ミノルタ レンズ生産体制の歴史【時代別まとめ】

MINOLTA(ミノルタ)のレンズ生産体制の歴史は、まさに「日本光学史の中でも職人芸と革新の両立」を体現した歩み。特にロッコール(Rokkor)ブランドを中心とした高度な手作業と、AF時代の先駆者としての量産技術は、今も語り継がれています。 ここでは、ミノルタのレンズ生産の流れを時代別に整理して解説します。
🔹【1950〜1970年代】創業期〜Rokkor黄金時代(完全国内・手作業)
🏭 主力拠点 大阪府守口市(本社工場)
・ミノルタは、戦後すぐの1950年代から自社でカメラ・レンズの一貫設計・製造体制を確立。
・レンズはすべて「Rokkor(ロッコール)」ブランドで展開。
・特に1958年のSRマウント(マニュアルフォーカス)導入後は、クラシックMFレンズの名玉が続々登場。
・ミノルタは、戦後すぐの1950年代から自社でカメラ・レンズの一貫設計・製造体制を確立。
・レンズはすべて「Rokkor(ロッコール)」ブランドで展開。
・特に1958年のSRマウント(マニュアルフォーカス)導入後は、クラシックMFレンズの名玉が続々登場。
📷 代表レンズ
・MC Rokkor-PG 58mm f/1.2(“とろけボケ”の伝説)
・MC Rokkor 85mm f/1.7
・MC Rokkor 35mm f/1.8
・MC Rokkor-PG 58mm f/1.2(“とろけボケ”の伝説)
・MC Rokkor 85mm f/1.7
・MC Rokkor 35mm f/1.8
🛠️ 特徴
・レンズは1本ずつ職人が手研磨・手組立
・小ロット生産で、社内選別も非常に厳格
・多くの光学ガラスは日本製(オハラガラス使用)
・レンズは1本ずつ職人が手研磨・手組立
・小ロット生産で、社内選別も非常に厳格
・多くの光学ガラスは日本製(オハラガラス使用)
🔸【1970〜1985年】MDマウント時代と機械化の始まり
・SRマウントを改良したMDマウントが登場(1977年)し、絞り連動機構が強化される。
・機械組立の導入により、手作業×自動化のハイブリッド体制へ移行。
・一部の製造工程が他工場(徳島・香川)へ拡張される。
・機械組立の導入により、手作業×自動化のハイブリッド体制へ移行。
・一部の製造工程が他工場(徳島・香川)へ拡張される。
📷 代表レンズ
・MD Rokkor 45mm f/2(超小型パンケーキ)
・MD 135mm f/2.8(非常にシャープな中望遠)
・MD Zoom 35–70mm f/3.5(定番ズーム)
・MD Rokkor 45mm f/2(超小型パンケーキ)
・MD 135mm f/2.8(非常にシャープな中望遠)
・MD Zoom 35–70mm f/3.5(定番ズーム)
🔍 特徴
・描写性能は非常に高いが、量産に対応したモデルが増加
・それでも高級ライン(F1.2系など)は守口工場で継続生産
・描写性能は非常に高いが、量産に対応したモデルが増加
・それでも高級ライン(F1.2系など)は守口工場で継続生産
🔶【1985〜2000年代初頭】AF化・Aマウント時代へと大転換
🔧 1985年 世界初のAF一眼レフ「α7000」とAマウント誕生!
・レンズも一新し、「AF MINOLTA」シリーズが開始。
・鏡胴がプラ化し軽量に、しかし光学系は驚異的に優秀。
・ズーム技術も強化され、自社でガラス成形・絞りユニットの自動組立が本格化。
・レンズも一新し、「AF MINOLTA」シリーズが開始。
・鏡胴がプラ化し軽量に、しかし光学系は驚異的に優秀。
・ズーム技術も強化され、自社でガラス成形・絞りユニットの自動組立が本格化。
📍 主な拠点
・大阪・守口(高級レンズ)
・徳島(量産系)、香川、兵庫などにも生産拠点展開
・さらに一部はタイ・マレーシアなど海外拠点でもOEM供給
・大阪・守口(高級レンズ)
・徳島(量産系)、香川、兵庫などにも生産拠点展開
・さらに一部はタイ・マレーシアなど海外拠点でもOEM供給
📷 代表レンズ
・AF 85mm f/1.4 G(“Gレンズ”の象徴)
・AF 100mm f/2.8 Macro
・AF 135mm f/2.8 STF(スムーズトランスフォーカス)
・AF 85mm f/1.4 G(“Gレンズ”の象徴)
・AF 100mm f/2.8 Macro
・AF 135mm f/2.8 STF(スムーズトランスフォーカス)
🧠 特徴
・プラ外装とは裏腹に「写りはプロレベル」
・特にGレンズやSTFレンズは完全国内生産+職人調整モデル
・プラ外装とは裏腹に「写りはプロレベル」
・特にGレンズやSTFレンズは完全国内生産+職人調整モデル
🟥【2003〜2006年】コニカミノルタ時代 → ソニーへ移管
・2003年 コニカとミノルタが合併 → コニカミノルタ誕生
・2006年 カメラ・レンズ部門をSonyに全面譲渡
・2006年 カメラ・レンズ部門をSonyに全面譲渡
▶️ このとき、多くのMINOLTAレンズ設計・製造技術がソニーに引き継がれる。
🧬 例 Sony αレンズの初期モデル(SAL50F14 など)はMinolta AFの設計そのまま!
🧬 例 Sony αレンズの初期モデル(SAL50F14 など)はMinolta AFの設計そのまま!
🎯 ミノルタのレンズ生産体制の強み
特徴 | 内容 |
---|---|
🎯 全設計・製造を内製化 | レンズ設計・鏡胴加工・コーティング・検査すべて自社内 |
🧑🏭 職人の光学技術が根付いていた | F1.2・STFなどは完全手作業もあり |
🧪 ロッコール時代の描写思想がAF時代にも継承 | 特に色乗り・柔らかいボケ描写が独特 |
📈 写り重視の姿勢 | “派手さより写り”という開発方針を貫いた |
📷 ミノルタレンズの製造地の見分け方(豆知識)
表記 | 意味 |
---|---|
“JAPAN”刻印あり | 国内工場(主に守口・徳島)製造 |
Gロゴ付き | 高級レンズで国内製造比率が高い |
STFモデル | 職人仕上げ・少量生産・日本製確定 |
🧭 まとめ ミノルタのレンズ生産体制の歴史は…
・手作業×描写重視の時代(〜1980s)
・→ 量産対応×設計継承の時代(1985〜2000s)
・→ ソニーへ“魂と図面”が受け継がれた現代
・→ 量産対応×設計継承の時代(1985〜2000s)
・→ ソニーへ“魂と図面”が受け継がれた現代
カメラレンズ・マウント関連サイトマップのご紹介

