- ワイヤレストリガーの歴史(1930〜2025)
- ■ 第1章 前史(1930〜1960)= 有線シンクロの時代
- ■ 第2章 光(オプティカル)トリガー誕生(1960〜1990) = “光を見たら光る” シンプルな無線
- ■ 第3章 赤外線トリガーの時代(1988〜2005) = Canon「ST-E2」に代表される世代
- ■ 第4章 RF 2.4GHz 以前の無線革命(1998〜2010) = PocketWizard の黄金期
- ■ 第5章 中華マニュアル無線トリガー時代(2005〜2015) = Yongnuo / Pixel / Neewer などが参入
- ■ 第6章 Godox 2.4GHz X System の誕生(2015〜現在) = 世界標準になった巨大エコシステム
- ■ 第7章 多ブランド・互換無線の時代(2020〜2025) = Neewer・SmallRig・Jinbei 等が参戦
- ■ 第8章 次世代(2024〜) = Bluetooth アプリ連動・タッチ式
- 🔥 ワイヤレストリガーの進化まとめ(表)
- 🔥 最終まとめ
- 写真・カメラ関連ページのご紹介
- 「RCラジコン」についてご紹介|Top
- 【プラモデルTOP】プラモデル関連ページのご紹介
- 【ミリタリーTOP】ミリタリー系ホビー関連ページのご紹介
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ワイヤレストリガーの歴史(1930〜2025)

「ワイヤレストリガー(ストロボ無線トリガー)」の歴史」を、世界の照明技術の流れをご紹介します。
■ 第1章 前史(1930〜1960)= 有線シンクロの時代
● 1930年代 マグネシウムフラッシュ
・発光は「手持ちで点火」
・トリガーという概念はまだ存在しない
・発光は「手持ちで点火」
・トリガーという概念はまだ存在しない
● 1930〜40年代 バルブ式フラッシュ+有線接続
・PCシンクロ端子の始祖が登場
・“コードを繋いでフラッシュを光らせる”文化が始まる
・PCシンクロ端子の始祖が登場
・“コードを繋いでフラッシュを光らせる”文化が始まる
→ 最初のトリガーは「コードそのもの」 だった。
■ 第2章 光(オプティカル)トリガー誕生(1960〜1990) = “光を見たら光る” シンプルな無線
● 1960〜70年代 光センサー式(スレーブ)登場
・センサーが光(他のフラッシュ)を感知して発光 ・Sunpak / Vivitar / National が採用
・コード不要の画期的技術
・センサーが光(他のフラッシュ)を感知して発光 ・Sunpak / Vivitar / National が採用
・コード不要の画期的技術
● 1980年代 TTL前夜、光スレーブが発展
・配線不要で多灯ライティングが一般化
・だが…プリ発光の登場で誤作動が多発
・配線不要で多灯ライティングが一般化
・だが…プリ発光の登場で誤作動が多発
→ 光スレーブはシンプルすぎてTTLと相性が悪い (=TTL時代に限界が訪れる)
■ 第3章 赤外線トリガーの時代(1988〜2005) = Canon「ST-E2」に代表される世代
● 1988 Minoltaが世界初TTLワイヤレス
・赤外線通信 ・TTL多灯の“革命”
・後にSonyへ受け継がれる
・赤外線通信 ・TTL多灯の“革命”
・後にSonyへ受け継がれる
● 1998 Canon ST-E2(名機)
・赤外線ワイヤレス E-TTL
・前世代から比べて圧倒的に安定
・室内なら最強の存在
・赤外線ワイヤレス E-TTL
・前世代から比べて圧倒的に安定
・室内なら最強の存在
● Nikon SU-4 / SU-800(2000年代)
・CLS(Creative Lighting System)を確立
・i-TTL / モデルライト発光など高機能化
・CLS(Creative Lighting System)を確立
・i-TTL / モデルライト発光など高機能化
欠点 赤外線は届きにくい(屋外・逆光に弱い)
■ 第4章 RF 2.4GHz 以前の無線革命(1998〜2010) = PocketWizard の黄金期
● PocketWizard(米国)
・電波式ワイヤレスの先駆け
・300m超の到達距離
・当時はプロ必須の存在
・高価(1台4〜5万円)
・電波式ワイヤレスの先駆け
・300m超の到達距離
・当時はプロ必須の存在
・高価(1台4〜5万円)
RF無線化の“パイオニア”として歴史に残る。
● RadioPopper(2007)
・Canon/Nikonの光信号を電波化
・赤外線TTL → RF TTL の橋渡し
・Canon/Nikonの光信号を電波化
・赤外線TTL → RF TTL の橋渡し
■ 第5章 中華マニュアル無線トリガー時代(2005〜2015) = Yongnuo / Pixel / Neewer などが参入
● 2005〜2010 格安マニュアル無線が普及
・Yongnuo RF-602
・Neewer NWシリーズ
・Pixel Opas / King
・Yongnuo RF-602
・Neewer NWシリーズ
・Pixel Opas / King
特徴
・安い(3000〜6000円)
・TTLなし
・HSSなし
