身丈(みたけ)― 男子着物は「長さ」を主張しない

男子着物の身丈は、目立つための寸法ではありません。 立ち、歩き、座る――そのすべてを破綻させないための「静かな基準」です。
身丈とは何か(男子着物)
身丈(みたけ)とは、 着物の背中心(衿付けの付け根)から裾までの長さを指します。
男子着物では、
・ 引きずらない
・ 上げない(おはしょりを作らない)
・ 体に沿わせて着る
ことが前提となり、 身丈=完成形の丈 として設計されます。
・ 引きずらない
・ 上げない(おはしょりを作らない)
・ 体に沿わせて着る
ことが前提となり、 身丈=完成形の丈 として設計されます。
男子着物は「対丈(ついたけ)」が基本
男子着物の基本は、 対丈(ついたけ)です。
これは、
・ 腰で折らない
・ 丈を調整しない
・ そのまま着る
という考え方。 女性着物のように おはしょりで調整する文化はありません。
・ 腰で折らない
・ 丈を調整しない
・ そのまま着る
という考え方。 女性着物のように おはしょりで調整する文化はありません。
身丈は、 最初から決め切る寸法 なのです。
なぜ男子は身丈に厳しくないのか
一見すると、 男子着物は身丈に厳密でないように見えます。
理由は、
・ 帯で視線が切れない
・ 下半身は袴で覆われることが多い
・ 動作優先の文化
つまり、 多少の誤差が視覚化されにくい 構造なのです。
・ 帯で視線が切れない
・ 下半身は袴で覆われることが多い
・ 動作優先の文化
つまり、 多少の誤差が視覚化されにくい 構造なのです。
しかしこれは 「いい加減」ではなく、 機能を優先した結果 です。
男子着物・身丈の基本的な目安
| 身長 | 身丈の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 165cm前後 | 約135cm | 草履基準・標準 |
| 170cm前後 | 約140cm | 最も多い |
| 175cm前後 | 約145cm | やや長め |
| 180cm前後 | 約150cm | 袴併用想定 |
※ あくまで目安であり、 草履・雪駄・袴の有無で前後します。
袴を着ける場合の身丈の考え方
袴を着ける場合、 着物の裾は袴の中に完全に収まるため、
・ 着物の身丈はやや短めでも成立
・ 見た目への影響は小さい
という特徴があります。
・ 着物の身丈はやや短めでも成立
・ 見た目への影響は小さい
という特徴があります。
そのため、 男子袴では「着物の身丈」より「袴の紐下丈」 の方が重要になります。 身丈は、 破綻しなければよい寸法 として扱われます。
身丈が長すぎる・短すぎる場合
身丈が長すぎると、
・ 歩行時に裾を踏む
・ 雨天で汚れやすい
・ 所作が鈍く見える
・ 歩行時に裾を踏む
・ 雨天で汚れやすい
・ 所作が鈍く見える
短すぎると、
・ 軽装に見える
・ 正装感が弱まる
・ 軽装に見える
・ 正装感が弱まる
男子着物では、 「短すぎる」より「やや短め」 の方が許容されます。
これは、 武家・実用由来の美意識です。
これは、 武家・実用由来の美意識です。
現代生活における身丈の考え方
現代では、
・ 舗装路
・ 椅子文化
・ 室内外の移動
が前提となるため、 やや短めの身丈 が合理的です。
・ 舗装路
・ 椅子文化
・ 室内外の移動
が前提となるため、 やや短めの身丈 が合理的です。
重要なのは、 鏡の前の姿よりも、 一日着て動けるか。 男子着物の身丈は、 生活と直結した寸法 なのです。
まとめ
・ 身丈は背中心から裾まで
・ 男子着物は対丈が基本
・ おはしょりは作らない
・ 袴着用時は影響が小さい
・ 数字より所作を優先する
・ 男子着物は対丈が基本
・ おはしょりは作らない
・ 袴着用時は影響が小さい
・ 数字より所作を優先する
名言「男子着物の丈は、長さを誇るためにあるのではない。動いたあとに、何も残らないためにある」
着物関連サイトマップのご紹介

