- Nikkor-S Auto 50mm F1.4 ─ ニコンの“標準”を決定づけた、歴史的50mm F1.4の誕生物語
- 1. 「50mm F1.4」が標準になった理由
- 2. 前モデル「5.8cm F1.4」の反省点
- 3. 50mm F1.4 開発の転機 ― “最後群を2枚にする”という発想
- 4. 工業製品化への大きな一歩 ― “ポット修正の廃止”
- 5. 描写の特徴 ― “標準レンズらしい均質さ”
- 6. 作例から見る描写の傾向
- 7. まとめ ― Nikkor-S Auto 50mm F1.4 が残したもの
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Nikkor-S Auto 50mm F1.4 ─ ニコンの“標準”を決定づけた、歴史的50mm F1.4の誕生物語

1970年代、50mmといえば F1.4 が“標準レンズの象徴”でした。 ただ明るいだけではなく、ブランドの実力を示す看板レンズでもあったのです。
その答えが「Nikkor-S Auto 50mm F1.4」の誕生にあります。
1. 「50mm F1.4」が標準になった理由
■ ① 一眼レフはファインダーが暗かった
明るいレンズ=快適なピント合わせの必須条件でした。
■ ② 一眼レフはボディが大きく、明るいレンズを受け入れやすい
■ ③ 見合う性能の「本当に写る F1.4」が誕生した
“F1.4でも絞ればF2並みに写るレンズ”が開発されたこと
それが Nikkor-S Auto 50mm F1.4(1962年発売) でした。
2. 前モデル「5.8cm F1.4」の反省点
ニコン初のF1.4でしたが課題が多いレンズでした。
| 課題 | 内容 |
|---|---|
| 焦点距離 | 58mmで「標準50mm」ではなかった |
| 光学性能 | コマフレアが強く、像面湾曲も大きかった |
| 競争力 | ライバルに対して“50mm F1.4”では勝てない |
ニコンとしては どうしても50mmでF1.4を作る必要があったのです。
3. 50mm F1.4 開発の転機 ― “最後群を2枚にする”という発想
光学設計を担当した 脇本氏・清水氏 は、
28mm F3.5 を研究していた時に「ある突破口」を得ます。
その結果――
✔ 像面の平坦度も改善
✔ F1.4でも絞れば「F2以上の性能」を発揮
という革新的な描写を実現します。
4. 工業製品化への大きな一歩 ― “ポット修正の廃止”
このレンズのもう一つの革新が 生産方法の近代化。
・ガラス品質の向上
・生産量の増加
を背景に、このレンズから 許容値を定めて修正を不要にしました。
「手作業の時代」→「安定量産の時代」
への転換点であり、のちのニコンレンズ大量生産の基礎になります。
5. 描写の特徴 ― “標準レンズらしい均質さ”
■ 開放(F1.4)
・周辺はコマフレア大
・背景ボケはリング状になりがち
・ビネッティングで周辺ボケが歪む(ラグビーボール)
■ F2〜F2.8
・DXでも周辺フレアが少し残る
・F2.8で“クラシック系の最良描写”に突入
■ F4付近(このレンズのベスト)
・全体がキレのある描写
・コマ収差ほぼ消失
・ボケも自然
・「標準レンズらしい均質さ」が完成
6. 作例から見る描写の傾向
・夜景の点光源でコマフレア確認
・DXでも周辺に残る
・F2.8にすると改善し始める
・紅葉は端から端まで均質
・単層コートなのでコントラストは控えめ
・逆光では迷光しやすいのでフード必須
・背景の歪んだボケはほぼ解消
・“きれいなボケを得たいならF4以上”が鉄則
7. まとめ ― Nikkor-S Auto 50mm F1.4 が残したもの
このレンズは
✔ 量産の工業化
✔ 大口径レンズの一般化
✔ “絞れば高性能”
という標準の基準を作った
という 歴史的な転換点となったレンズです。 1962年の発売から 14年間も生産され続けたことが、 その完成度の高さを物語っています。
「標準とは、最も多くの人に選ばれた“答え”である。」
Nikkor-S Auto 50mm F1.4 は、 “ニコン標準レンズ”の基準そのものを作り上げた一本でした。
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