カメラレンズ・マウント関連サイトマップをご紹介します。
カメラレンズ・マウント関連ページのご紹介

カメラレンズ・マウント関連ページをご紹介します。
【単】写真・カメラ関連サイトマップのご紹介

写真・カメラ関連サイトマップをご紹介します。
写真・カメラ関連ページのご紹介

写真・カメラ関連ページをご紹介します。
「学ぶ」学習用関連サイトマップのご紹介

「学ぶ」学習用関連サイトマップをご紹介します。
![]() 「学ぶ」学習用関連サイトマップのご紹介 |
|||
学び/学習TOP > IT|ゲーム作り|HP作成 | |||
【IT】エディタ/正規表現|プログラミング| 【ゲーム作り】STG作り方|C言語の入門/基礎|リファレンス/サンプル文 【HP作成】WordPress|Cocoon|便利テクニック |
|||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
シューティングゲーム | ゲーム | 中古・新品通販の駿河屋
「学ぶ」学習用関連ページのご紹介

「学ぶ」学習用関連ページをご紹介
コペンギン・サイトマップ

コペンギンのサイトマップをご紹介します。
【コペンギンTOP】サイトマップ | ||||
コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│ | ||||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
||||
サイトマップ一覧 |
懐かしの名作から最新作までの豊富な品揃え!通販ショップの駿河屋
コペンギンサイトマップ関連ページのご紹介

コペンギン関連ページをご紹介します。
【ゲームTOP】ゲーム関連ページのご紹介

【ゲームTOP】ゲーム関連ページのご紹介
【TOP】ゲーム関連ページのご紹介 ご訪問ありがとうございます。 今回は、ゲーム関連ページをご紹介します。 PS5ソフトELDEN RING
【書籍・雑誌TOP】書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介

【書籍・雑誌TOP】書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介
書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介 ご訪問ありがとうございます。 今回は、書籍・雑誌サイトマップ関連ページをご紹介します。 その他コミック初版)AKIRA(デラックス版) 全6巻セット / 大友克洋
【ホビーTOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介

【ホビーTOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介
【TOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介 ご訪問ありがとうございます。 今回は、ホビーサイトマップ関連ページをご紹介します。 プラモデル1/100 MG MS-09 ドム 「機動戦士ガンダム」