- ホットシュー信号(Hot Shoe Signals)完全解説‐ストロボ制御の“指令用データバス” として進化
- 🎯 結論
- 1️⃣ ホットシューの基礎構造
- 2️⃣ 種類別 ホットシューで流れる信号
- 3️⃣ 各メーカーの多接点(TTL/HSS/制御信号)
- 4️⃣ ホットシュー信号の実際の流れ(TTL撮影)
- 5️⃣ HSS(高速同調)はどういう信号?
- 6️⃣ マニュアル(M)発光のときは?
- 7️⃣ ホットシュー信号が果たした歴史的役割
- 🌟 まとめ ホットシュー信号とは?
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ホットシュー信号(Hot Shoe Signals)完全解説‐ストロボ制御の“指令用データバス” として進化

ホットシュー信号は、「カメラからストロボへ光を制御するための“電気信号”セット」 です。
ここでは、
・メーカー別のピン配置
・どんな信号が流れているか
・TTLとHSSの仕組み
を前向きに、丁寧にまとめます。
🎯 結論
ホットシューは、 “ストロボを発光させるための多接点コネクタ”。
中心ピン以外の端子はすべて TTL/HSS/制御信号 を担っています。
1️⃣ ホットシューの基礎構造
一般的なカメラのホットシューはこのような構造です。
┌────────────────────┐
│ [LEFT RAIL] [RIGHT RAIL] ← GND(共通アース)
│ ■ ● ● ● ■
│ │ │ │ │ │
│ Side TTL Data Ready etc.
│
│ ●(中央ピン)=発光トリガー
└────────────────────┘
2️⃣ 種類別 ホットシューで流れる信号
🔵 ① 中央ピン(Center Pin)【世界共通】
・シャッターが切れた瞬間に GND に接触
・ストロボが発光
・マニュアルストロボはこのピンだけで動作
3️⃣ 各メーカーの多接点(TTL/HSS/制御信号)
🔵 Canon(EOS):E-TTL 信号
● 中央ピン (X-sync)
● データ (E-TTL情報)
● クロック(同期)
● フラッシュ準備完了(Ready)
● ズーム制御
● 露出補正
🔵 Nikon i-TTL(D-TTLの後継)
● 中央ピン
● デジタル通信(iTTL)
● Ready(充電完了)
● モデリングライト
● ズーム
● フラッシュ識別
Nikonは アナログ+デジタル混在のTTL通信 が特徴
🔵 Sony(MI Shoe Multi Interface Shoe)
Sonyは最も複雑で、ピン数が多い。
前面ピン デジタル I/O
背面ピン TTL/HSS/電源共有
底面ピン マイク・LCD・アクセサリ制御
Sonyはホットシューを “アクセサリ用データバス”にしている珍しい例。
🔵 Fuji / Panasonic(MFT)
TTLの仕組みはCanonに近い。
・HSS信号
・ズーム
・Ready
・カメラ識別
4️⃣ ホットシュー信号の実際の流れ(TTL撮影)
TTL撮影時、ホットシュー内では 膨大なデータ がやり取りされます。
📌 TTL処理のリアルステップ
① シャッター半押し
↓ 露出情報(ISO/絞り/距離)がホットシュー経由でストロボへ送られる
② プリ発光命令(ホットシュー → ストロボ)
③ カメラ内部測光
④ TTL光量データがホットシュー経由でストロボへ
⑤ 発光開始
⑥ 発光量が規定に達したら「STOP」信号
→ IGBTが発光をカット
つまり ホットシューは TTLの司令室。
5️⃣ HSS(高速同調)はどういう信号?
HSSでは、 スリットシャッターが走る間ずっとパルス発光が必要。 ホットシューは以下の命令を送っています。
① HSSモードON
② 発光パルスの開始タイミング
③ 発光パルスの持続命令(シリアル通信)
④ 発光ストップ
カメラごとにパルス周期が違うため、 XProなどのトリガーはメーカー別に変換処理をしているのです。
6️⃣ マニュアル(M)発光のときは?
7️⃣ ホットシュー信号が果たした歴史的役割
・1990年代 マルチピンによる高精度化
・2010年代 情報量増加(HSS・ズーム制御)
・2020年代 無線TTL化(ホットシューは司令塔へ)
🌟 まとめ ホットシュー信号とは?
中央ピン 発光
周辺ピン TTL・HSS・ズーム・露出補正などの制御情報
メーカー別の独自通信(Canon / Nikon / Sony など)
ホットシューは、 ストロボ制御の“指令用データバス” として進化してきました。
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