・安い(3000〜6000円)
・TTLなし
・HSSなし
→ “安く多灯を組める時代” が到来
● 2013〜2015 Yongnuo のTTL無線革命
・YN-622(TTL + HSS)
・特にCanon界隈で爆発的人気
・YN-622(TTL + HSS)
・特にCanon界隈で爆発的人気
■ 第6章 Godox 2.4GHz X System の誕生(2015〜現在) = 世界標準になった巨大エコシステム
● 2015 X System 開発開始
● 2016 X1T 発売(TTL + HSS + バッテリーX)
● 2017 XPro(ヒットモデル)
● 2018 X2T
● 2023 X3(タッチスクリーン)
● 2016 X1T 発売(TTL + HSS + バッテリーX)
● 2017 XPro(ヒットモデル)
● 2018 X2T
● 2023 X3(タッチスクリーン)
Godoxが世界標準になった理由
1. 全ストロボを 統一規格(2.4GHz X System) にした
2. TTL/HSS/ズーム/モデリングなどフル操作
3. N、C、S、F、O、P(Nikon/Canon/Sony/Fuji/Olympus/Pentax)に対応
4. ADシリーズ(200/300/400/600/1200)と完全連携
5. 価格が純正の1/4〜1/10 結果
1. 全ストロボを 統一規格(2.4GHz X System) にした
2. TTL/HSS/ズーム/モデリングなどフル操作
3. N、C、S、F、O、P(Nikon/Canon/Sony/Fuji/Olympus/Pentax)に対応
4. ADシリーズ(200/300/400/600/1200)と完全連携
5. 価格が純正の1/4〜1/10 結果
2020年代の世界シェアは Godox が事実上トップ。
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■ 第7章 多ブランド・互換無線の時代(2020〜2025) = Neewer・SmallRig・Jinbei 等が参戦
● Neewer Q System(X Systemと類似)
・QPro-N / Q4 / Z2Pro など
・完全な独自規格だが「Godox的UI」で大成功
・2023〜2025で急成長
・QPro-N / Q4 / Z2Pro など
・完全な独自規格だが「Godox的UI」で大成功
・2023〜2025で急成長
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● Jinbei TR-Q7 / HDシリーズ
・独自RFシステム
・中国国内で強い
・独自RFシステム
・中国国内で強い
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● SmallRig / Ulanzi
・低価格の小型LEDやワイヤレス手元操作系に進出
・低価格の小型LEDやワイヤレス手元操作系に進出
■ 第8章 次世代(2024〜) = Bluetooth アプリ連動・タッチ式
2023〜2025のトレンド
・Godox X3(Bluetooth)
・Neewer QPro(USB-C & BT)
・Profoto Connect(ボタンなし)
・Aputure / Nanlite(スマホライティング)
・Godox X3(Bluetooth)
・Neewer QPro(USB-C & BT)
・Profoto Connect(ボタンなし)
・Aputure / Nanlite(スマホライティング)
→ 今後は “トリガー=アプリ+デバイスで統合” に向かう。
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🔥 ワイヤレストリガーの進化まとめ(表)
| 時代 | 技術 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1930〜 | 有線PCシンクロ | 史上初の「トリガー」概念 |
| 1960〜 | 光スレーブ | ケーブル不要、TTLに弱い |
| 1988〜 | 赤外線TTL | Minolta → Canon → Nikon |
| 1998〜 | PocketWizard | RF無線の黄金期 |
| 2005〜 | 中華マニュアル無線 | 激安で普及 |
| 2013〜 | Yongnuo TTL無線 | 初の格安TTL革命 |
| 2016〜 | Godox X System | 世界標準化、統一エコシステム |
| 2020〜 | NEEWER 参入 | 第2の巨大ブランド誕生 |
| 2023〜 | Bluetooth統合 | アプリ+タッチ式トリガー |
🔥 最終まとめ
ワイヤレストリガーの歴史は、 “いかにワイヤレスでTTL/HSSを安定させるか” という戦いだった。
そして現代(2016〜2025)は
👉 Godox X System が事実上の世界標準
👉 Neewer Q System が急成長して2大巨頭へ
👉 Neewer Q System が急成長して2大巨頭へ
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