発売 ※ 試作段階で光学系が若干調整されている。
■ 6. ガウスタイプ7枚構成とLa系ガラスの大量投入
本レンズは 7枚構成の贅沢なガウスタイプ。
・7枚中4枚が La 系ガラス(当時最新)
・前後の接合レンズを“旧色消し”と“新色消し”で使い分け
・球面収差とペッツバール和の両方を最適化
・像面平坦性が高く、周辺までよく写る
「S型レンズとして最高級の性能を持つ一本」 となった。
■ 7. 近距離描写がゾナーより圧倒的に良い
・近距離でのシャープさ
・前後ボケの滑らかさ
が非常に高いレベルに。
■ 8. デジタル時代に使っても性能が崩れない理由
・ローパス薄型化
・センサー前光学系の簡素化
・入射角特性の最適化
がされており、 オールドレンズが本来の性能を出しやすい。
■ 9. 結論 NIKKOR-S 50mm F1.4 は「時代の転換点を象徴する1本」
理由まとめ
・S型最後の標準レンズ
・初の本格ガウスタイプ標準レンズ
・新種ガラスを大胆に投入
・清水義之氏の処女作であり、後のF時代の基礎となる
・描写は当時のニコン標準レンズの中でもトップクラス
まさに “S型最後の祭典の申し子” と呼ぶにふさわしい一本。
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