着物関連サイトマップをご紹介します。
| 着物関連サイトマップのご紹介 |
|||
| ファッッションTOP > 概要 歴史 素材 裁縫・ミシン スーツ 着物 |
|||
| 着物 > | |||
| 民藝運動 概要 柳宗悦 歴史 用の美 民藝と古着 | |||
| 【格】 概要 歴史 調整(紬) 男子 素材 正絹(歴史) 苧麻(ちょま) ウール 季節・仕立て 歴史 柄 基礎 通年柄 柄 絵羽模様 吉祥文様 亀甲文 花亀甲文 霞文 縞 間道 帯揚げ・帯締め 歴史 帯 歴史 男子(種類) 腰紐 歴史 組紐 武家文化 組み方 産地 |
|||
| 【産地】 全国きもの主要産地マップ 概要 一覧 詳細 木綿 産地 小千谷 概要 紺仁染織工房 染 藍 産地 武州紺 絣 概要 産地 久留米かすり 証紙 概要 歴史 |
|||
| 【男子着物】 佇まい 所作 正座 身丈 概要 採寸 女性→男子 格 概要 何を重ね、何を省くか 中級/上級 季節 概要 袷 羽織 色 素材 絽・紗・麻 帯 小物 羽織紐 色 種類 紺・藍系 歴史 藍四十八色 詳細 鼠系 歴史 袴 下衣文化 歴史 種類 行灯袴 裁付袴 野袴 馬乗り袴 機能 紐下丈 仕立てる 採寸 女性袴→男子袴 帯締め 種類 裃 羽織 歴史 表は地味・羽裏に凝る アンサンブル 羽織紐 季節 歴史 履物 床文化と履物 足袋 歴史 草履 歴史 雪駄 歴史 構造 素材 自作 ゴム底 サイズ 鼻緒 歴史 調整 自作 踵金具 歴史 産地 概要 |
|||
| 【茶道と着物】 種類 紬 概要 歴史 紬以外の着物 格の調整 お召 小紋 歴史 絣(かすり) 色無地 歴史 紬 先染め/後染め 先染め/後染め 概要 歴史 後染め 産地 |
|||
| 【着物を作る】 採寸 概要 おはしょり 引きずる着方 袖丈 寸法直し 男子寸法 足丈の位置 |
ファッション関連サイトマップのご紹介

ファッション関連サイトマップをご紹介します。
| ファッション関連サイトマップのご紹介 |
|||
| ファッッションTOP > 概要 歴史 素材 裁縫・ミシン | |||
| 服飾 概要 服飾とファッションの違い ファッション 概要 モード 概要 役割 自己表現 文化・社会 機能 構成要素 衣服 アクセサリー ヘアスタイル カラー・シルエット 歴史 世界史 イギリス フランス イタリア アメリカ ドイツ スペイン 日本 素材 ウール|ジーンズ・デニム(基礎 構造 歴史・文化 スタイル ブランド ビンテージ LEVI’S Lee Wrangler 日本 メンテナンス) |
|||
| ファッションの歴史 | |||
| 歴史 世界史 イギリス フランス イタリア アメリカ 日本 世界史 概要 変化 文化的背景 中世 主要素材 フランス 概要 ファッションリーダー イタリア 概要 モード 理由 評価 影響 アメリカ市場 スペイン 歴史 フラメンコ衣装 歴史 水玉模様 |
|||
| 社会的役割(身分・職業・立場の表現) | |||
| 職業 軍服 | |||
| 【裁縫・ミシン】 |
ファッション関連サイトマップのご紹介

ファッション関連ページをご紹介します。
コペンギン・サイトマップ

コペンギンのサイトマップをご紹介します。
| 【コペンギンTOP】サイトマップ | ||||
| コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│ | ||||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
||||
| サイトマップ一覧 |

懐かしの名作から最新作までの豊富な品揃え!通販ショップの駿河屋
コペンギンサイトマップ関連ページのご紹介

コペンギン関連ページをご紹介します。
【ゲームTOP】ゲーム関連ページのご紹介

【ゲームTOP】ゲーム関連ページのご紹介
【TOP】ゲーム関連ページのご紹介ご訪問ありがとうございます。今回は、ゲーム関連ページをご紹介します。PS5ソフトELDEN RING
【書籍・雑誌TOP】書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介

【書籍・雑誌TOP】書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介
書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介ご訪問ありがとうございます。今回は、書籍・雑誌サイトマップ関連ページをご紹介します。その他コミック初版)AKIRA(デラックス版) 全6巻セット / 大友克洋
【ホビーTOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介

【ホビーTOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介
【TOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介ご訪問ありがとうございます。今回は、ホビーサイトマップ関連ページをご紹介します。プラモデル1/100 MG MS-09 ドム 「機動戦士ガンダム」
